暦ではまだ2006年ですが、全日本スキー連盟の会計年度のスタートは10月1日になります。
(全日本スキー連盟 寄付行為 第15条)
このページでスキーの話をするのも、スキー年度ですすめた方が都合がよさそうなので、新年度で改ページいたします。
また、きままに思いつく内容を書いている訳ですが、もう少し溜まってきたら、内容をシャッフルして整理もしてみたいと思っています。
2007シーズンの予定は、今の所、11月に雪のあるスキー場にて初滑りを向かえたいと考えています。そして、12月初旬のブロック研修会から雪上行事が始まります。ブロック研修会では今年も小樽の皆様にお世話になります。よろしくお願いします。
ブロック研修会は例年羽田集合・解散になります。東京までの交通費と同額で「新潟−千歳」の航空券(全日空:旅割)が購入できます。既に行きの分は確保できたので、復路予約開始の明後日はネットからの予約に頑張ります。
11月の初滑りでは、場所と時間が決まったら、このサイトでもお知らせしたいと思います。都合が合う方は是非ご一緒に2007シーズンインを迎えましょう。
ライブ(LIVE)、生、その場に立ち、空気を肌で感じること。DVDやビデオでは感じることのできない、奥行き、回転弧の大きさと空間の大きさを感じることができる。
1級を合格した頃考えたこと、
一流の選手の滑りを真似する。そのためには一流選手の滑りを見なければならない。脳に映像を焼付け、その目標に向けてその域に近づいていきたい。
では、そうしよう。
合格した82年の6月、アスペンスキークラブの鈴木さんに連れていってもらい、乗鞍高原スキー場で開催された小賀坂スキーリーダーズキャンプに参加した。初めて一緒に滑ることができたデモは、東京へ出発する直前にテレビで見たあの基礎スキーチャンピオン「吉田幸一さん」であった。
翌年以降は5月〜7月の間に月山に2〜3回出かけるようになった。小賀坂スキーのキャンプであったり、サロモンキャンプであったりした。そして現役デモにスキーを教わり、その映像を脳に焼付けるのである。
(理屈は後から考える。コップの水を空にして・・・)
思い起こすと、大人になってからスキー講習会に参加したのは、デモが講師となる会だけであった。
そして冬は石打後楽園スキー場に通うのであるが、ここでは一人で通った。滑りの練習も一人であった。
しかし、脳裏に焼きついた先生と一緒であったとも言える。
できない事をできるようにする作業は自分でするのだから、一人でいいのだ。
まず、自分が滑っている時、何を感じて、何にどう反応しているかを感じて、滑り終わった後にフィードバックするのである。そして常宿(スポーツホテル八紘閣)があるとクラブの先輩も時折来ていたりして、そういう時に1本だけ、今まで練習してきた最高の滑りを本気で滑り、見てもらうのだ。基本的には自分の中に先生がいて、下手な自分をコーチするのである。
だからそのために、ライブ映像を見に、技術選に出かけたり、月山へ出かけたりして、本物の姿を脳に焼き付けるのである。
苗場の柏木義之くんが技術選にデビューした年、所属するスキー学校から新潟県代表で出場する選手と、新津出身で千葉県代表で出場する選手の応援に岩岳スキー場へ出かけた。予選の開催される日に日帰りでの応援であった。
カービングスキーという形状スキーが登場してまだ日が浅い時期である。
「総合滑降」と「急斜面整地小回り」の2種目が行われている日で、「9:1」の割合で総合滑降のゴールエリアにいる時間が多かった。
それだけ見ると、否応なしに気づくことが出てくる。
切り替えのシーンで、
低い、低すぎるポジションで切り替えシーンを対応する選手が多いこと、
だから、パラレルターンなのに急激にスキーを側方へ動かす切り替えになっていまうので、「フォールラインに絡みながら迎えるターンポジション」が「ターンの入り口で出来上がってしまいフォールラインに絡むまで何もできないポジション」の選手が多かった。
だから、スキーのラディウスどおりの回転弧しか描くことができず、下から見ていると、広い斜面が設定されているのに、中回りの回転弧しか描けない選手が圧倒的に多かった。
つまり、滑り手は角付けの切り替えだけ行い、それ以上何もしないのだ。回転弧はスキーが描くのであるが、滑り手のコントロール、回転弧を調整する意思は見受けられない。
急激に動く動作を下から見ていると、速く動かしていることがよくわかる。それに対し、ゆっくり(少しづつ)動かす動作を下から見ていると、動かしていることがよくわからない。
急激に動かすと雪面抵抗が増え減速につながる。極力減速させないためには雪面抵抗が増えないように動かしてやることが必要になってくる。そうすると、ゆっくり動いているように見えるようだ。
これは80年代前半に見たデモの方々の滑りにも見られていた。昔から変わらないのである。
見た目にだまされてはいけない。
本当に速く滑走し、理にかなった運動をしている選手の滑りは、雪煙りが上がらず、雪面に張り付いているような印象さえ受けてしまう。
岩岳の話に戻ると、総合滑降でターンをコントロールできていたのは、上位の20人くらいであったと思う。
その中でターンの前半が一番大きく描けていたのが柏木義之選手であった。ハート型の回転弧を描いていた。
そんなことを思いながら月末から始まるワールドカップレースの滑りを見ていきたい。
1981年3月下旬、アスペンスキークラブのスキーツアーに会社の友人と2人で参加した。志賀高原のサンバレースキー場、そこで、第2回基礎スキー選手権大会に出場した「小野塚喜保さん」と出会うのである。
私は1級受検で鈴木幹夫先生から指導を受けていた。ちょうどリフト沿いの急斜面の入り口で初めて彼と合流した。そして鈴木先生が詳しく紹介してくださった。春の柔らかい雪、コブが大きく成長した急斜面、なのに、いとも簡単に小回りで降りて行く。
上から見ていて、友人と顔を見合わせ「すご〜〜〜い」。
そして思ったこと、
「同じ人間で手も足も2本づづあるのだから、同じようにやればできるはずだ。」
これが初めての出会いである。
その時の検定は不合格であった。
スキーのうまさとはスピードのコントロールにある。
そう思っていたから、「スピードのコントロール」=「ゆっくり滑る」=「ズレ幅の大きいターンで滑る」だと思っていた。
自分より経験の浅い先輩が合格していて、その滑りが上手に見えないのに・・・(先輩ごめんなさい、生意気でしたから)。
鈴木幹夫先生から、「乗って回る」、「滑走性が良いもので、ターン弧の描き方でスピードをコントロールする」ということを教えていただいた。
その次に「喜保さん」と会うのは、翌シーズンの1月の石打後楽園スキー場である。
ヨシマル スキークラブの創成期にクラブ活動に参加され、準指導員、指導員と合格し活躍された後輩の訃報が届いた。
しばらく会っていない期間もあったが、ここ数年クラウンプライズの検定に参加され、再会を喜んでいた。
しかし、もう会えない・・・。
だから・・・、今を大切にしたいから・・・、このページも更新するようになったのに、だ。
彼の事を思い出しながら、プライズ検定で、まだ伝えたりない事が一杯あったことを反省しながら、ご冥福をお祈りしたいと思います。
準指導員を受検していた頃に感銘を受けた本が2冊あります。1冊は「右脳でうまくなる・・・」タイトル失念しています。
もう一つがこれ!
日刊スポーツ何とか・・・から出版されていたな〜ということを思い出し、ネットで調べてみましたら、今も発売されたいることに驚きでした。
早速送ってもらい、読み返しました。
以前記載しました「 初心者への指導(独自論)」の内容の一部は、この本から影響を受けたことが判明!
ちょっとすっきりしました。
全てのスキーヤーに読んでもらいたい一冊です。
特に指導者の方へ、
技術指導をする前に対象の生徒さんが何を思い、何を感じているかを確認しましょうね。
ご意見・ご感想をお聞かせください。
T.W.ガルウェイ、B.クリーゲル共著
後藤新弥 訳
日刊スポーツ出版社 昭和53年初版発行です。
昨日、クリーニングに出してそのまま保管していただいていたウエアを取りに行ってきました。
いよいよシーズンインも近くなってきました。
皆さんはウエアのクリーニングはどのようにしていますか?
私は個人経営のクリーニング店に出すようにしています。
それは、手作業で丁寧に仕上げてくれるから。
トラックで回収し工場で加工を行うお店には、ワイシャツやシーツは出すが、ウエアは出さない。
マニュアルどおり作業は行われるが、大勢で作業が行われるため、責任感も分散されるような気がしている。
15年くらい前、白いデモパンを穿いていた頃は、シーズン中も毎月クリーニングに出して、いつも白を保つようにしていた。
その頃から、専ら個人経営のクリーニング店を愛用している。
クリーニング ハヤカワ
新潟県阿賀野市外城町19−15
TEL 0250-62-2850
デモパンと言えば、コマクサスキークラブさんのサイトの「スキーナウ」の楽しい映像は、"skinow.jpの専用サイトに移転されたようですね。皆さんも是非ご覧ください。
新潟県スキー連盟下越協議会主催のスキークリニックが新潟医療福祉大学で開催され、参加させていただいた。
講師は、
清水久之さん(SAJコンバインドコーチ、国体冬季スキー競技会30回連続出場中、妙高市在住)、と
高橋一栄さん(新潟医療福祉大学教授)。
清水さんのお話の中では、ご自身が中学生の頃を紹介され、
「子どもは皆伸びようとする芽を持っている」(大人はどうかかわっているのだろうか)、
「人の話を目で聞く」(スタート時に目を下に向けたりしたいるのは自信の無い証拠)、
「練習が試合、試合は練習の発表会」、「目標に近づくために準備をする = トレーニング」
どのお話も、30年の重みが加わった、心に伝わるお話でした。
【写真は参加者の中学生に語りかける清水氏】
続いて、高橋さんからは「最新スポーツ医学から考えるオフシーズン・トレーニング」のお話をいただきました。
「筋力を意識的に鍛えよう!」ということで、何もしないとどうなるかというと、
1)筋の加齢変化として、1年で7%減少、
2)ベッドで2日寝ていると、1%の減少、
3)大気圏外のスペースシャトルで1日過ごすと、1%の減少
宇宙で一日10分の筋力トレで十分効果があることが実証されてきたこと、
昔は宇宙から帰還すると2人が肩を支たが、今は颯爽と歩いていることが証明している。
また、ハーバード大学の研究発表で、「高齢者(80〜90歳)の人でも1日わずかな運動でも週に2・3回、定期的に行うことで筋力が維持または向上したこと」で、筋トレ効果が認められているとのこと。
だから、「トレーニングは今が始め時である」というわけですが、何か私に言っていただいたみたい・・・。
そして、大腰筋(インナーマッスル)筋トレについて説明していただきました。
充実した一日になったのは言うまでもありませんが、こういうお話が普及されるシステムを持っていないことに危機感を感じております。
(毎年新しく参加されるジュニアスキーヤーの親御さんに説明が普及されてシステムが完成すると思っています。)
今シーズンも、「けち」(自分の情報を相手に伝えない)と言われないよう、また、身振り手振りを活用した指導に心がけていきたいと思っております。
こんなにページ数が少ないサイトなのに、6月からのページビューの総数が、10,000アクセスを超えました。
訪問された皆様、ありがとうございました。
これからも鋭意、更新につとめます。
ワールドカップ選手のGSゲートトレーニングの映像を見ていると、気づくことがある。
カメラ位置はゲートの上の地点から、選手の滑りの後姿を見ているという映像。あたかも数秒後の自分がそこに居るような感じ。
そこで気になるのは、
ターンとターンのつなぎ目では既に滑走面が見える。
また、その位置でテールが浮いているようにも見える。
これは、すばやく拇指球当たりに荷重できている反作用ではないか。
そういう映像を見ていて、外足荷重を考えてみる。
ベテランスキーヤーだと、
外足荷重=上半身を外スキー側に寄せて、と思い込んでいるようだ。
また、
内足荷重=上半身を内スキー側に寄せて=内側に寄せるから基底面積の広いプルークターンになり、パラレルターンにならない広いスタンスから脱却できないのだ。
このあたりの話については、いろいろ論議をしているようであるが、滑り手を眺めている側の見方と、滑り手の内なる感覚は一致しないのは当たり前。
滑り手側の話と、眺めている側の話で議論しても話は噛み合わない・・・。
滑り手は、ターンの内側に体が位置し、外足荷重というのが滑り手の感覚のはず。
どうも「内足荷重」と「ターンの内側に体を位置させる」ことが混同されているのではないか。
さらに、ターンの内側と言うよりも、体を谷へ落とすという表現があうかもしれない。
斜面には高低差があるのだから、常に常に低い方へ移動しているのだ。
しかし、急斜面や緩斜面の斜度が違ってくると表現が変わってくるかも・・・。
だから言葉に惑わされてはいけない。
固定観念は視野を狭くしてしまう。
答えは既に自分の内側(Inner)に準備されているのだ。それを聞いてみよう。
なかのゼロで18:00より開催された会議に出席した。
新潟からは車で移動。
11月末に行われる南関東ブロック研修会の理論講習として、市野聖治さんよりお話を伺う。
続いて打ち合わせ。
今期は十数人の新人を迎えた。
若手の選手が多いので現場が楽しみである。
テニスコーチの友人がブーツを購入するとのとで、神田のICIへ同行する。(20年ぶりくらい)
そこは専門委員の村松さんの勤務先でもある。
村松さんに接客していただいて、数種類の履き比べる。
28cmであること、甲が高いのがポイントでしたが、黒い犬の名前のブーツに決定した。
私の方は村松さんと相談の結果、「BOOSTER」を使ってみることにした。
こちらも楽しみである。
夕方友人宅にて、月山で撮影したMPEG−4の映像を奥様とともに見てもらう。
コマ送りの画像の鮮明さに驚いていただいた。
テニスのコーチングで動作解析ソフトを探していたとのこと。カタログなどを見せていただいたが、同じ時期に同じようなことを考えていたとは、顔を見合わせ大笑い。
今シーズンは「撮影講習会」を数回企画していきたい。
地元のスキークラブが開催したフェスティバルにてチームアルビレックス新潟に所属する吉岡大輔さんの講演があったので、出かけてきた。
吉岡大輔さんの滑り、私は好きだ。
常にフォールラインに向いた上体、そして谷へ落ちることを止めない滑り。
谷へずれ落ちていくシュテムターンの滑りをベースに、足元のズレを極力抑え、ブレーキをかけないパラレルターンに変化すると、きっとこんなパラレルターンになるのだと思う。
感覚で滑っていたので、説明が苦手で・・・」と言っていたが、滑りを解説する表現力を蓄えていただいて、今後のスキー界を引っ張っていただきたいと思う。それが出来る人だとも思う。2006.5.15の記事で紹介した皆川賢太郎選手や佐藤久哉選手のように「競技」や「基礎」の枠をはずし、「Alpine Ski」という文化を育てていきたい・・・。
参加者からの質問に答えていた内容で印象に残ったこと、
勝てる勝てないで気持ちの問題がある。
ワールドカップなどで勝てる選手は、2位に何秒差を離すか、ということをイメージするという。
トップに立てない選手は、トップに何秒後に付けられるか、ということをイメージするという。
本人も、ワールドカップで成績がでなくても、国内の大会では2位に何秒差を離すか、ということをイメージしたそうだ。
これだけでスタート地点に立った時にコンマ何秒かの差が生じているのではないか、というのだ。
今後の目標を聞かれ、
「技術選に出場を予定しています。過去の大会で初出場で2位になった方が最高なので、初出場&初優勝が目標です。」と宣言したのは、実に頼もしい。
ちなみに、その初出場2位の成績を残していたのは、当時私も参加していた東京都予選から出場していた「佐藤譲さん」である。
というNHKの番組に高野進さんが出演していた。
オリンピックトラック種目のファイナリストである。
高野さんは、私の自宅近くの陸上競技場で2005年10月に開催されたイベントに来られ、近所を一緒にジョギングした思い出がある。イベント終了後、スキーの運動に参考になるかと、2・3質問させていただいたが、丁寧に答えてくださった。
また、陸上競技のトレーニングとして、歩くスキーをしているそうだ。すり足と重心移動が練習になるそうだ。
今日の放送で驚いたこと、
1)本番で力を発揮すること。練習で基本ドリルはするが、選手にはその種目を芸術として表現してもらう、
2)人間力を高めていくことが専門能力を高める、
2006年のつぶやきにて述べていたことと共通する内容があったことである。
スポーツは芸術だ!
