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いよいよ今シーズンの開幕を迎えたわれらがなんちゃってヤンキースの相手は中条町の草
野球界において30年以上の歴史を誇り、モーニング娘。の如くに世代交代を重ねてきた伝統 の本町エラーズ。プロ野球の世界ではセパ交流戦のさなかであるが、この試合は何となく巨人 VS楽天の試合のようなムードが漂っていた。
Nヤンキースの先発投手はボーン・ヘッドマン。彼には前日、急用で試合の最後半しか参加
できなくなったケアレ・スミスから「場合によっては完投も頼む!」というメールが寄せられてい た。しかし、上位・下位ともに振りが鋭く、切れ目のないエラーズ打線は強力だった。守備陣 も、まだ実戦2戦目ということもあり固さが見られ、ディフェンス面は昨年よりは進歩が見られる ものの、まだまだ課題は残った。これはキャリアを積んでいくほどに進歩が見られるだろう。
Nヤンキースは2回の攻撃でケーシー与那嶺の三遊間を破るヒットの後、マックス・バリューと
凝田ジム男の連続死球で満塁とし、ここで新加入選手のアルデンテ・ペペロンチーノが四球を 選んで1点を返した。
しかし、Nヤンキースの攻撃で圧巻だったのは6回の表。2アウトの後、バリー・サンバイスが
センター前ヒットで出塁。ここで10分前にようやく球場に到着していたケアレ・スミスが打った打 球はキャッチャー前ゴロだった。これを全力疾走で「Nヤンキース史上最短距離のヒット」として 何とかつないだ。ここで登場したモハメッド・ブリは、内角低めの直球を振り抜き、「新潟のグリ ーン・モンスター」と呼ばれる高いレフト・フェンスをはるかに越し、胎内球場に隣接するビール 園の庭に落ちるという超特大の柵越えホームランを放った。その「草野球史上最大距離のホ ームラン」にNヤンキース選手は全員が思わずベンチを飛び出し、ブリ選手をホームで出迎え た。
この特大ホームランに鼓舞(こぶ)されたケアレ・スミスは6回の裏の1イニングに登板。
振りの鋭いエラーズ打者からの強烈なピッチャー・ライナーのご挨拶があったもののこれをキ
ャッチ。0点に抑えた。
最終7回のNヤンキースはラヴW世がこの試合2本目のヒットで出塁したものの後続が断ち
切られ、13−4でゲームセットとなった。昨年の若僧戦の16−1よりもスコア上で上回ったと いうのみならず、内容的に攻守ともに確実に進歩を遂げているNヤンキースである。
この試合のチーム内MVPは、2安打を放ったラブW世、ケーシー与那嶺もいたものの、まず
文句なくモハメッド・ブリ選手(1回目)が選ばれている。
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