オーバーコーチングにならないよう、
滑りおわった後に「新しい自分」と出会う、そう感じていただく、そんな指導をしていきたい・・・。
今日は地元の総合型地域スポーツクラブが開催したクリニックに参加してきた。
本日の講師は若杉透さん。
アルビレックス新潟の育成統括部長であり、日本サッカー協会公認S級コーチであり、基礎スキー指導員でもある。
新潟から世界に通用する選手を育てていこう、と活動されている。
本物の指導者である。
成長期の子どもたちへのコーチングについて、以前お話ししていただいた内容+今育てているジュニアの選手の実例やドイツでの合宿のお話しなど、種目は違うがスキーにとっても参考になることが沢山あった。
それにしてもサッカーの場合は、世界で活躍するための逆算が組織的にしっかり出来上がっていることを感じる。
そばにそういう人がいて、お話しを聞ける環境に感謝している。
苗場スキー場へ行ってきました。いよいよ2007シーズン始動です。
例年どおりペアリフトとクワッドリフト2本運行で、2コースが滑走可能です。
コース幅はせまいが、長い距離を滑走できるのでありがたい。
齢を重ねてくると、1週間、1か月がアッという間に過ぎるという感じになってくるので、6月に月山で滑った感覚が昨日のようなもの。だから、滑走感覚を思い出して、なんて言うことはなく、5か月のオフに膨らましたイメージどおり滑ることにトライできてしまうのは嬉しい。
あとは、広い斜面で【速いスキー】を試してみよう。
初心者の人が斜面に出て滑り始めたときに感じること、= 「怖い」。
ブレーキをかけながら「怖くない」と感じるスピードで滑り降りていく。
それでいいと思う。全てのスキーヤーが【速いスキー】を目指しているのではない。
家族そろって雪山に出かけて、スキーを楽しむ。下手だって楽しい。
それでいいと思う。楽しいと思う、それが尊い。
【速いスキー】を目指してみる。
うまくできない。
それがまた楽しい。
大きな団体の怪しい話に惑わされることなく、スキーそのものを楽しんでほしい。
今日、友人のお許しをいただき、私のお気に入りの「アールベルクスキー術」の前文をトップページに掲載した。
80年前の文章とは思えない。今でも通用しそうだ。
スキーの基礎をマスターすることがクリスチャニア(パラレルターン)への真の近道であると思う。
昔から変わらないこと、
1)斜面の上から下へ滑り降りること、
2)右ターンの次に左ターンをすること。
新しい道具の上手な使い方というのは、ノウハウ(know-how)というのではないか、
スキーの理論というのは、そんなにコロコロ変わるとは思えない。
それよりも、山田誠司さん(元デモ)の言葉のように、「日本では8か月もスキーを楽しめる環境があるのに、3か月しか楽しんでいなのではないか」、楽しみ方を自ら狭めてはいないだろうか?
発展途上のスキーヤーが応援している星瑞枝選手は、怪我のため今シーズンお休みする宣言をご本人のサイトで述べていました。
きっと神様がくださった休暇だと思うのです。これをバネに、これから先の活躍される姿を私はイメージしています。
いよいよ2007年シーズンの雪上行事が始まりました。
朝新潟発の飛行機で移動。朝の渋滞にはまってしまい、空港に着いたのが10分前、手荷物検査ではしっかり捕まり、私より誘導してくださる空港職員の方が慌てている様子でした。
岩見沢あたりから雪景色。滝川に到着したら吹雪でした。
納骨堂にお参りし実家に立ち寄り、小樽に入りました。
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朝里川温泉スキー場にて実技研修が始まった。
次週から始まる今年度の指導員研修会を進めるにあたり、その内容の確認や進め方に関して研修を行う。
朝、北海道スキー連盟の教育本部長が挨拶を述べられていた。
その方は、私の恩師である。30年前、滝川市立江陵中学校で数学の教鞭をとられていた先生で、「ハンジ先生」と呼ばれていて私も2年生、3年生とお世話になった方である。久しぶりの再会であった。
実技講師は輪島千恵ナショナルデモ。海野義範SAJデモ班と合同で終日研修を行いました。
状況は一日中雪。最上部のコースを使用する。最下部のコースはブッシュもまだ顔を出しています。
この降りだと、明日はもっと良くなりそうです。
鍋匠 (塩ラーメンがおすすめです) 小樽市花園1丁目11番1号 TEL 0134-33-1745 |
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今日の朝里川は午前中晴れ、午後曇りと恵まれ、たっぷり研修することができました。
輪島千恵デモの滑りから、多くのことを学びました。次週から始まる研修会にて、皆様へ還元できるよう頑張ります。
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今日の朝里川は雪。午前中1時間集中して滑りました。本数は3本でしたが、輪島千恵デモの後ろを滑ったり、収穫の多い一日となりました。
北海道スキー連盟のみなさま、大変お世話になりました。
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レッドリフト降り場付近にて撮影。この後、まだコースオープンしていないイエローコースの新雪を滑り降りました。
この光景はきっといつまでも忘れないだろう。
今回小樽で気心知れた仲間に初めて自分の考えを吐露してみた。
「アルペンスキーに競技部とか教育部とかの違いは無いということ」を。
3月29日に野沢温泉にて感じた思いがやっとつながった。
きっと何かが変わってくるであろう。多くの人が早く本質に気付いてほしい・・・
先週の研修会での内容を思い出し整理しながら資料を作成しています。
それにしても講師の輪島千恵さんの研修の進め方は素晴らしかった。
言葉 + 身振り + 手振り で説明していただきましたので、とてもわかりやすい。
聞いている側としては、左脳と右脳がフル活動して、インパクトある映像が脳裏に焼きついていきます。
さて、次週以降の研修会では、雪不足も心配です。たくさん積もってくれると実技研修もしっかりできるのですが、雪が無い場合、座学だけではエコノミー症候群になりかねませんから、スキーを着けずに、ストックを持ってターンを描きながら斜面を降るという体験も必要になるかもしれません。
自宅から120km、石打へ行くよりも近い。今日は道路の雪も解けていて運転が楽だった。
公式発表では20cmの△(一部滑走可)で不安であったが、下地が芝生なのでブッシュなど皆無。
気温も−6度とパウダースノーで思う存分トレーニングできました。
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皆川賢太郎選手が右膝靭帯を負傷した模様です。(参考:チームアルビレックス新潟のサイト)
アスリートのそばに怪我が潜んでいることは解るが、なぜ男子も女子もチームJAPANの選手が怪我をするのだ!
残念・・・、何かが空回りでもしているのであろうか・・・。
長野県菅平高原にて今日明日と研修会に参加しています。
昨夜集合した時は真っ暗でゲレンデの様子が見ることができず不安でしたが、今朝状況を見ますとコースにはバッチリと雪があり、2つのコースを研修会用に割り振っていただきました。ここまで準備していただきました地元菅平観光協会の皆様に感謝申し上げます。
研修会の方は、参加者が約1,000名。年齢別班が52班編成、検定志向班が2班編成となり、私は検定志向班の54班を担当させていただきました。
今日の終わった時点では、私の班の皆さんの目が輝いていたように感じましたので、私自身も含め良い研修が出来たのではないかと思っています。
写真は朝一のファミリーゲレンデの様子、と、ブロック技術員でピラテイス・マットトレーナーでもある宮野由紀子さんによる「スキーにおけるコンディショニング」のフィットネス実技の様子です。
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2日目は午前中一杯滑りました。
参加された先生方は、外スキーの動きもスムースになり、内足にも荷重感をも持って滑る、バランスの良い滑りになってきました。指導員検定を受検される志向の方ですから、2月の検定に向けて、練習の方法などアドバイスさせていただきました。1月初旬の養成講習会でまたお会いすることになると思いますので、よろしくお願いします。
写真は閉会式の様子、と担当させていただいた54班の皆さんです。
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終了後は、専門委員親睦会による森幸デモとのトレーニングに参加させていただきました。
またまた良いトレーニングができました。ありがとうございます。
森幸SAJナショナルデモのサイトはこちらから
今週も先週に続き、長野県菅平高原で研修会に参加しています。
参加されている先生方は600名弱。今週も指導員検定を受検される志向の30班を担当させていただきました。
班の先生方は68歳から45歳と幅が広く初滑りの方も多くて、午前中は斜度感が合わないシーンも見受けられましたが、午後にはドンピシャ!素敵な小回りで落下を楽しまれておりました。
講習の中にはグループ研修の時間が組み込まれ、佐藤久哉SAJナショナルデモによる講習も行われました。
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今日は残念に思ったことがあります。
連休で混雑したゲレンデでしたが、ヘルメットを着けたジュニアから大人のスキーヤーでレーシングトレーニングと思われる集団が高速トレーニングをしていた。雪の無い混雑したこのシチュエーションで、そんなことをさせる指導者がいたことにがっかりだ。なぜ低速の課題を選択できないだろう・・・。
2日目です。参加された方は初滑りの2日目です。
プルークターンの練習時間を多く取りました。プルークターンは、「これがプルークターンだ」という完成形は無く、プルークボーゲンの内足の角付けがゆるんだものから、パラレルターンになる直前のものまでがプルークターンと言えます。
そして、緩斜面から急斜面と、条件を変えて練習します。
指導法としてどの様にしてパラレルターンになるか、見せる側としてどれだけの段階を刻んで変化を表現できるか、が問われていると思うのです。勢いで滑ってみても決して上手くはいかず、デモンストレーション能力を向上させることが真の目標となると考えています。
もうひとつ、大回り系でストックワークの練習をしました。ゆったりとしたリズムで中速で滑走するときと、高速時でのストックワークの違いを意識して。以外とできない事が判明。次回の養成講習会でも取り組みたいと考えています。
熱心に取り組んでいただいた、参加された先生方に感謝です。
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終了後は、専門委員親睦会による佐藤久哉デモとのトレーニングに参加させていただきました。
またまた良いトレーニングができました。ありがとうございます。
佐藤久哉SAJナショナルデモのサイトはこちらから
【速いスキー】を実現するには、斜面を左右に移動しながら、落下するに限る。
ターンの前半でも、後半でも落下なのだ。
落下を優先するから、その方向に胸が向くのだ。外向でもなく、内向でもなく、谷向きなのだ。
谷向きでのターントレーニングをしたいから、ゆっくりな速度で【シュテムターン】なのだ。
また、体を動かしてターンポジションを作るのは難しく、スキーを動かしてターンポジションを作る方がやさしいのである。
【シュテムターン】ではやさしくターンポジション、外スキーでのバランスの取り方を習得しやすい。
(コブ斜面でバランスの良いパラレルターンを実現したいのなら【シュテムターン】をトレーニングしてみるに限る。)
緩斜面や中斜面を自由に滑るには、方法論は自由であっていいと思う。
新しい考え方を否定する気は無いが、斜面を落下することを考慮していない考え方には同意しかねる。
外傾のポジションは、フォールラインを過ぎた当たりから次のターンポジションに移行することを助けてくれる。
角付けを緩めるにも有効だ。
谷向き・外傾が悪いわけがない。全然古くない。
だから、私は若いスキーヤーの話に耳を傾けていきたい。
近隣のスキー場がまだオープンできない状況なので、奥只見丸山スキー場へ行ってきた。
実はオープニング期間に行くのは初めてだ。
行ってみると、上から下までパウダースノー!
圧雪していないコースもあり、ベリ〜GOOD!
【速いスキー】を目指して、ずらしのトレーニング。今月新たに気付いた感覚を実践スピードで定着中です。
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本日は晴天に恵まれ、絶好のスキー日和。
地元のスキー場も昨日オープンしたので、スキー学校に出勤です。
元日の午前は入校者は少なく、開始時間から30分待機をした後、山頂へ。山麓までのパウダースノーを満喫した後、2グループに分かれて研修。その一つを担当させていただきました。
午後は多くの方が来場され、入校者も多く、スタッフも全てのクラスに張りつき、私は8歳、7歳、6歳の初心者を担当させていただきました。最初の1時間はリフト乗り場前で初歩動作。リフトに乗る前は「怖いよ」と言っていた子も、800mのクワッドリフトコースを滑り降りてきたら、もう1回行く!ということで合計2本滑ることができました。
終わった後の「楽しかった〜!」という子どもの目が輝いていたのは何よりです。
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日本海が見える山頂です。
今日のスキー場は朝から来場者も多く、スキー学校の入校者も多くありました。
私は10歳、8歳、6歳の3名を担当。滑った経験はあるが今シーズンは初滑りということで、リフト乗り場前で初歩動作を確認してからリフトへ。
昨日と同様、子どもたちには理屈は不要だ。
ハの字にスキーを開き、スキーの先端を寄せながら後ろを開くようにし、ブレーキを覚える。
ブレーキを覚えて、スピードを自分の支配下に置くのだ。
また、脚力が無い子どもたちは転倒が付きもの。スピードが出た状態での転倒は非常に危険だ。特に膝から雪面に着地してしまうので、膝にダメージを受けてしまう。楽しいスキーも台無しだ。だから、スピードを自分の支配下に置くのだ。
そして斜面を下りながら両足を同時に側方へ動かす、戻す、を繰り返す。一気にスキーを動かそうとするとスキーが止まってしまうので、滑りながら少しづつ動かすことを覚えていく。これで、角付けで雪面抵抗をキャッチすることを覚えていく。
回ることを焦ってはいけない。指導者が先回して「こっちだよ!」と呼びかければ回ってくるのだ。
途中、雨で濡れたので、ストーブの前の休憩をはさみ、リフト4本を滑りました。私は今日も後ろ向きでプルークボーゲンでした。新調した「アグレッサー」は、前にも後ろへもしっかりしているので楽チンなのには驚きです。
お爺ちゃん、お婆ちゃんのところで正月を向かえ、雪国だからスキー場があり、スキーを経験する。楽しかった経験を持って都会に戻っていく。また一緒に滑ろうね。
昨夜、長野県菅平高原に移動し、本日より3日間の会期で開催される。
私は準指導員受検班の6班を担当。53歳から51歳の方12名である。
菅平は終日雪。日中は大雪。これは恵みの雪だ。
朝一は制限滑降(ポール)のセッターを命じられ、今日明日とも皆さんの集合前に設営作業だ。
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今回からヘルメットを着用することにしました。
午前中はしんしんと雪が降る中、プルークターンのトレーニング。プルークボーゲンが崩れていく初歩の段階から、速いパラレルターンまでの展開を練習する。
どうも、うまくできない所から如何にしたら発展するのかを考えがちだ。
指導者はパラレルターンができる人なのだから、パラレルターンをやさしく広いスタンスのプルークの状態でやったらこうなりますね、というように、うまくでいる所からやさしい方向に展開して考えてみることをするべきだ。
発展する段階を演じわけるには必要になってくるはずだ。
午後は猛吹雪。視界不良で吹き溜まりができるなか、小回りのトレーニング。昨日からの練習を中急斜面の不整地で確認。
夕方のニュースでは菅平では58cmの積雪があったとのこと。長野県内で一番多く降ったようです。
朝少し青空が顔を出した。講習会の最終日である。
視界が良いなか、白金コースの急斜面で小回りの基本練習である斜面で止まる練習。逆ひねり、谷向きの上体をキープするための拳の位置のポジション確認。下部の緩斜面でプルークターンのトレーニング。
場所を移動して太郎コースでシュテムターン。日の出コースでプルークターン〜速いパラレルターンの展開のトレーニング。
3月の検定の本番に向けて、どのように練習を取り組み、当日今シーズン最高のパフォーマンスを発揮するために必要なこと、をお伝えできたと思っている。全員合格を祈念しております。
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講習会終了後は、ブロック員の仲間と自主トレを行った。
八木橋拓史さんのブログにて、足首の柔軟について述べられていた。
まったく同感である。前脛骨筋は全身のバランスの根幹を一手に引き受けているのではないだろうか。
前脛骨筋を鍛えるメソッドを一つご紹介。
同じクラブの先輩の小野塚喜保さんがデモを目指して石打後楽園スキー学校に在籍されていた頃にトレーニングに加えられてしまった過酷なメニュー。リフト乗車中にダラリと脱力して乗車するのではなく、
(1)爪先からスキーの先端を上に持ち上げる。
(2)リフトの支柱の滑車の位置に来たら脱力する。
(3)リフトの支柱の滑車の位置が過ぎたら、また、爪先からスキーの先端を上に持ち上げる。
リフト乗車中もレーニングする時間に指定されてしまった。それも低速のシングルリフトで。
これは、前脛骨筋を活性化する。いや、もうパンパンになってしまうのだ。
しかし、1シーズンも続けると、前脛骨筋はみごとに成長する。そしてバランス能力が向上するのである。
上達するために必要なことを貪欲に取り入れていた20代前半の頃。限られた時間内に最大の結果を求めるのであれば、工夫していくことは当たり前だ。これと同様なことは、トレーニングルームのバーベルを足で持ち上げるトレーニングでも可能であるが、雪上で行う方がきつく感じるのは私だけだろうか。
さて、前脛骨筋を鍛えることは賛成であるが、滑走中に低いポジションで滑るのは賛成できない。
低いポジションを取ると、ターン外足を曲げ過ぎて=足首を曲げ過ぎて=スキーの前方に力点が移動してしまい、ズレるのだ。そして雪煙が上がる。そう、【減速】が待っているのだ。
また、ポジションが低いベンディングターンでは、リカバリーで使えるが加速は生まれないと思う。
スキーよりも先に体が落下してしまうと、位置エネルギーが使えないのだ。
2000年前後のワールドカップを解説している本などを図書館で見ていると、多くの選手がターンの後半に雪煙を上げている写真が多いことに気付く。また、足首を曲げて果敢な滑りだ、という解説もあったりする。
私は、スキーに対して垂直な方向から重みを与えることを心がけていきたい。
今年は本当に雪が降らない。昨年は毎朝車に積もった雪をブラシで落としてから出社するのが日課だったのに・・・
新潟県の下越地方では雪が降らない。先週の爆弾低気圧でも降らなかった。
しかし、金曜日あたりから山に雪が来た。街中で気温が3度くらいで雨の時はスキー場の駐車場から上は雪になる標高だ。
今日山に上がったら、本当に雪が多く積もっていた。
第1クワッドリフトは標高差100m。第2クワッドリフトは標高差450mほどある。シングルリフトの速度で運転したら45分はかかってしまう距離だ。私がよく行く菅平高原スキー場の裏太郎ゲレンデが6〜7枚分くらい縦に連なるのだ。
朝は9時頃から滑り出し、午前、午後ともスキー学校の受け持ちクラスがなかったので、スタッフとともに研修。
16時前に山頂に再度上がり、そこから「蛍の光」が流れるリフト終了時間まで、たっぷり滑った。
指導員検定の種目に「トップコントロール」というカテゴリーで「中回り、大回り」という種目がある。
色々な説明の仕方があるが、私は【速いパラレルターン】という考えだ。そして、(外スキーと腰の距離が)【高いポジション】の体が内側に傾いている(内腰と雪面が近づいている)というイメージを持っている。
【低いポジションで】と説明してしまうと、ターン内側の腰と雪面は近づくが、それ以上に外足を曲げ過ぎてしまう傾向にある。これでは関節が曲がりすぎてしまい、体の重さをスキーに伝えることができず、(内力)×(外力)を調整しての【スピード化】を達成できない。
また、【回ること】に一所懸命になってしまうから、フォールラインを過ぎたあたりから角付けを開放する動きをすることができない、タイミングを逸してしまうのだ。
「舵取り〜舵取りの運動構造となるシュテムターン」と「舵取り〜切り替え〜舵取りの運動構造となるパラレルターン(プルークターン)」の違いを理解し、それを表現力することが合否の分かれ目になってくるのであろう。
どんどん、急斜面でプルークターンをトレーニングしよう!
地元スキークラブの定例行事となっているナイターミーティングに参加してきた。
友人のブロック員は新潟県の養成講習会に行ってしまったので、今日は私がガイド役を務めた。
シーズン初めなので、緩斜面で立ち方などのバランストレーニングや、プルークボーゲンで滑ったり、外スキーの角付けをゆるめたり、高速度で滑るための基本トレーニングを行った。
みぞれのため写真が撮れませんでした。
DESCENTE GOLDEN SKIERS CUP に参加した。
Cクラス5位。
【速いスキー】での課題多し。
エレガンスがテーマとなった。
7組4位。
もっと丁寧に運動しなくては・・・。
地元スキークラブに併設されているジュニアクラブが毎週水曜の夜に行っているトレーニングに参加してきた。
90分のトレーニングだ。スキー場はブッシュなど皆無であるが、ゲートトレーニングを行うだけの厚みはまだない。
先週担当したブロック員の友人から、「角付けが強すぎる」という申し送りがあったので、「角付けを緩める」トレーニングを柱にしたいと考えた。参加者は小学4年生〜中学2年生の11名。
(1)ストック2本を体の前で水平に両手で握り、滑っていくターンの外側のスキーを外側に動かして(ズラして)ターンに入っていくトレーニング。スキーのテール側を大きく動かすものからはじめたい。1本目は4〜5ターン目で止まる。初めて行う動作はうまくいく訳がない。延々滑っても無駄が多いもの。
スキーを動かさずに止めてしまうと、膝を内側に捻る動作になり、怪我のもと。見逃さずに年齢別にわかりやすく説明することが努めだ。
そして、2本目はそれよりも長く距離を取り、「感じる」「調整する」時間を多くとってあげる。コースの上から3分の1の距離にコースの中央にある林までがチェックポイントとなる。下3分の2は一気に滑り、リフトに乗り、上で集合となる。
(2)ターンの入り口で外スキーを外側に動かすことができてきたら、ターンの一番ふくらんだフォールラインに向かう場所から、「角付けを緩ませる」ことに集中してもらう。
離れている足場に、足の長さを変えずに上体を近づけるように。この段階では足場を支点にして上体が谷に移動する感覚。
(3)上記のテーマを変えずに、ストックを肩に担ぐもの。
(4)ストックを背中に当て、両肘の内側で挟むもの。これは上体のバランスが整い、リラックスした上体の重みもスキーに伝えやすくなる。
(5)ターン後半に角付けを緩めるシーンで、緩め終わって緩め過ぎて横滑りで滑落することなく、ほんのわずかに角付けが残るところを探してみよう、というトレーニング。
(6)ターンの入り口での、外傾ポジションのトレーニング。
上手ではなかった子もスキーの動きが抜群に良くなった。
年齢に関係なく、子どもだからと一方的に、こうしろ!ああしろ!ではなく、「どうでしたか?」という問いかけが大切だ。
答えはスキーヤーの内側に準備されているのだから。
それと、中学生が先に滑り終え、小学生が滑っている時間で、ぺちゃくちゃ喋っていて他人の滑りを観察していなかったシーンがありましたので、
「本当にうまくなりたかったら、1分1秒を大切にするものだよ、上手にできない人の滑りを見て、どうしたら良くなるかを考えることが大切だよ」という声がけをした。自分の行ないは自分に帰ってくるのだ。
さあ!みんなで皆川賢太郎を目指して頑張ろう!
仕事を終えてナイターでトレーニング。実は10日ぶりのスキーである。
先週末から体調を崩し、会社を休むほどであった。
バランスが悪い、特に前後のバランス。
何か短いシーズンオフがあったような感覚だ。
今日も夜景がきれいだった。
明日もトレーニングだ。
午前は小学4年生の女の子が生徒さんでした。
昨年はジュニア教室に毎週通っていたそうですが、今シーズンの初滑りでした。昨日新しい靴を買ってもらったとのことで、うれしそうでした。
プルークターンで外スキーのトレーニングです。飲み込みの早い子で、しっかりとした土台ができてきました。でも、外スキーに一所懸命になると、体も外スキーに近づき過ぎてしまい、内スキーが置き去りになり、プルークのポジションから抜け出せなくなってしまうのです。
ターンの後半に外スキーの角付けを緩めてあげると体は谷へ落ち(=内スキーに重みを置きながら)、外スキーを操るようになると、パラレルターンに近づいてきます。
子どもたちに結果を求めてはいけません。今できなくても、あと数回やればできるのだから。
大人は結論を急いではいけないのだ。
午後からは冷え込み、今日降った雪の下の層はしっかりとアイスバーンになってくれた。
受け持ちクラスがなかった先生方とトレーニング。休憩をはさみながら20時まで続いた。
地元スキークラブの定例行事となっているナイターミーティングに参加してきた。
毎週行われているが、私は2回目の参加となる。今回もガイド役を務めることとなった。
シーズンも中盤に差しかかってくるので、いつも惰性で滑っているだけでなく、自分の感覚を感じてみようというネライ。
そして課題は、「舵取りの最中にターン外足の足首を曲げすぎない」をやってみる。
上2つのバックルをゆるめて、パワーベルトもゆるめて、
(1)ブーツのタンにすねを押し付けて(足首を曲げすぎて)滑った感覚、
(2)ブーツの後ろに寄りかかって滑った感覚、
(3)ブーツのタンにも後ろにも当たらない場所をキープして滑った感覚、
以上を比較してみる。
スキーがスムースに動く場所を感じていただいた。
緩斜面を2本、中急斜面を1本。
参加された方は、少しづつ良い感覚をつかんできた様子。(きっとコソ練で進化するのだろうな)
このトレーニングは春先のグサグサ雪でもやってみよう。きっと雪からの反発力が倍増したように感じることだろう。
雪が教えてくれるはずだ。
その後は、中急斜面でプルークターンのトレーニング。
広い足場をキープし、ターンの後半に外スキーの角付けをゆるませながら、体を谷へ落とす、そして次のターンの早い段階から外スキーで抵抗を取っていく。
「いかにゆっくり滑ることができるか」がテーマである。
ビュンビュンとスピードトレーニングばかりでなく、低速で巧緻性を求めるトレーニングを行うことで運動の質が向上するはずだ。
5日から開催されていた大会が終了した。リザルトは長野県スキー連盟のホームページへ。
注目していた吉岡大輔さんは、みごとトップの成績だった。
3月に苗場で開催される全日本の大会も楽しみだ。
今日はジュニアコースとキッズコースの4人を2人で受け持つ。最初は全員で、2本目からは2人づつに分かれて進めた。
私はキッズコースの2人、6歳と4歳の男の子の兄弟。1日コースでしたので、2単位を受け持ちました。
最初は両足を同時に動かして制動をかけて安全に降りるのですが、次に外スキー側を片足づつ動かすようにやってみる。
一所懸命に外足を外側に動かしていくと、上体も動く外足に付いていってしまい、内側のスキーが置き去りになるのでプルークのスタンスから脱却できなくなる。いつまでたってもプルークボーゲンのままだ。
未就学の子どもであっても、内スキー側に体を置いて外スキーの足を外側に動かし、片プルークのバランスを説明する。
最初はうまくできなくても、「いいよ、上手にできているよ」と声がけすると、どんどんやる気を出して繰り返して滑ってくれる。
そうしていると、本当に上手にできてしまうのだ。午後の90分で800mのコースを5本も滑ると流石に疲れてしまい、最後は雪だるま作りでフィニッシュ!
今日はスキー場のカーニバルの日。日中はFMの中継などもあり、もちつきやジャンケン大会など。
夜は真っ暗になった山頂コースの急斜面の途中からスクールのスタッフで松明滑降。スタート地点へ行くまで雨・ガスだったのに、到着した瞬間にガスが消え雨も止んでしまう不思議な天気だった。
続いて打ち上げ花火、スキー場に上がる花火はとても綺麗でしたよ。
ナイターが再開されたら、コース上に散らばった花火のカケラを回収して終了。
雨に濡れ、体力がとても消耗した日でした。
朝一は眼下に雲海を見渡す、珍しい景色でした。
昨夜の雨は雪に変わり、今朝山頂へあがると湿雪ではあるが新雪が40cm程積もり、ラッセルを楽しむことができた。
昨夜の花火やFMの効果なのか?午前中からどんどんお客様が来場され、第一リフトはピーク時に匹敵するほどの混雑ぶりだった。
私は企画プランの「スタイリッシュシニア」のBコース最終日を担当した。40歳〜55歳の参加者で90分。対象者は、久しぶりのスキーだったり、冬場の運動不足を解消することを提案し、集まっていただいた方々。
講習は第一リフトで、内容はプルークターンに的を絞った。そして、ターンの後半から外スキーの角付けを緩める動きをテーマにした。
数回繰り返すうちに、外スキーの滑走性はみるみる高まり、スムースに内スキーにつながるようになっていった。
ターンの入り口で外スキーを側方に動かす(ズラす)ことで角付けを大きく使うことができるようになり、大腿部のひねりをあまり使わなくなるので、参加者からは「楽だ!楽にターンができる!」と好評であった。
本日も20時30分まで仲間とトレーニングを行った。
三連休の最終日も時折雪が降る絶好のコンディション。
街中が5度C位で雨の時は、スキー場の駐車場から上は雪になるのです。今日も家族揃って来場される方々が多かった。
今日は初心者(今日初めて滑る人)で大人の女性で1日コースを担当。昨日来場されレストハウス前で初歩動作を練習されたとのことで、まずは動作を確認。不安が感じられなかったので、早速リフトに乗車です。
上で再度階段登行と下行を行います。ここで階段下行がポイントです。
足を揃えたところに体を置いておいて、谷側の足を斜面の下側に踏み出します。それだけで2軸のポジションができるのです。(ここで、この感じを覚えておいてくださいね。後でターンをしている時にでてきますよ、と声がけします。)そしてスキーの角付けを確認し、上体を谷側のスキーの上に移動します。最後に山側におきざりになった足を揃えます。
この3つの動きを3拍子のリズムで繰り返すのです。
続いて斜面を移動するには「 初心者への指導(独自論)」を行います。
800mのリフトを2本滑りましたが、まだ時間がありましたので3本目となりました。初心者の新記録です。
3本目では先程の階段下行での2軸感覚を思い出していただき、プルークの真ん中にいる腰の位置を内スキー側寄りにキープしながらターンを行っていきます。
これでプルークターンの原型が出来上がりました。
午後からはプルークターンの原型の確認から。状況を見極めながら、課題を一つ加えていきます。
そしてターンの後半に内スキーの先端を内側に開くように動かすと、外スキーの滑走性が高まり、両方のスキーが同じ方向に滑っていきます。
最初はこの滑走性に驚くのですが、滑り終わった後に「先程よりもスピードがでましたが、怖くなかったですか?」と何度も尋ねてみます。スピードの許容範囲が広がり、両スキーがスムースに動いてきます。
午後は5本滑ることができました。
中急斜面でパラレルターンがスムースにいかない方は、是非、緩中斜面でプルークターンの要領で滑ってみてほしい。
自分が行っているパラレルターンを広いスタンスで確認してみる。きっと、スムースに行かない原因に気付くはずだ。
連休の3日間、雨・雪の合間でビデオ撮影を行った。撮影時間帯は朝一と夕刻。
思うに、朝一の撮影はとても良い効果をもたらしてくれる。
それは「素の自分」が現れやすいから。数本練習してお化粧した自分ではなく、素の自分だ。
ここ一本というシチュエーションでイメージどおりに動けるか、本番と思って滑る機会が増えていく。
発展途上のスキーヤーは、いまだに発展手前を彷徨っているようだ。
具体的には左に向かうターンはクラウンプライズの質になってきたが、右に向かうターンは1級程度でしょう。
上体を静かにし、外スキー、外向、外傾、がテーマです。スキーの動きを阻害してはいけません。
いつも口癖のように言っていたことを思い出す。
皆川賢太郎著、「皆川賢太郎が教えるスキー完全上達」を読み終えて・・・。
スキーというスポーツは、スキーが滑るスポーツです。スキーヤーが滑るのは、転んだ時です。
それにもかかわらず、自分の体の運動やリズムを優先してしまうスキーヤーが如何に多いことか。
斜面の中でスキーをどうトレースして移動していくのか、また移動したいのか。
そしてスキーヤーはスキーの動きを如何に邪魔をしないようにできるかがポイントのはず。
時間と空間を把握する能力を高めよう。
自分を無にし、感じる作業に徹底すべし。
暴風雪波浪警報のため、スキー場のナイター営業は中止となってしまった。
昨日は10度を超え雨だったので、雪もかなり消えたはず。
気温も下がってきた。明日の朝までにかなり積もることを祈っております。
【速いスキー】を目指して、外スキーへ垂直方向から重みを伝えるポジションを確認してみる。
靴に頼らず足裏でしっかりと立つ場所を探す作業を繰り返す。
また、フォールライン付近から角付けを緩める動きを試みてみる。
私だけでなく、一緒に滑っていた人たちも外スキーの滑走性が良くなった。
しかし、上体が暴れてしまうのが滑走性を阻害していることに気が付いていないようだった。
撮影したビデオをパソコンで再生して確認してみる。
右ターンのバランスも改善されてきました。
階段下行は2軸運動感覚の習得にも役立つし、切り替え時の体の動かし方にも役立つことが良くわかると好評だった。
水分は電子機器の大敵となってしまう。
雪が止んだら撮影しようと思っていたら、終日雲の中の様子。
こういう日は同じコースを繰り返し滑るに限る。ガスの日は林などの樹木があると視界が効くのだが、無ければリフト沿いを滑ることで斜度感を感じることができる。
本日はオーストリアのジュニアトレーニングで紹介されていたストックを活用したトレーニング方法を色々試してみる。
ストックの持ち方を工夫してみるのだ。
終わったあとの参加者の感想を確認してみると、「私はこの方法が良かった」と人によってベストと思う方法は違っていた。方法はどれであれ、気付くことが大切だ。本当に短時間で全身のバランスが改善されてきた。
滑りの基盤を高めるためにも、上体の無駄な動きを封じて、動きの洗練化を目指して行こう!
報道(テレビや新聞)が伝えることが本当に真実なのだろうか?
仮に犯罪の被告と言われたとしても、真実は何かを伝えていないはず。
真実は司法の段階であきらかになるはず。(しかし、冤罪も多い。)
報道やブログの記事が伝えることが真実なのだろうか?
「それが真実ならば、けしからん」という意見には賛同できるが、報道が伝えることを肯定することで述べられる意見には賛同できないのだ。言葉の暴力には罪はないのか?
犯罪が発覚した時に吼える人たちが、裁判所が判決を出し、被告が控訴せずに罪が確定した時に、改めて意見を述べるのだろうか?
犯罪を許さない気持ちはわかる。しかし、過ちを犯さない人はいないはず。程度の問題ではない。人を非難する人たちは、生まれてこれまで自分は何も罪を犯さずに生きてこれたのであろうか?
なぜ犯罪を犯したのか、その真実がわからなければ、人が変わり同様の事象は起きうるのだ。
非難からは何も生産されないということに気付いてほしい。
緩斜面で、開脚の直滑降からプルークのポジションに移行してみる。
私は、これがターンポジションの原型だと思っている。
定番の説明は、
股関節よりも膝関節が外側に位置し、
膝関節よりも足場が外側に位置するように。
すると、足関節、膝関節、股関節が斜め方向で一直線に位置する。
従来にみられた膝を寄せ合うように脚部を使うと、3つの関節が一直線に並ばずに上体の重みを板に伝えられない。
足場を外側に動かしながらも、上体の重みを足場に伝えつづけることができると、質が高いものとなる。
ところが、準指導員を受検される方やテクニカルプライズを受検される方の動きを見ていると、「上体の重みを足場に伝えること」はお構いなしに、足場を開き過ぎる人が多いようだ。開き過ぎると足場への重みも逃げてしまうはずなのに。
もっと、雪面からの感触の差を感じてみよう!
新潟県の準指導員検定会が始まった。ブロック員の友人は検定員として参加しているため、今回のガイドは私が勤めることになった。
参加者のリクエストを確認したら、「小回り」という声が上がったので、今日のテーマを小回りに設定した。
まずは、集合場所の平地でスキーを外し、ストックで1本線を引き、基準線に沿ってプロペラターンの確認。
続いて中急斜面へ。そこで止まる練習です。
「ひねる〜ひねる」の動きではなく、「ひねる〜戻る〜ひねる」になると良い。
そのためには、ターンの後半に上体を谷に向けておいて股関節から脚部をひねるようにし、体がねじられる感覚を感じながら止まるに限る。しっかりねじることができないと、戻るという感覚が感じられないのだ。
止まる時に、ストックを突く方の手と突かない方の手があるのだが、「ストックを突かない方の手」をどこに位置させるかが重要だ!(詳しくは現場で)
小回りの時にも角付けを早め&早めに緩めることが、スムースなターンを実現してくれる。
角付けを緩める時に、足首の緊張を緩めてしまわないようにすることも重要だ!
ターンの入り口で外傾ポジションを取ると、後半の角付けをはずす動作に有利である。
また、肩のラインをターン内側に傾けすぎず、水平感を保つと上体のバランスが安定する。
オールドスキーヤーは、「外傾」という言葉から、ターン外側の股関節から上体を外側に傾ける。あるいは、外側の肩を下げる、というイメージを持つのではないか。
それに対し、ターン内側の股関節から上体を外側に傾ける、というのはどうだろうか。
体を谷へ落とし、次の外足で雪面抵抗を捕らえる動きもスムースにできると思う。
いつでも、どこのタイミングでも角付けを緩めることを可能にするには、ターンの入り口から外スキーに重み、が必要。
また、高速の中でタイミング良く動くためには、姿勢や動作の要領はシンプルになるように考えよう!
朝はリフトが運行するのか?と思うほどの寒波だった。一日中気温は変わらず、久しぶりに真冬を体感する。
小雪舞う天気であったが、雪がやむ時間もあったので、無事撮影もでき、2名の参加者で、効率良くトレーニングができました。
緩んだ雪がカチカチに凍り、至るところアイスバーンでとても滑りやすかった。
ビデオトレーニング期間で初めての快晴だった。
午前中は基本トレーニングを入れながら、外スキーが減速しないよいうに垂直方向を確認。
午後は実践トレーニング。いろいろな斜面とスピードで、外スキーの動きと角付けを緩めるトレーニングを行った。
パラレルターンの運動構造に見られる要素。パラレルターンは、舵取りの時間と切替の時間に分類される。
ハイビジョンカメラで撮影した動画を静止画モードで確認する。どのシーンも静止画で確認できるので、ありがたい。
アナログのビデオカメラや一般のデジタルビデオカメラでも静止画を確認できるが、シーンを選択する自由さと鮮明度を持ち合わせていない。MPEG-4のファイルをパソコンで再生するに限る。これが、経営不振と報道されているSANYOから発売されている商品であるのには驚く。この性能が評判を呼んでいないのは、PR不足であろう。何ともったいない話だ。
さて、切替の時間に的を絞って見てみると、肉眼では発見できなかった筋肉の動きまで見て取れる。
スキーの講習会は指導者が一方的に伝達・説明するスタイルを貫いているようだが、もう無理だ。
どんな言葉で説明されるより、コマ送りで見た画像がどう変化しているのかを見た方がはるかに理解が深まる。
「百聞は一見にしかず」だ。
切替とは、角付けを切り替える時間と言える。
外スキーが入れ替わる時間でもあるが、最近の【速いパラレルターン】を見ていると、外スキーにも内スキーにも荷重がかかり、極力抜重しないことが減速を防いでくれる。だから荷重の交換という表現は的を得ていない。
目的は角付けを切り替えることにあるのだが、クラウンプライズを受検する方や準指導員検定を受検する方の動きをコマ送りで見ていると、切替の時間だけ筋肉(足首)を緩めてしまっている人が多いのに気付く。
きっと、緩中斜面の滑走時間が多く、無意識のうちに「荷重〜抜重」の動作を行っているものと思われる。
筋肉を緩めてしまっては、スキーをコントロールすることができないので、角付けを緩めようと思っていても角付けはキープされたままだ。だから対応が後手後手になってしまい、悪循環になるのだ。また、無意識のうちに緩んだ筋肉の動きをリカバリーしようとして、次のシーンでは足首の曲げ度合いがきつくなってしまうようだ。曲げすぎる足首はスキーの滑走性を止める動きにつながってしまう。
【処方箋としては】
直滑降で確認する滑走ポジション、つまり、脛の傾きと上体の傾きが平行になっていて、ブーツ近辺に体の重みを伝えるポジションを確認する。このポジションをキープして切替動作を行うのだ。
「ターンポジションを崩さずに切り替えるから、切替直後にターンポジションが成立しているのだ。」
私はそう思う。
基礎スキーヤーは、「ターン(回転)」することに一所懸命になってしまうようだ。
【速いスキー】を目指していても、いつまでも谷へ落ちていかないから、減速してしまう。
どうも正方形のスペースにターンを描こうとしているように感じる。半円にするには長方形のスペースが必要だ。
(2006年のつぶやき:冒頭の図を参照)
プルークターンで滑ってもらうと、その人のパラレルターンの質が表現されてくる。
パラレルターンで抱えている問題点があらわになるのだ。
多く見られるケースは、「ターンの入り口で外スキーをななめ前に出す」動きをすること。(これは滑った人が説明した表現です。)するとどうなるか?
スキーのトップはいきなりフォールラインにからんで落ちてしまい、いわゆる「先落とし」となるから、ターンの前半がまったくなくなってしまうのだ。そしてターン後半で雪面抵抗を一気に受けてしまうので、スキーはぶれて、減速してしまう。
【処方箋としては】
「 初心者への指導(独自論)」で説明している、「斜めプルーク〜プルークファーレン〜斜めプルーク」で斜面を移動し、滑走ラインを感じることである。特に、プルークファーレンで落ちていく部分が今まで足りないと気付くはずだ。
また、斜めプルークで移動する半分の位置が切替のポイントである。切替後も直進するという感覚は斜めプルークで移動することで感じられるはずだ。
ゆっくり滑らないと感じられないことが多くある。
人の言葉に惑わされずに、自分の内側(Inner)の答えを聞いてみよう!
うまくできないということは難しいシチュエーションだから。やさしいシチュエーションで練習しよう。
1980年代の日本スキー教程に書かれていた「指導の原則」の一つである、
「やさしいものから難しいものへ」
私が準指導員を受検した頃に考えていたこと。
「パラレルターンやウェーデルンなど、動いてしまうとデモンストレーターの足元にもおよばないが、動かないものぐらいは日本一の質に仕上げなければ。」
早朝は空いている急斜面でのトレーニング。10時を過ぎたら混みだしスピードトレーニングはとてもできなくなるので、ホームゲレンデであった石打後楽園スキー場では、レストランイイホーの脇の緩斜面で質を高めるトレーニングを行っていた。
メニューは斜めプルーク。
斜面を斜め方向にプルークの姿勢で移動する。そしてプルークの3態。
(1)左右均等のズレ幅で移動する斜めプルーク。
(2)山開き斜めプルーク(谷スキーは斜滑降、山スキーはズレ幅が多くなるもの)。
(3)谷開き斜めプルーク(山スキーが滑走面がペタッと着いて直進し、谷スキーのズレ幅が多くなるもの)。
山開き斜めプルークは、山側のスキーを谷スキーに揃えると、斜滑降になる。
谷開き斜めプルークは、山側のスキーを谷スキーに揃えると、横滑りになる。
プルークとはターンポジションであり、ターンポジションで斜面を移動するのだ。
本当に1シーズンかけて練習して質を高めた。
同じ方向で、滑りながら(1)(2)(3)を連続してやってみる。同じ方向をキープするのだ。
単純なことの中に、やさしいシチュエーションでなければ、質を高める作業はできないのだ。
結論を急いではいけない。
自分が思い描く質の高い滑りを実現するため、やさしい環境を設定して(やさしい状況で)難しいことにチャレンジしてみよう。
ハの字のどこに腰を置いておいて、体はどこを向いているときに、素敵な斜めプルークに見えるのであろうか?
2006.9.14で述べた「経験」。「プラスの経験」と「マイナスの経験」、どちらを蓄積したいのか。
スキーの練習って何だろう?
「大会が本番」で「それ以外が練習」。「上達するために練習する」。
たしかにそうかもしれない。でも本当にそうだろうか?
私は、低速などで感覚を確認する時間を練習だと思っている。いわゆるパーツ練習である。斜めプルークもそうだ。
しかし、フリー滑降であろうが、ゲートトレーニングであろうが、スタート地点があり、あそこまで滑ると決めたなら、それはまぎれもなく「本番」だ。
ということは、スキーの場合は「常に本番」なのだ。
講習時間に講師から与えられた課題に取り組んでいることも、生徒さんの立場であれば「本番」であると思う。
そして、「本番」の時間は、はうまくいっても、いかなくても、体の感覚・空間の感覚・スキーと雪面との感覚、それらの感覚を感じる時間とも言える。
そしてその感覚から、うまくいっている時とうまくいかない時の差がわかるようになり、指導者のアドバイスを参考にしながらその差がわかると、うまくいくための調整力が成長するのだ。次に同じシチュエーションがきたら、今度はこうやってみようと考えるようになるから、うまくできるようになるのだ。
雪上に出たら本番なのだから、それ以外の時間で練習するに限る。フィジカルトレーニングであったり、イメージトレーニングであったり、シミュレーションであったり。
雪上で練習していると思うから、本番が1回しか経験できないのだ。(だから再現力が乏しくなる。)
本番を数多く繰り返して、自分の考える理想を実現しよう!
そして試合や検定会でいつものうまくいった時の滑りを披露しよう!
だから基礎スキーヤーは4回転くらいで止まらずに、どんどん長い距離を滑るに限るのだ。
講習方法も、長〜い距離を滑り、止まる前の最後の3回転の運動ぶりを評価してみます、というような工夫はできないのだろうか?
オーストリアのジュニアのトレーニングの映像を見ていると、日本のスキーヤーに足りないことを感じてしまう。
外スキーにしっかり乗ることと、斜行を多用するトレーニングだ。
特に日本ではスラローム(SL)の種目では世界で戦えているが、ジャイアントスラローム(大回転:GS)ではどうだろか。
日々の練習で、フォールラインに絡んで落ちていくことを多くしていないだろうか?
日本のスキー場の環境では、斜面の上から必ず人が滑りおりてくるので、斜行の(進行方向を横にとる)練習機会が少なくなってしまう。
私が小学生の時に指導者から与えられるメニューには、必ずシュテムギルランデがあったことを思い出す。自分の足で登ってから滑りだすのだから、いきなり上から滑りおりてくる人はいない時代だ。
斜行ではターンの前半を意識してその部分だけ感じていくことと、ターンの後半部分を意識してその部分だけを感じていくことが、同じ方向に滑っていくなかでできるのだ。1回ではうまくできなくても、数回同じことを繰り返しトライできるので、うまくできない時と、うまくできた時の差を感じやすい。
これだけ滑り手にとってメリットが沢山ある練習方法であるが、最近ゲレンデでは見かけなくなった。
技術には、「スキーを操る技術」と「斜面に対応する技術」の2つあると思っている。
「スキーを操る技術」は時代とともに進化していくのであるが、「斜面に対応する技術」は昔から未来へも変わらないのだ。
このあたりをしっかり分けて考えていかないと、「無駄が多いものから洗練化へ」というプロセスに時間がかかってしまうだろう。
せっかく、斜面を占有しゲートトレーニングをしているのであれば、上からの人を気にせず安全な環境で斜行トレーニングができるのに、そんなシーンにはお目にかかったことがない。
ゲートトレーングばかりやっていないで、スキーヤーの能力の幅を広げよう!
味軒 (醤油ラーメン) 滝川市本町1−2−25 TEL 0125-23-4028 |
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今日は父の一周忌法要のため、滝川に来ています。
来週は準指導員検定会の役員を任命されていたので、一週間早めていただきました。親戚の皆さんに感謝!
本日より菅平高原スキー場に来ています。明日より準指導員検定会が始まります。役員は1日早く入り、スキー場パトロールとの打ち合わせや、前日受付などを行います。
東京都スキー連盟では、10数年ほど前、検定会を含め不正な行為が行われ、理事が追放されるという事件があった。それから数年は全日本スキー連盟から立会いの方が入り検定会が運営された。栃木県の高野孝夫さんが立会いで来られた年に私は集計担当として参加した。制限滑降が宿舎ホテルの脇のコースで行われたため、ホテル中広間から受検者の滑りを見て評価する作業をし、それまでの種目の合否を確認しながら、高野さんと検定委員長と私でクリニックが行われた。そして多くのことを学んだ。
組織の責任ある立場の人から言われることは「YES」と応えなければならないのか?
10数年前の事件から、組織の責任者からの命令で動くのではなく、現場(行事)の段取りや運営の手順などは、私たち専門委員が率先して行動できるようになってきている。
検定運営が、厳正かつ公平に行われるよう、頑張ります。
日曜日に行われる制限滑降のコースに、降雪機3台が稼動して雪付けが行われています。 感謝! |
今回の私の役割は、検定第4班検定員として、小回り不整地の庶務担当、シュテムターンの検定員、制限滑降のセッター、前走、コース係。早朝から降り始めた雪は恵みの雪ですが、制限滑降には不要な雪であったのです・・・。そんな中、朝7時からモービルで上げていただき、予定どおり設営することができました。設営担当の役員の皆さん、ありがとうございました。
皆川賢太郎選手のブログでも菅平の雪が紹介されていました。さて、検定運営は、厳正かつ公平に行われたと思います。
しかし、その評価は受検者の方がくだすのですね。果たしてどうだったのでしょうか?
合格発表では、指導者になっていた方に認定書が授与されました。
今日から来年の検定へ向けて行動を起こす初日が始まった。
そう、時間は限られている。無駄にはしていられない。
初滑りを12月と思うからシーズンが短いのだ。
今日から2008年のシーズンインだと思えるかが、合否の分かれ目になるのではないか。
これからの、3月から日本列島から雪が消えるまでの間に、どれだけ滑ったかが、スキーヤーとしての幅を広げてくれる。
それは、色々な雪質と出会えるから。放射冷却で硬くなった氷のような雪、時折新雪、ゆるんだ湿雪、スキーのズレを許してくれないグサグサの春の雪、e.t.c.・・・。雪がスキーの滑走性を教えてくれるのだ。
そして、この時期だから自分と向かいあうことができ、基本トレーニングに惜しみなく時間を割けるのではないだろうか。
指導者の話も余裕をもって聞けるし、思い切ってトライすることもできる。
ビデオトレーニングも絶好なチャンスだ。
今週、山に雪が戻ってきた。night skiing も雪の量・質ともにGood!
今日も10数人集まり、大人の部活という雰囲気である。シーズンも終わりかけであるが、集まってくるメンバーのモチベーションの高さは、年齢の高さに比例しているところに脱帽!である。
90分のトレーニング。今日はストックを活用したメニューを選択。
あばれる上体をストックで封じ込めようという作戦です。
まずは、胸の前でストックを水平にして両手でつかむものを。
これでもまだ上体はフリーに近いので、あばれてしまう。
次にそのまま手を頭より高く上に。
頭の上のストックを水平に保ちながらターンをする。
これは即効性があった。
上体が安定することが、スキーの滑走性に必要であることを体感できた瞬間である。
予定していたプライズ検定会が中止となりましたので、本日苗場スキー場へ行ってきました。
気温−4度、吹雪。
男子の優勝は、12月のブロック研修会でお世話になった北海道の井山敬介選手。北海道の選手の優勝は細野博さん以来でしょうか。
女子の優勝は、嶺村聖佳選手。6連覇の偉業達成です。彼女は今週地元のスキー場の大会に来られるので、とても楽しみだ。
詳しくは大会サイトをご覧ください。▲ Click here |
競技終了後、引退する海野義範選手のラストランが行われた。
決勝競技はラスト2種目を全選手観戦した。
切替直後から内スキーを外スキーと同じように機能させ(腰よりも外側に位置させ)、スキーの動きを止めない対応をしている選手に高得点が出ていたようだ。決勝競技に選出されている選手の中にも、体を単純に内側の低い位置に移動させてしまい、結果、スキーの滑走性を損なってる選手が多くいたのも良くわかった。
シーズン当初に輪島千恵デモの滑りで気付いた「プルークターンが発展したもの」がそこにあった。
例えるならば、シュテムターンの始動期で外スキーに体の重みを与える対応を、内スキーにも同様に行うというのが、私の今日の感想である。(スキーに重みを与えるために、シュテムターンを練習しよう。)
今日はスキー学校へ。日本一の滑りを見てしまうと年甲斐もなくテンションがあがってきてしまう。
午前中は、みなみさん(小5)、ななみさん(小1)姉妹のクラスを担当。腰を少し落として足を横に出す動きを確認してプルークターンへ(私は小学生用の低速の中、内スキーの確認を)。最初はぎこちなかった動きも、数本滑ると「腰を少し落としながら、足を横に出す」というコーディネートがうまくいってくる。しかし、ここにきて猛吹雪+冷え込みになってしまった。照明を点灯するほどに。1本滑るごとに新雪滑降となる。開始から1時間後には手が凍ってしまうようだ。10分くらいストーブの前で暖をとり再開。その後は初めてのペアリフトへ。急斜面を一気に滑って降りられるようになった。
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午後は晴れてきました。
ICI石井スポーツが主催する大会です。数年前より地元のブロック員に語りかけ、新潟とやの店のスタッフへも働きかけ、今年実現した大会です。
昨年まではニノックススキー場の単独大会でしたので大会スタッフとして運営に携わっていたのですが、先週スキー学校の校長から元SAJ新潟県代表選手とともに出ましょうよ、とお声をかけていただいたのをきっかけに、選手として参加してしまいました。(常連の方からは「なぜ選手なの?」という声を聞きながら・・・。)
結果は、Bクラス10位。
それが、飛び賞に該当してしまいました。(すいません!)
しかも、ゲスト審判員の嶺村聖佳ナショナルデモから賞品を授与されました。
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若い人には負けますが、まだまだ頑張ります!
大会リザルトはこちらから
午後から夕方にかけて雨だったのに、19:00〜21:00まではピタリと止んでしまう不思議な天気。
最終回の参加者は5名。切替〜ターンポジションを確認する。
この時期まで night skiing を楽しめるとは、先月末には想像できなったのに。
自然に感謝!
今シーズン4回目の研修会、今回は志賀高原熊の湯スキー場。
昨日途中アクシデントがあったが、無事到着することができました。
今回は7班を担当させていただきました。
シーズン終わりの時期ではありますが、参加された先生方は非常に熱心で、プルークターンのトレーニングを中心に、先日湯谷信二さんのブログで話かけました「Ski Racing is FUN」のDVD、ここで紹介されていたストックを活用したメニューを参加された先生方と練習しました。
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今日は8時30分集合で研修開始です。こんなに早いスタートは初めて。
この時間はまだ人も出ていなく、冷えた急斜面はアイスパック。
空いている状況を利用して、昨日に引き続き「あばれる上半身を如何におとなしくできるか」をテーマに、ストックをはずして、フリーハンドのトレーニングをチョイス。
1本目から、素直に外スキーに体重が伝わり、スキーの滑走性が引き出されてくる。理屈でなく体感することをサブテーマに設定した。
ハンズフリーでは6つのバリエーションを体感していただいた。
体幹部とスキーのバランスの良い状態を体感していただけたようだ。
そして、プルークターンの基本も大切であるが、発展していく段階でプライズ検定に合格するレベルでは、「洗練化」が必要であること。
【速いスキー】では、ターンすること&山回りすることに陶酔することなく、落下を優先させながら、右に左に移動するということが、ハンズフリーのメニューでは理屈抜きに体感できるようだ。
参加された先生から「シーズン終わりにこんなにうまくできるようになって・・・。」との声。
いえいえ、2008年シーズンの始まりなのです。
星直樹ポールキャンプに参加してきました。ゲートトレーニングは久しぶり(フルワンも)。
星瑞枝選手も講師で見えられました。昨日初滑りで今日が2日目とのこと。
私、星瑞枝選手を応援しているのですが、本人にお会いするのは今日が初めて。
「何でも聞いてください。」と声をかけられたのですが、ん〜、うまく聞けませんでした・・・。
ゲートトレーニングでは、上手な小学生と中学生の反応の良さに見とれてしまいました。
フリートレーニングではタイミングが取れて動けても、ゲートの中ではなかなか動けません。年のせいにはしたくないので、次回まで何とかしようと思います。
今日はトレーニングに没頭してしまったため、記念撮影は開始前の1枚だけ。(残念!)
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アルペンスキーのカテゴリーで楽しんでいるスキーヤーには、是非ゲートトレーニングを体験していただきたいですね。
落下を優先すること。
これを体感するには、超緩斜面を滑ってほしい。上から下へスムースに降りていかないと止まってしまうような斜面がいい。
スムースにいかないと本当に止まってしまう中、落ちながら右へ左へコントロールすることを覚えていく。
その中でクローチング姿勢を確認してみるのも良い。
それから、中斜面、急斜面へと難易度を上げていく。本当にうまくいったらスピードが出ることが体感できるはずだ。
自称上級スキーヤーは是非緩斜面にトライしてほしい。落下を優先させるということがわかるはずだ。
技術員有志による撮影トレーニングに参加してきました。
今回の講師は竹村幸則さん(SAJイグザミナー小委員会委員長)、カメラマンは鈴木浩さんです。
昨年の課題は達成できたものの、新たな課題も発見でき、とても勉強になった。
撮影しながらニューモデルの試乗も行う。サロモン、ロシニョール、小賀坂と使わせていただいた。スキーの特性を把握しておくと、講習会に参加される生徒さんとのディスカッションの際、役立つのである。
特に、自社キャンプ中の休憩時間に試乗させていただいた小賀坂スキーの富井さん、ありがとうございました。
プロのカメラマンに撮影していただく連続写真。
最近は撮影トレーニングを数多く行うようになったので、自分の良い所も悪いところも、写真を見た結果と滑走中の感覚が一致するようになってきた。昨年の課題であったスキー板と雪面の関係は理想に近づいてきた。これは素直にうれしい。
さて、その上のブーツから腰までのポジションはどうなの?
これを見ていくと、昨年まで右ターンで左膝が内側に押し込むように絞っていた足の使い方を渡辺一樹さんから指摘され改善を試みていた。こちらも改善され、ほぼターン中にスキーのスタンス幅がキープできるようになっていきた。これもうれしい。
さらに、腰から上はどうなの?
中速まではボディーコントロールが利くが、高速になり何か他に気をつけるような課題があったりすると、決まって「右ターンのマキシマム(フォールラインに板が向いた時)のボディーバランス」が崩れてしまう。もっと上半身を垂直方向に起こしていきたい。
高速シャッターで取られる映像は、無意識の自分が写るのである。初めて見ると「ショック!」が付きまとう。
この現実をどうとらえるか、どう感じるかが、スキーヤーのポテンシャルではないだろうか。
世界で活躍するアルペンスキーヤーであっても、両膝をくっ付けて内捻する動きが見えると、気になってしまう。
減速してしまうことと、さらに怪我も付きまとうから。
もっと、爪先から股関節までの脚を一体化して動かすことをイメージしてほしい。
私は、ギブスで爪先から股関節の直前までかまれている状況を仮定し、脚部の動作をイメージしている。
私の次の課題は、八木橋拓史さんが中央大学スキー部の春季キャンプで行っていたゲートトレーニングの一つ(上体の動きを意識した補助ポール)が処方箋となるのであろう。
私一人ではプロのカメラマンの費用を負担するのは大変なので、どなたか賛同してくださる方がいらっしゃれば、撮影トレーニングが開催できますよ。
30年振りにRocky(1作目)を見た。30年前は、ロードショウで滝川には大町に映画館があった時だ。1977年の秋、上映期間の終わりに差し掛かった時、1学年上のチューバ担当の林さんとブラスバンドの練習後に見にいった。モチベーションを上げていく男の姿を初めてみた。その秋の定期演奏会には、3年生の中山さんが編曲し、ロッキーのテーマ「Gonna fly now」を演奏した。メーナード・ファーガソンのトランペットのハイトーン演奏に魅了され、三宅さん、森さん、岡田さん、今村さんがハイトーンに挑戦していた。滝川第一小学校でトランペット鼓隊を経験していた私も憧れるハイトーンであった。しかし今、そのファーガソンも亡くなってしまったし・・・。
その日の私はここにいるのに、月日だけが流れてしまう・・・。
スキーに関しては完全燃焼していないのかもしれない。
月日は流れ体力も衰えてきたが、道具の進化により、まだまだ行けそうな気がしてくる。
【速いスキー】や急斜面で、こう滑りたいという思いが強くなってくる。
この夏は体作りを見直してみたい。
だから、「Rocky the Final」の最後の姿など、まだ見れそうにない・・・。
快晴でした。スキー学校仲間と撮影トレーニング。右ターンの後半は相変わらず次のゲート方向を向いてしまうので、谷向きをキープできない。体が回りすぎてしまうのだ。
気持ちだけでは対応できないので、フォールラインを向いた後(山回り)に、内足を少し前に出してみることにした。
内足+内腰+内側の手を総動員してみる。
そうして一度うまくいくと、上体は内倒することなく、背骨が起きた状態で常に安定してくるようになってきた。
そのバランスで角付けを緩めると、どんどんスキーの滑走性が高まってくる。【速いスキー】になってきた。
最後の仕上げにシュテムターンをトレーニングした。リフトが止まる前の1時間半。超緩斜面から急斜面まで。斜面を落下しながら外スキーを押しずらすこと、長方形のスペースにシュプールを収めていくことが、パラレルターンになった時に如何に有効であるか、参加者の理解度が深まった。
今日、リフトの上からモノスキーで滑っている人を見た。そこで昔のことを思い出した、「スキーの4本のエッジを自由自在にコントロールする。」というフレーズ。はたして、4本のエッジを意識して滑走しているだろうか?
雪面に食い込んでいる2本のエッジしか意識できていないのではないか?
2本から2本へ。それってレールターンではないか?
空中にあるエッジの存在を含め、4本を意識できた時、「角付けを緩める」タイミングの自在さを手に入れるのではないだろうか。
オリジナルストラップを作ってみました。
表面は私のサイトのバナーをデザインしていただき、裏面は雪の結晶です。
プレゼント品としてもう一つ作ってもらったのですが、プレゼントする相手が見つかりませんので、ご希望の方に差し上げます。
(限定1名さま)
応募はトップページのお便りフォームからお申込みください。
「お名前」欄はペンネームでOKです。
「ご意見ご感想等」欄に「木札希望」とお書きください。
※締め切り2007年5月15日到着分まで。
※抽選の結果、当選された方に「当選案内のメール」を差し上げますので、返信にて送付先をお知らせください。
(お預かりする個人情報につきましては、当選品の発送にしか使いません。)
※このプレゼントは終了しました。
作成協力:看板力舎 新潟県村上市 |
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スキーの指導活動をしていると、上達する人と上達できない人の両方の姿を見ることになる。誰もが上達したいと思うことは同じなのに差がでてしまう。
一般スキーヤーでは、「こうしたいという目標点(上達した姿)」を具体的に「イメージ(脳裏に思い描くことが)」できていないことが差になっていると思う。(知ることで解消できる。)
「こうしたい」と思っているスキーヤーでは、体のメンテナンス(筋力・柔軟性)に差があるのではないか。(滑っていない時の過ごし方で解消できる。)
今まで色々な方々に教わったことをベースに、これらのことを図に描いてみた。
●初心者に必要な最小限のことは、アスリートの到達点付近の洗練化していく部分で、その要素は一致してくるのではないか。(だからシュテムターンのトレーニングが適していると思う。)
●図の青い部分「束縛されない自由な運動」を真に経験しているのだろうか?スキー雑誌の記事や色々な指導者からの助言から「こうしなければならない」という呪縛にとりつかれていないだろうか。
●図の青い部分の面積を広げる努力をしているだろうか。(上下にも左右にも)
●スピードの次元を上げるには脳の回転を早めなければならない。音楽で例えると、8分音符(♪)でカウントしていたものが、その半分で16分音符、さらにその半分で32分音符という意識に変化していく。どこまで細かい認識ができるだろうか。認識できるようになったら、テンポそのものを速めてみよう。
【速いスキー】に必要な洗練化にトライしてみよう。
最後に、
SAJ教育本部が示す日本スキー教程では、図の緑の部分に重点を置いていただきたいものである。
青い部分(緩・中斜面を滑る方法論)を掘り下げても価値はない。
会員(1級以上を取得していて年会費を払っている人)へのサービス提供が主ではなく、会員になりたい人を増やす活動につなげなければ。そういう話を展開していただきたいものである。
ターンの入り口で、極わずかに角付けされたスキーを垂直方向からプレッシャー(荷重)を与えようとする時、外足〜外腰〜外肩まで一直線に位置されてしまい、そのままターンに入ってしまうと、内倒と呼ばれる。
【速いスキー】を目指してみる時にこの症状がでると、山回りの部分で必要以上に上体がターンの内側(=山側)に位置されてしまう。どんどん谷側へ落ちて滑っていきたいのに、山側に位置してしまうから減速してしまうのである。
その時、目線を谷方向から気になる切替のエリアに移してしまう(斜面の横方向を見てしまう)と、上体のローテーションが待っているから、さらに減速してしまう。
腰から下の足の動きは 「2006年のつぶやき 2006.5.7」の図を参照してほしい。
では、腰から上の上体の動きは?
外スキーへしっかりとプレッシャーを与えたいので、上体を外側に傾けた方が有利だ。
足が腰から離れた所に位置する【速いスキー】での外傾は、上体を垂直に安定して保つ結果を生んでくれる。
外傾をすることで角付けが緩んでしまうほど上体を外側に位置させる昔の外傾スタイルをイメージしてはいけない。
(※シュテムターンで内スキーを寄せる時に、外スキーの角付けが緩んでしまうことはないだろうか?)
目線を谷側にキープするのも必要だ。
今シーズンは12月の研修会から、上体をリラックスさせることと、背骨を適正に位置させることに取り組んできた。
そこで気付いてきたのは、肩甲骨あたりをリラックスさせると、椅子に座ったままでも肩を傾ける動きができることだ。
「腰あたりから上体を傾ける動き」 + 「肩甲骨あたりからさらに傾ける動き」では、どうだろうか?
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プルークターンができるようになったら、どうやってパラレルターンに進化させていくのだろうか?
実は、ここに、【速いパラレルターン】に必要な要素がぎっしり詰まっているように感じてしまう。
星直樹ポールキャンプ(第1回目)でのビデオシーンを見て、出来る人と出来ない人の差は何かを考えていた。本日第2回目のビデオがアップされていました。ますます参考になります。
(※内足が外足と同じように動いているのです。)
さて、表題に戻るが、私が考える展開の方法としては、
「切替からフォールラインに向くまでの間で、内足の位置を外足の股関節の下側くらいの所(横方向)へ動かしてみる。」
ということ。(またまた「2006年のつぶやき 2006.5.7」の図の3を参照してほしい。内足に着目して。)
なんだ、シュテムターンの時の内足と同じではないか。
滑り手の感覚としては似ていると思う。
しかし、腰〜上体が谷側へ落ちている状態で内足を外側に動かすと、腰はさらに内側へ動かされていく。
【昔の】シュテムターン:
切替時に重力に垂直な方向で切替え、上体は外スキーにまとわりついて舵取りを行う。(外スキーの角付けがゆるい状態になるもの。)
【速いパラレルターンにつながる】シュテムターン:
切替時に斜面に垂直な方向で切替え、上体は内スキーにまとわりついて舵取りを行う。(外スキーの角付けを大きく使える状態になるもの。)
緩斜面で直滑降からプルーク(ハの字)に開いて滑ってみると、腰(重心)の位置が下がることがわかる。
足を外側に動かすと腰が下がるのだ。
足を外側に動かす時に腰が雪面に近くなるように動かないとツジツマがあわなくなる。
だから、シュテムターンでスキーをハの字に開いたら、そこから外スキーをさらに外側に押しずらし、重心を下げながら内スキーを外側に動かしてみよう。内スキーを機能させてみよう。
そして、内スキーの外エッジ側に荷重を与え、斜面をズルズルとズレ落ちる感触を味わってみよう。
次第に4本のエッジを感じてくるはずだ。
この時期、シーズン中に見れなかったワールドカップの録画をやっと見れる時間を持てるようになった。
SL、GS、スーパーGを見る。
基礎スキーの大回りにこだわりのある私は、GS、スーパーGを中心に見とれてしまう。
GSの場合、ターン弧を1cmでも内側に取ろうとしてゲートにぶつかることもいとわない。50ターンすると50cmとなるから大きなアドバンテージとなる。
それに対し、スーパーGは滑走スピードが高いので、ゲートにぶつかると抵抗が大きく減速になってしまう。
また、ゲートにぶつかってしまうと上体が回されたり、バランスを崩し転倒というシーンを見ることになる。
スーパーGはゲートにぶつからないだけ、理想的な大回りの対応が見れると思う。
もちろんスピードの次元が違うし、一般ゲレンデでは再現できる環境にないが、理に適った、スキーにしっかりと乗り込んでターンをする姿は参考となるはずだ。
プライズ検定の合格を目指し【速いスキー】を実現したい方は、スーパーGのレースを見てみよう!
腕の重さは体重60キロの人で片方2〜3キロもの重さがあると言われています。そんなに重たい物体を効率よく使い切れているだろうか?
谷へ向かって落とし続けているだろうか?
体幹部と違い、腕は自由度が高いが、うまく配置できなかった時の影響力も大きい。
両手の間隔が狭いと → 背中がまるまり → 腰がまるまり、腰引けの後傾姿勢になってしまう。
だから、肩甲骨を寄せて胸を開くような姿勢を維持したく、両手を横に広げてみると、姿勢の維持には利くが、ターン内側の腕の延長線上の一点を支点に回転モーメントが働いてしまい、腕引けの状態になってしまい、うまく落下することができなくなる。
どちらにしても、筋肉の緊張を緩め、落下に逆らわない対応が必要となってくる。
フリースキーの撮影トレーニングで現状を把握してみよう。コーチに指摘されるよりも、無意識の自分を探っていかないかぎり、自分を変化させることは難しい。
写真は腕引けの悪い例です。
(トップページで使っていますが・・・。反面教師ですよ。)
今日、Yahoo! Japan の検索窓に「ここだけの話」と入れて検索してみたら、眞鍋かをりのココだけの話 に続いて、2番目に表示されたのには驚いた。「LEGACY スキーヤー」だと一番でしたが・・・。
(Google や MSN だとまだまだ後ろに表示されますね。)
検索結果にみあうだけ、サイトの中身も充実したいものですね。頑張ります。
明日は今シーズン最後の奥只見トレーニングに出かけますので、早く寝なければ・・・。
スキーの落下運動を妨げないこと、スキーの動きが実現するように体を動かしていく。体のどこかを動かすというよりも、体のあらゆる所を動かすことで、【速いスキー】に対応する【速い体の動き】を手に入れるのではないか。
そんな思いでいたら、今シーズンのスキー指導者研修会で知り合ったMさんからメールをいただき、一冊の本を紹介されました。私も早速読み始め、本の内容を参考にしながら、春スキーにて【速い体の動き】をトレーニング中です。
スキーは全身運動だということを改めて認識できる内容を与えてくれます。
自分自身の体のコーディネートを見直すキッカケになると思います。
動く骨(コツ) 動きが劇的に変わる体幹内操法
栢野忠夫著 スキージャーナル社
今週からは月山でトレーニングです。Mさん、ありがとう。
先週で終了した奥只見トレーニングの次は月山。
朝7時に出発し、ゆるゆる月山へ向かいました。遠くからの来場者が帰路に着き、がら空きとなった午後の時間帯に思いっきり滑るため。10時過ぎに山頂駐車場に着きましたが、気温4度、暴風雨。
駐車場で会った知り合いは2本滑って断念とのこと。
車内でDVDを見ながら待機してみましたが、冷たい雨は止むことなく降り続き滑走を断念した次第です。
この時期はまだまだ冬装備をお忘れなく!
15度を下回る日は必需品です!
山回りの部分で体が回りすぎてしまうことは、2007.4.30 に記載したとおりであるが、もう少し掘り下げてみたい。
ポイントは山回りに入っていくシーンの足元。俗に言う前後差といわれることである。現実には前後差と高低差があるので表現が難しい。
3Dを言葉で表現できないので、斜面に垂直な上空から見た図を描いてみた。
図の(2)に着目してみたい。
前後差があると、谷方向に体を落とせる空間が生まれる。それに対し(2’)では谷足が進行方向に先行してしまうと、その谷足がつっかえ棒になり体を谷へ落とすことを邪魔してしまう。
(2’)になってしまう原因としては、
●外スキーの滑走性を高めようと進行方向へ押しすすめる動作を一所懸命にやりすぎてしまうから。
●同様に外手を進行方向へリードしすぎてしまうから。
●前回の(3)のシーンで内足を引いた感覚をキープしすぎてしまい、そのまま(2’)を迎えてしまうから。
●(3)から(4)のシーンで内足が外足と同様に使えないと、(4)の場所で急激に内足に荷重されてしまうことになってしまい、内スキーが急激にターンの内側に向いてしまう力が働くので、外スキーはそれに引っ張られてしまうから。
私と仲間の映像から、このような事が読み取れる。
話は少しそれてしまうが、(3)のシーンで内足を前に出す逆前後差を取ってしまうと、ここでも体を谷へ落とせなくなってしまう。
私は、(2)のシーンで前後差ということをキーワードにトレーニングしてみたい。
指導活動を引き続き行うことはもちろんであるが、自分の滑りの目標としては【速いスキー】の到達度を高めていきたい。
私の滑りを見ていただいて、「真似したい」と思われるようにしていきたい。
具体的には、所属している東京都スキー連盟では、「シニアスキー技術選手権大会」が開催されている。ここ2年出場しているが、6位、4位といまひとつな成績である。そこで、2008年はシーズンチャンピオンを目指していきたい。
指導活動では、【速いスキー】につながる基礎トレーニング、ジュニアに必要なトレーニングを、ジュニアだけでなく、大人の方々にも理屈で頭に語りかけるのではなく、シンプルに体で感じていただけるようなカリキュラムで、スキーを楽しんでいただき、うまくいくことの楽しさを感じていただけるよう、引き続き努力していきたいと思っています。
そのためにも、見せる(魅せる?)ことを掘り下げたいと思っています。
ナショナルデモが中低速でプルークターンだったり、パラルターンで滑っている映像を見る。カメラ位置は斜面の上。講師の見本の滑りを生徒が上から見ているという映像である。
そこで気になることが2つ。
(1)上体があばれないことは勿論のこと、足元を動かし落下していくことが見てとれる程、上体は余計な動きをしていないこと。(自分を振り返ると、動きすぎている様に感じてしまう。)
(2)どのシーンを見ても、膝が離れた間隔に変化がないこと。常に膝の間から谷の景色が見えるのだ。
やはり、「2007.5.21の図(2)」の前後差がしっかり見て取れる。
スキーに垂直な方向から自分の重みを与え続け、高いポジションをキープできるには・・・。
それにしても嶺村聖佳さんの姿はとても素敵だ(とても参考になる)。筋力ではない、何かを感じさせてくれる。
先週のリベンジに行ってきました。西川町に入ると雨。幸いにも山頂駐車場に到着すると小雨になり、早昼食をすませて11時30分からの午後券で思いっきり滑ろうとの企画、今回は実現してきました。
本日はスキー学校仲間のやまたかさんとトレーニング。昨日見ていた良い滑りの映像を頭に思い浮かべ、スタートです。
途中、やまたかさんの課題をギルランデでトレーニング。山回りと谷回りの大きさが一致していなかった動きも、数回で改善。
私の課題は、「2007.5.21の図(2)」の前後差。
こちらは、フォールラインにからんで落ちる時間を少し長めに保持してみたら、うまくいきました。
やっと、スタートからゴールまでスキーを止めずに落下させる滑りができるようになりました。
次の滑る機会に再現できたら本物です。あとは色々な大きさの回転弧で実現できたら最強です。
(できたらできたで次の課題もやってくるのでしょうが・・・。)
とても満足な一日となった。
さて、帰り道、いつも気になっていたことの一つ。西川町へ向かうショートカットコースの途中、大江町に「日本一」と書いてあるのぼりが立ち並ぶ「楯山公園」。
何が日本一なの?と気になっていたが、夕方立ち寄り、公園の奥のほうへ進んでみたら、まあ〜びっくり。
楯山公園はこちらです。
さてさて、もう一つ。朝日町にあるレストラン牡丹。なにせ看板に「野獣料理」とあるのだ。何がでてくるのか?
新潟から月山に向かうのも15年になるが、最後の勇気がしぼり出せず、素通りしていた。まわりの人からも、いつ立ち寄るの?と注目されていましたが、本日入店してみました。勇気を出して2人で「猪鍋」と「おやじ鍋(ヒグマ鍋)」を食べてみました。どちらも美味!体もあたたまります。他にもメニューがありますから、次は別の料理ですね!
レストラン牡丹はこちらです。
レストラン牡丹 山形県西村山郡朝日町大字宮宿1050 |
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実は1月21日の最終種目の小回りを終えた時、長さ調整式のストックが終焉を迎えていた。
ストッパーが利かず、短くなりすぎていたのだ。
そこで同じ長さで調整式ではないストックを調達することにした。LEKIの110cm、グリップを脱着式システムに後付けで交換した。純正から脱着式のグリップに交換すると1cm程短くなるようだ。
2月はこれを使っていたが、大回りの最中に、どうもストックのリングが雪面に触れないことに気付いてきた。
腰高のポジションをキープすることを優先してみた結果である。
そこで2月の末に同じメーカーで115cmを入手した。こちらも脱着式グリップに交換したので、推定114cm。
身長は170cmです。
ワールドカップのレーサーも、最近のナショナルデモのデモンストレーションも、腰高で滑ることで自重をスキーに伝えることを効率的に行っているように目に映る。
(昔のリアエントリー全盛期のように腰高なのだ。違う点は、今は上体を起こさずに前傾しているところだろう。)
【速いスキー】を目指すには、ストックの長さにも着目してみよう!
ストックの長さを変えると、滑りが変わるかもしれない。
平成がまだ一桁だった頃、地元のスキー学校がロシニョールの提携校であったこと、ボードスクールが併設されていたことで、ロシニョール社の招聘でスノーボードワールドカップに出場していたオーストリアの選手が来場された。
彼は以前スキーのワールドカップを目指していたが、層が厚いオーストリアチームに見切りをつけ、ボードに転向してのワールドカップ出場であった。
当日は仕事の都合で参加できなかったのだが、参加した仲間から聞いたことを今でも覚えている。
「スキーは6テクニック(4本のエッジと2本のストックを指し、ワン・ツー・スリー・フォー・ファイブ・シックスと)、ボードは2テクニック(2本のエッジ)。スキーは複雑で難しい。」と。
確かにそのとおりだ。
ターンの最中に両膝が離れて向こうの景色が見えるように対応するには、4本のエッジの存在を常に意識し、特に外スキーの外側のエッジが空中にあろうとも荷重しているという感覚を大切にしていきたい。
多くの有名人はシーズンオフを宣言しているが、私の2007シーズンはまだ終わっていない。
いや、2008年シーズンが始まっているのかもしれない。
今年も昨年に続き5月は良く滑った。合計6日間、全て日帰りで。連休と前半の週末は晴れて撮影もできたので、自分を見直す作業がはかどった。後半の週末は連続して雨に遭遇し撮影はできなかったが、今までにない感覚に出会うことができた。
6月も都合をつけて月山へ行こうと思う。沢コースの雪が消えないうちに大回りのトレーニングだ。
うまく出来ないことには原因がある。
それを発見する作業をせずに前進してみても、最短距離は歩めまい。迷路が待っているはずだ。
同じ過ちを繰り返してしまうかもしれない。
雪が降ったからスキーをする、これでは出来ないことを定着する作業になってしまう。
来るシーズンは今シーズンの続きではない。
進化したステージで迎える新しいシーズンなのだ。
この時期には、自分の基本を見直してみよう。
私は毎年「0」から出発することにしている。自分のコップを空にして。直滑降やターンポジションの確認はもちろん、自分の体の動かし方まで見直すのだ。
そして基本となる土台を広げ、大きな家を建てよう!建て直そう!
次のシーズンは指導活動を始めて25シーズン目となる。四半世紀だ。
肩書きや言葉での指導ではなく、手本となる滑りを提示できる指導活動を展開していきたい。
斜面を落下していく際にスキーに力がうまく伝わるように、ブーツには前傾角がセットされている。
その前傾角を使いこなしているだろうか?
成長期にあるキッズ・ジュニアでは柔らかく足首の動きやすい物をおすすめしたいが、大人であればどうだろうか?
体重や脚力により差はあるが、高速時などで、ブーツが柔らかいために足元が動かされてバランスを崩してしまったり、外スキー側の足首が曲がりすぎて、減速してしまう経験はないだろうか?
ターンの入り口でスキーのトップを使うには、かかとにしっかりと重みが加わり、足元に荷重された状態でなければ実現しないはず。トップを使いたいがために、かかとが浮くように前側に体重を預けてはいないだろうか?
昔の長いスキーではそれでもよかったが、板が短くなって滑走スピードが高くなった今、荷重に関する前後の許容範囲は狭くなっているはずだ。だから、足元に荷重された状態でトップを使ったり、テールを使ったりすることが求められる。
滑走中に足首がゆるむスキーヤーへは「足首を曲げて」は適切な処方箋となるが、プライズ検定に挑戦するくらいスピードを楽しむスキーヤーにとって、スキー靴にセットされている前傾角以上に足首を曲げてしまうとどうなるだろうか?
荷重ポイントが足元から前方へ移動してしまい、テールが軽くなりズレたくないのにズレてしまうのだ。
かかとに荷重している感覚を見直してみよう。
それとともに、フラットな足裏があり、そこに足首・膝・股関節が垂直にセットされ、その状態をキープしながらの屈伸運動ができるだろうか?膝が内に入ったり、外へ逃げたりしていないだろうか?そうなるとフラットな足裏が保てないはずだ。
フラットな足裏となるように、足の筋肉を総動員した時がニュートラルだ。
このニュートラルが自分の基準点となって運動が構成される。
ニュートラルがズレていたら、運動時にはそのズレが増幅されてしまうのだ。
うまくできない原因はこのように、出発点である「0」地点付近に存在しているかもしれない。
ブーツに関する考察を重ねながら、また体のバランスの基準を見直すことを考え、色々なサイトの情報を総合的に判断し、チームアルビレックス新潟所属の渡辺靖彦さん、清澤恵美子さんのブログでそれぞれ紹介されていた沼田市のBMZさんの門をたたいてみた。(やまたかさんと一緒に)
月山のトレーニングも大事だが、基準を見直し調整して、それを雪が消えないうちに滑って確認したいとの思いが強くなり、本日訪問です。
代表の高橋さんに診断していただきました。
膝の幅の中心点に印を付けて、屈伸運動してみると・・・。
足を曲げて止めてみると、左膝の位置よりも右膝の位置が後ろなのです。
(=右の骨盤が後ろに引けているようです。)
ブーツを脱いで確認してみますと、骨盤が水平に対して右側が上がって傾いていました。そして、そのバランスをとるために右肩が下がっていました。
こうなるには何か原因があるはず。高橋さんに聞いてみますと、
足元の関節に起因している場合と、背骨の関節に起因している場合があるので、探ってみましょうということで、「楽体(らくだ)」という運動補助器具を利用した体操を紹介していただきました。体操後は背骨がほぐれただけでなく、体の歪みも改善され、さらに「Biontonix(R)」というフランスで開発されたテープ状の受動デバイスを足裏に置いてみると、みるみる間に全く整えられたバランスが出来上がってしまいました。
短時間ではまた元に戻ってしまうので、「インソールの作製」、「バランスの整った体作り」と「日常生活で一番使う靴に受動デバイスを導入」を併用していくことにしました。
高橋さんからはサッカー選手や他の種目の選手で、軸の作り方が上手な選手とうまくない選手のプレー中の写真などを見せていただきました。
帰りは水上まで足を伸ばし、「そば処角弥」さんへ。お蕎麦、うどん、天ぷら、自家製黒蜜アイスのフルコース。どれもとても美味しくGood!食事後、渡辺靖彦さんがいらっしゃって、短い時間でしたが色々お話を聞くことができました。ありがとうございました!次週もまた行きますね!
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そば処 角弥
群馬県利根郡みなかみ町幸知189-1
TEL 0278-72-2477
訪問から一週間が経過しました。この一週間は「楽体(らくだ)」という運動補助器具を利用した体操を毎日行っていました。体操はインナーマッスルにも働きかけます。これにより確実に、
(1)首の可動域が広がったこと、
(2)肩甲骨周りの可動域が広がったこと、
だから、首が前に傾いていた姿勢=横から見て耳の位置が肩よりも前だったものが、耳の位置が肩のラインに乗ってきたので、背骨の姿勢が驚くほど改善された。
若いスキーヤーは筋力を付けることと並行して、可動域を広げたり、姿勢を改善することも考察してみてください。
それと、一日殆ど履いている靴の敷き皮に「受動デバイス」を貼り付け生活しています。これにより背中の筋肉のこわばりが和らぎ、脱力した状態ができ、何もしていないのに骨盤の傾きや肩の傾きなどの姿勢の乱れが改善されます。今日はその敷き皮を運動靴に入れて過ごしました。これから発売されますので注目です!
さて、本日のBMZさんへの訪問は、スキーブーツ用インソールを完成させることと、カフの向き、カントの調整など、ブーツの調整です。これで基準点が改善されました。ブーツを履いているだけで、うまく滑っている姿がイメージできるくらい足になじむようになりました。
同行したやまたかさんは、右足のかかとがブーツの幅より大きく、ブーツの設計位置に落ちずにいることが判明。だからかかとの押さえが甘くなり、足全体が前にスライドするような動きが出てくる(足首がゆるむ)ということで、本人の感覚と高橋さんの見立てが一致した。
シェルを加工してみると、ストンと落ちまして、なんと脛の前傾角がしっかりと現れた基本姿勢が出来上がりました。本人の感覚としては、今までは筋肉を総動員して基本姿勢をとろうとしていたが、何の意識もなく、何もしないのに基本姿勢ができてしまう、とのこと。早速来週は月山で滑り込み、うまくできる事を確認ですね。
BMZ、高橋さん、ありがとうございました。
帰りは水上まで足を伸ばし、「そば処角弥」さんへ。今週もお世話になりました。一彦さん、ありがとうございました。
BMZへ2回往復した間、助手席のやまたかさんと色々な話をした訳です。
クラウンプライズの質へチャレンジしている彼は、標準的な日本のエキスパートスキーヤーだと思います。
しかし、スキーブーツに関する知識・考察など知らなかったことがあったそうです。
そこで、スキーブーツに関する私の考え方を話してみました。
日本人に合うように作られたスキーブーツと言えども、工業製品です。私は「半製品」だと思っています。
多くの人に合うように作りました、と言われても、平均値の足型の人はいないはず、私にはどうなのよ?
「製品」となるには、自分の足にフィットさせる作業を加えなければなりません。
足型ほど千差万別であると言えます。自分の足をしげしげ眺めたことはありますか?
かかとの形、幅はブーツに収まりそうですか?(かかとの位置が決まるのが基準のようですね。)
足裏のアーチは前後方向と左右方向に2つありますが、チンパンジーが足でバナナをつかむように足に力を入れた時、自分の力でグーをした時にアーチの変化はどうですか?
運動靴のサイズでスキーブーツを選択してはいけません。
自分の足幅の一番広い所と、インナーブーツの一番広いところが合ってますか?
だから、インナーを取り出し、足裏に当ててみるのです。サイズを決めるには必要な工程です。
そして、足の長さが収まるのが第一条件。次に幅のチェック。
足のボリュームが収まるブーツサイズのミニマムが決まります。
そして「足を入れてみて当たるから1サイズ大きい物にしよう」と思うことがそもそもの間違いです。
例えば、1サイズ大きくなれば、ブーツが持っている一番幅が広い場所が前にズレていきますから、自分の足の一番広い所に当たる箇所が狭くなってくるのです。1サイズ大きくしたら余計に当たりが多くなることもあります。さらに足首周りのボリュームも大きくなりますから、かかとを固定する力もきっと半減することでしょう。
ですから、平均値という人はいないと思った方が賢明です。
工業製品なのですから、足型に自動調整されないプラスチック製のスキーブーツでは、自分の足型に調整することが必須となるはずです。
所詮、メーカーやショップは工場出荷状態の製品を購入してもらうことが目的です。
しかし、スキーヤーはスキーをする時に最高のパフォーマンスを実現したい、というのが目的ですから、スキーブーツの設計性能を出すには、足型(足から膝までの状況)に合わせる作業が必要になるのは言うまでもありません。
できたら、足型に合わせる作業技術を持ち合わせた職人さんに調整をお願いしたいところです。
販売店が調整技術を持ち合わせていますか?
持ち合わせていればベストですね。
それと、足型は常に変化します。
今の足の状態はベストですか?
理想的な足型で、左右差もなく立ち位置に歪みの無い人はいないと思います。
ですから、今の足型をコピーしてインソールを作ってみても、悪い状態を固定することになりませんか?
ブーツの調整には費用がかかります。ブーツを購入した上に調整費用も払うの?
だって製品代には調整費は含まれていないのですから・・・。
10回スキーに行くとして、ブーツが不安定な10回と、ブーツの調整費を捻出して9回しかスキーに行けなくても、満足するスキーができる9回であったら、あなたならどちらを選びますか?
何が高くて安いのか・・・。
誰が決めるのでもなく、その人が決めればいいことですよね。
スキーブーツと言えども、工業製品であることを考えよう!
アルペンレーサーが常識と思っているこれらのことも、一般スキーヤーへは伝達されていないのが日本の現状だと思います。もっとゼロ地点を見直しパフォーマンスを改善しよう!
90年代前半、菅平高原スキー場でオーストリアのデモンストレーターとオーストラリアのデモンストレーターと一緒に滑り、見聞を広めていた研修会がありました。ミーティングでオーストリアのデモは技術的な観点や指導法について話があり、とても参考になったのですが、それよりも次に話したオーストラリアのデモの話が今でも頭に残っています。
パン=食パンを切る時、ナイフを上から押し付けたらどうなりますか?
押し付けて手を離したら、食パンは元の形に戻りますね。だから切れません。
押し付けるナイフを前方に動かしてみるとどうでしょう?押し付けながら前に動かす力を加えるのです。
すると、パンは切れていきます。
パンは雪面で、ナイフはスキーだ、と言うのです。
とても短いスピーチでしたが、今でも鮮明に覚えています。
短いセンテンス(文章)を意識するきっかけだったと思います。
チューニングしたブーツを試したくて昨日月山へ行ってきました。
前回に比べて雪がかなり溶けていました。リフト乗り場まで完全に舗装路を歩いて登ります。
リフトは夏営業でワイヤーの位置が下げられ、スキーを持って乗り降りですから、運転速度も遅くなります。
私の好きな沢コースは何とか滑れる状態でしたので、終日沢コースでトレーニングをしました。
この時期、沢の雪の量が少なくなると、リフト乗り場へは滑って降りることができません。一旦リフト乗り場建物の下側まで滑り込み、そこから徒歩で登ります。リフトに乗る前の登り、降りた後に雪の有る所へたどり着くにも登りです。滑るよりも体力使います。ですから時間当たりに滑る本数も少なくなりますから、滑る時間の集中力を高めたいところです。
今回の確認事項
(1)腰高のポジションがキープできるようになった。
(2)常に膝の間隔を等間隔にキープできるようになった。
(3)右ターンの入り口でスキーのグリップ力に負けてしまい、スキーを動かせないことが原因で、ターン後半に欠点あり。
(4)滑走条件が悪い時に、荷重〜抜重を多く使ってしまうようで、上体に無駄な動きが多くでてしまった。
チューニングしたブーツは違和感もなく、エネルギーラインも崩れることがなくなりましたから、雪面グリップが今まで以上に良くなりました。スキーはグリップすれば何でもOKという訳にもいきませんので、押しずらす事を落下しながら如何に調整できるか、といのが課題となってきます。もちろんボディアクションを極力押さえるように洗練させて。
さらに、体を均等に動かすことや、関節の可動範囲を広げること、特に肩甲骨まわりの可動範囲を改善して、滑りに反映していきたいと思います。
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プルークボーゲンを練習する人は少ない。真に練習している人の姿など見たことが無い。
だからパラレルターンが下手なのだ。
トップページに掲載している1930年のハンネス・シュナイダーの言葉のとおり、
「たっぷり時間をかけて真に徹底的に練習し、このスキーの基礎を真にマスターしなければならない。」
という主張に、それから78年後となる私は大賛成だ。
なぜかというと、
(1) 怪我を予防するためにも、速度を抑えることを覚えるべきだから。
(2) スキー技術は、【速いスキー】=【洗練された運動】を実現するためにあるが、そのためには【低速で巧緻性】を高め、運動の質を高めることが必要だから。
(プルークボーゲンは制動をかける滑りで、【速いスキー】にならないから必要無い、という考え方があるようだが、私は賛成できない。)
さらに、
(3) ハの字に開いた足場は、腰から離れた所にある。股関節と足場に距離がある。その距離感がパラレルターンには必要なのだ。その距離だからできる角付けと、荷重されることでできるスキーのたわみ、どちらも高速度のターンには必要となる要素だ。
(4) 両足とも外スキーの役割をセットできるので、(3)の感覚を連続して練習できる。
選考会では緩斜面が下手だった新人デモンストレーターも、シーズン通して緩斜面のデモンストレーションをトレーニングしているから、その結果として高速度の滑降もスムースになることは、いつの時代でも見られる現象だ。
外スキーと股関節の距離感をつかめないことが、パラレルターンを難しくしていることに気付いてほしい。
パラレルターンで滑り出したら、「股関節から足場を離せ!」と言われても離せるものではない。
だから、やさしいシチュエーションで、プルークボーゲンなのだ。
【速いスキー】に必要な外スキーの土台を身につけよう!
外スキーの土台の質が高まったら、パラレルターンにチャレンジすることになるが、プルークボーゲンをどう変化させたらパラレルターンになるの?
この部分重要です。指導者の方はどうように考えているのでしょうか?
大きく分けると2つ。
(1)ジャンプにより、空中で揃えて着地する。
(2)ほどよく足関節を曲げた状態で内足の股関節を外旋させながら、内足を外足の方へ寄せる。(シュテムターンの要領)
このように、内足を外足の方へ寄せないと、パラレルスタンスにはならないのだ。
自然の力を待っていても、揃う訳がない。
基底面積が広いと、内足が外足のように機能しなくなる。回転弧を描くというよりも、体の重みを支えているだけに終始するようだ。プライズ検定や指導員検定を受検するような方にも、よく見かけるケースだ。
だから、シュテムターンを練習するのだ。
プルークファーレンから、足を引き寄せての山回りを練習してみる。内膝の位置をあまり変えないで足元を引き寄せてみる。
これで初めて内スキーが外スキーと同じになる。
内足をたたんで内傾を強める動作に取り組むのは、これを覚えてからにした方が良さそうだ。
福井大学 清水史郎先生のロボットスキーの研究(動画)を見てみよう。
何か気付くものがあると思う。
http://www.f-edu.fukui-u.ac.jp/~shimizu/
仕事柄、車であちこち走っている訳だが、午後の4時を過ぎると歩道に高校生が現れランニングを始める。野球のユニフォームを着た生徒やジャージ姿の運動部の生徒だ。
その走る姿を見ると、がっかりしてくる。
足の軸がうまくセットできていないのだ。
そして軸の前傾は見られず、胸が起きたまま、どたどた走っている。
さらに、着地した足の膝が真っ直ぐ前に出ずに、「カクン」と内側に傾いてしまう。
これではトレーニングしているのか、怪我の予行練習をしているのか、わからない。
運動種目にかかわらず、運動パフォーマンスを上げるには、最初の一歩が肝心だ。足の軸作りはとても重要なのだ。
そして体の軸が取れていないと、重心移動にも余分な時間を費やし、対戦相手に負けてしまうのは必至だ。
運動部の監督、コーチは、技術の根本を何と思っているのだろうか、また選手にどう指導してるのだろうか。
生徒が考えて行動することを教えてあげなければ・・・。
ランニングでは2人組みで前後に位置して走れば良いのだ。前後入れ替わりながらチェックすると良い。
年上のスキー仲間で、中学校のバスケットボール部の監督をされている人がいる。北陸信越大会で優勝するくらいのチームを作り上げる人だ。愛知教育大の方とも懇親があり、合同練習もしている。
冬合宿では新潟に来られスキーの日を作るので、私も2回程、子どもたちのスキーをお手伝いしたことがある。
そこではバスケットボールの種目練習する前に、体育館の板目に沿って、真っ直ぐ前に足・膝を出し、真っ直ぐ歩く練習を一歩一歩確認するそうである。だから強くなれるのだ。
走る、歩く、その質を見直し、高めることが、運動パフォーマンスを上げる近道である。
私と言えば、車を止めて話しかけると、変質者に間違われることを恐れてしまう・・・。
スキー以外の種目の指導者へも是非伝えていただきたい内容です。
ネットではブログ、掲示板で会話させていただき、この春、星直樹ポールキャンプで初めてお会いし、お世話になった「Mizue_FANさん」が本日から入院されたようです。
骨髄バンクを調べてみました。
目標のドナー登録数まであと6万人だそうです。
ドナーの登録の条件の一つに、年齢上限が54歳以下とあります。私はまだ該当するみたいです。
血液検査を受けようかと思っています。
骨髄移植推進財団 http://www.jmdp.or.jp/
血液検査に行ってきました。所要時間30分。
また奥只見で一緒に滑りましょうね!
今日は友人が新しいブーツを選ぶために、BMZさんへ診断を受け相談したいとのことで、同行してきました。
予約時間が午後でしたので、お昼前にみなかみへ、「そば処角弥さん」で昼食です。今日も絶品なおそばをいただいてきました。ありがとうございました。
渡辺靖彦さんは今日も角弥Tシャツを着てお店に出ていました。足の状態もかなり良くなったみたいで、10月からのヨーロッパ遠征が決まったそうです。その先の目標に向かって頑張ってほしいと思います。
それと、渡辺靖彦さんが自主制作でDVD第2弾をリリースしました。参考になります。
BMZさんでは、今回は「トリノパワー ブレスレット」を入手しました。
今日は村上市の千経さんをご紹介します。
一昨年ホームページの作成についてご相談をいただき、その打ち合わせが終わった雑談の中で、お互いにスキーの愛好家だったことが判明。シーズン中は急斜面が多い、朝日村ぶどうスキー場で一緒に滑ったりしています。
スキーを始めて日が浅いとおっしゃっていますが、急斜面を確実にコントロールして滑ってくる元気なスキーヤーです。
山形県に近い位置にありますので、渡部三郎さんに教わる機会が多いそうです。
この6日(金)、7日(土)と、村上市では、村上大祭があります。
村上に来られたら、村上牛のステーキ、牛刺しなど、和食・中華のお食事にお立ち寄りください。
スキーヤーが集うお店、
和食・四川料理 千経(せんけい)
新潟県村上市山居町1丁目4-31 TEL:0254-52-2475
スキー人口が減っています。実人数も少し減っていると推測されますが、スキー場へ行く延べ人数が大幅に減っていると思われます。雪国の子どもがスキーをするシーンも減少傾向にあります。
ここで、2007年2月14日の新潟日報に掲載された記事を紹介します。
「減少する”スキー授業”(新潟県内)」
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冬場に体を動かすこと、股関節まわりの運動が血流を良くし脳の活性化につながることなど、多くの利点をアピールしていかないと、子どものスキーシーンまでもが減少してしまうようです。
学校関係者の皆様、雪国での原体験がふるさとを愛する心を育てるのではないでしょうか?
これらの体験は、お金を出しても買えない貴重なものです。
費用が高いというのであれば、大人達が知恵を出し合えば解決策があるはずです。
この時期だからこそ、来シーズンに向けて考えていきましょうよ。
単純な平地でバランスが取れないものは、斜面で回転弧を描きながら移動する時の、刻一刻とバランスの基準点が変化する中では、できないのも当たり前だ。
スキーヤーには得意なターンと、不得意なターンがある。バランスの取り方にも差があるようだ。
直立した所から、膝を片方へ倒していき、脛を傾けてみる。
そうして移動した膝の鉛直線上に、腰、背骨、頭を平行移動してみる。
ウエア(ジャケット)のファスナーが平行移動するように動いてみる。
ふらつかないだろうか?
内足の軸の方が、腰〜上体の重みを多く感じてきて、外足の軸の方は重みがかからなくなり、軽くなると感じてくるはずだ。
遠心力がかからない平地ではこうなることが必要だ。
そして、得意なターンの方はすぐに安定するバランスを取れるのだが、不得意なターンの方は落ち着くのにどうも時間がかかるようだ。
また、ジャケットのファスナー(背骨)が平行移動する時に、脛が傾く度合いに合わせ、膝の位置が下がることをイメージして、体全体が沈んでいかないとツジツマが合わなくなってしまう。
無理に腰を平行移動して沈むのを忘れてしまうと、内足が突っ張ってしまうことに。そうすると、内側への移動も沈むことも出来なくなってしまうのだ。
外スキーを器用に操るためには、内足の上でバランスを如何に取れるか、ということが問われてくる。
この時、オールドスキーヤーは、上体〜頭を内足寄りに移動することを拒絶し、【慣性の法則】の(止まっている物体は止まり続けようとする。)力が働いてしまうようだ。
だから、頭の位置が外足寄りに位置してしまう。
そういうバランスを取ってしまうから、足場が止まってしまうのだ。
足場を外側に動かして、腰よりも足場を遠くに位置させたくても、動けない条件を作りだしてしまうことに気付いていないかもしれない。
背骨が平行移動することを拒む要因としては、内足となる側の股関節まわりの筋肉がこわばっているかもしれない。
うまく行く側と比較してみると、筋肉の伸び具合が違うことに気付くであろう。
この時期に、このあたりの体の改善を図らなければ、うまく行かなかった昨シーズンを繰り返してしまうことは言うまでもない。自分の体を良く見てみよう!
心・技・体を育むこと。その一つの【体】を見直すには、滑らない今がチャンスだ!
筋肉を付けることだけ考えていると、可動域を狭めてしまうことに注意が必要だ!
地震のショックで更新が止まっていました・・・。
今回は自宅で遭遇した。柏崎からは遠く離れている下越地方であるが震度4。しかし、中越大震災の時よりも揺れ幅が大きかった。
柏崎の被害状況を見ると今でもちょっと落ち着かなくなる。
スキーシーズン中は公式行事となると会場が菅平高原だったり、志賀高原だったりするので、何度となく北陸道を通っている。しかも、帰り道が吹雪の日には、柏崎IC〜長岡ICの間が閉鎖されたりもするので、そういう時は柏崎市内から海沿いの352号線に出て、原子力発電所のそばを通過して新潟市まで走行する。
私が被害に遭ってもおかしくない状況であった。冬であったら・・・。
中越大震災の時もそうだ。
借りていたスキーを返すために石打のスポーツホテル八紘閣へ向かっていたのは地震発生1週間前の同時刻帯。いつもなら11月の初滑りの苗場行あたりでも良かったはずなのだが、時間ができたから返せる時に早く返そうと思い立っての行動であった。その時走行した栃尾〜守門では道路が崩壊していた。1週間後であったら・・・。
今という時間は、もちろん”今”でしかなく、未来永劫続くものではない。
少年は老人へ向かって走っている。
だから、今日の練習は今日するぞ!
休みの日が晴れだったら、長岡市営スキー場でグレステン・グランジャーでのトレーニングだ!
teruskiさんからのご案内に乗らせていただきました。プラスノーは野沢温泉毛無山以来ですから15年ぶりでしょう。
シュテムターンを2本ほど低速で足慣らし。その後は楽しいトレーニングとなりました。
今日は東京都の知り合いの方に沢山会いました。ありがとうございました!
9月になったらもう1回訪れてみよう!どなたか一緒に滑りませんか?
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プラスノーはとにかくズレるのです。足場が外へ外へと逃げていきます。
そのズレる分量を考慮し、自分自身も外側に移動しながら、体をターンの内側に沈めていく感覚で安定させます。
そのズレズレの中にあっても、
(1)足場が腰から離れていき、また戻ってくる感覚。
(2)スキー板の角付けが、小さいもの 〜 大きいもの 〜小さいもの と常に変化する感覚。
(3)自分の重みがブーツあたりにしっかりと伝わり、板を押し付けているという感覚。
常にズレズレで移動している中でも、これらの感覚を大切にしたいところ。
また、雪の上とは違い、除雪抵抗に当たる要素がありませんので、油断すると板がすぐフォールラインに絡んで落ちていきます。ターンの前半ではゆっくりと板の向きを変えてあげたいですね。自分自身が大腿部を捻る量、捻らない量をコントロールしなければなりません。
さて、もう一つ。
4月に行われたゲートトレーニングのDVDが星直樹さんから届いていまして今日見ていましたら、【速いスキー】になるには高いポジション(股関節から足場までの距離が長い)が必須であることを改めて感じていました。
高すぎる位置に変化させると「抜重」になりますし、低い位置になりすぎても「抜重」になってしまいます。
滑走中に外スキー側の足を伸ばしたり、曲げたりしすぎないようにしたいものです。
目的は自重をブーツ当たりに常にキープしていたいため。
そうすると、スタートからゴールまでスキーにブレーキがかかるような力を排除し、外力を受けてどんどんスキーが滑っていくことを助けてくれるのです。外スキー側の足を曲げたり伸ばしたりをしすぎると滑走性が損なわれてしまいますね。
プラスノーであってもこれができたら、板がたわんできます。
入院中のMizue_FANさんから4月奥只見ゲートトレーニングの時の私の滑りについて感想メールをいただきました。ありがたい限りです。
昨日考えていたこと+Mizue_FANさんからのヒントから図を描いていました。
作図の丁寧さに欠けることはご勘弁を。
私の場合は緑色のラインでゲートに入ってしまいます。
それは、ゲートを過ぎたら次のゲートを見てしまうため。
目線は次の次のゲートに注ぎたいですね。
ゲートに直線的に向かうので、急激な方向変換が必要になってきます。それと、ゲートを過ぎてもまだ山回りで山側に回転を続けてしまう(板を横に向けてしまう)&切り替え開始タイミングが遅いところ。
それに対し、速いスキーヤーはゲートへの入射角がゆるいこと。
切り替え開始タイミングが早めで谷回りの部分が長いこと。
入射角がゆるいと横長のスペース取りから縦長スペースに変化してくる。2006年のつぶやき巻頭で宣言したとおり、丸い回転弧の半円は長方形だ。
プラスノーで滑ってみても、私の場合はフォールラインを過ぎてからの移動スペースは横長になっていた。
次に行くときは、スキーを下に向けた中で切り替え開始ポイントを変えていきたい。
40万種類の白血球の全ての型が揃うためには、今元気なあなたの参加が必要です。
今日はストックワークについて少し。
昔からのセオリー:ストックのリングを振り子のように前に振り出し、帰ってきたところで足元に突く。
スキーナウ全盛の80年代後半は確かにそうだった・・・。
それから20年・・・。
何が違うか、それは【スピード】。
滑走スピードが上がれば、ストックを振っているヒマも無い。
ストックワークで手首を曲げて、ストックを振り子のように振っていたら、間に合わないのだ。
ではどうするか、
提案:手首はあまり曲げずに、肘関節の曲げ伸ばしで突いてみよう。
参考:Mizuno 2008年スキーウエアカタログ表紙 L.Kostelic(CROATIA)。
http://www.mizuno.co.jp/ski/
2007年技術選決勝小回りの吉岡大輔選手に注目です。
特に、中回りや大回りなどの切り替えシーンで、スキーヤーがスキーよりも谷へ移動したい時に、ストックを振り子のよに振ってしまうと、そのストックが壁となり、体が谷へ移動することを邪魔してしまう。
この時、肘を曲げ伸ばしするようなストックワークにしてみると、ストックのリングはけっして自分の位置よりも前に出ることは無く、リングが斜面(雪面)に触れる場所は体よりも後ろの位置かもしれない。すると、体を斜め前に落とせる空間が出来上がることになる。
スピードの次元の違いでストックの扱い方を変えてみた方が、うまくいくシーンがあると思うよ。
今日は足の曲げ伸ばしについて少し。
80年代前半のスキー教程の前段に基本運動という項目があり、プルーク(プルークファーレン)の3態というものがあった。
1)高いポジションのプルークで滑り出し、低いポジションに移行するプルーク。
2)低いポジションのプルークで滑り出し、高いポジションに移行するプルーク。
3)中間ポジションをキープしたままのプルーク。
どう頑張っても伸ばすか、曲げるかしかない。
丸沼高原で見かけたスキーヤーの多くは、外足を曲げて&ブーツが変形するくらい曲げていた。
外足を曲げた姿勢で外力を取ろうとしても、各関節が曲がっていては力が分散してしまう。
だからといって伸ばしすぎると、その反動で次の瞬間に思ったより曲がりすぎてしまう。
できれば、中間ポジションをベースに、ハムストリングスを少し伸ばすように使っていくと、高いポジションがキープされてくる。
ズルズルとずれる中であっても、高いポジションができてくると、自重をうまく使えるようになり、スキーの滑走性も上がるはずだ。
長岡市営スキー場へ行ってきました。グレステン・グランジャーによるスキートレーニング。
スキー靴さえ持っていけば、ストック、プロテクター、ヘルメットなどはグランジャーの貸し出し費用に含まれています。
さて、前回行きましたのは、ほぼ10年前の栃尾の道院高原。もう一度、道具に慣れることが必要かと思い、9:00から行われる初心者講習会(無料)に参加し、道具に慣れる・止まる・山回りを教えていただきました。
インストラクターの説明によると、滑り出した勢いでする小回りは、スキー経験者であれば簡単にできる。難しいのはプルークボーゲンだったり、低速でのパラレルターンですよ、とのことでした。
トレーニングはプルークボーゲンやプルークターンに集中。
ズレていく足場に対して、重心をどこに運ぶかが練習課題となる。
広いスタンスの中でこそ、確認できることが多くある。
左右でのバランスの取り方の違いに気付くことができら、上達への近道が見つかるのだ。
本日滑っていた方のほとんどは、膝を内側に倒して上から重みをかける方法で滑っていた。外足を短く使い、足場を離すことができていないのだ。テクニカルプライズなどの【速いスキー】を目標にしているなら、膝関節による角付けの調整は避けた方がいいと思うよ。
グレステン!練習になります!
長岡最高!
オフトレでプラスノーやグレステンにトライしてみた。どちらも10数年ぶりだったりしている。
その効果はすばらしいと理解はしていても、仕事柄なかなか行けないでいたのである。
それぞれ雪の上とは違う対応が必要となってくるが、それを度外視すると、斜面を下方向に移動する中で左右にターン弧を描いて落ちていく作業は雪の上と何ら変わりない。
そう考えて、自分の滑走感覚を見直してみると、素の自分が現れてくる。
私の場合は、GSゲートトレーニングでの課題がそのまま出てくる。
板を下に向けた後の山回りの部分で、下に移動する分量よりも、横に行こうとする分量が多くなるのだ。
板を横に向けて・・・、そう、ブレーキを求め怖がっている。また、目線を次の谷回りのエリアに注いでいることも影響しているようだ。
こうして、何がネックになってうまくいかないかを発見できることが楽しい。
雪の上でも、雪でなくても、ゆっくり滑ることができたら、真に【速いスキー】が実現できるのである。
次回は8月19日(日)に長岡市営スキー場でグレステン・トレーニングを予定しています。
目的は自主トレですから、付きっ切りでコーチングはできませんが、ワンポイントアドバイスなら可能です。
参加希望がありましたら、トップページのメールフォームからお問い合わせください。
ターン運動を始める時、どこから動かすの?
私は内腰を内側の低い位置にスライドさせることをきっかけとしている。
さらに外足を外側にスライドする(ずらす:角付けをつくる)ように動かすことも、ほぼ同時に近いタイミングになると思う。
(腰と両足で四角形を描いていた状態が、平行四辺形に変化する感じ。)
長岡でグレステンの先生からは、「まず、おへそを内側に動かすこと」と指導していただいた。これは私の感覚に近い。
丸沼で、長岡で、スキートレーニングをしていた多くの人が最初に動かしていたのは、「足首を曲げる」という動作に見えた。
「足首を曲げる」→「膝を内側に倒す」・・・、そして慣性の法則が働き、頭の位置はそそままだ。
だから、足元からのエネルギーラインが真っ直ぐとれず、折れ曲がってしまうから、自重をスキーにうまく伝えることができない。
足元で迎え角を多く取り、ゆっくり滑る中で、高速時でも使える対応を学ぶ・感じることが大事。
うまくなりたくて練習しているのに、うまく出来ないことを定着させる練習をしているように見えてしまう・・・。
【ヒント】
スキー靴のもっている角度より曲げない。
足の基準位置を探ろう→高すぎず、低すぎず、中間ポジションと表現される各関節が曲がった状態の中で高目の場所。
「高すぎる位置から動いた瞬間」「低すぎる位置に到達した瞬間」、抜重されてしまうから、スキーが止まってしまうよ。
お墓参りに滝川へ戻ったら・・・・、
こんなのがありました。
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(1)〜(3)は、銀パラと言われたワックス。小樽ダイアワックスKK製、¥50−。
(4)1984年4月志賀高原横手山スキー場にて、小回りのシーン。
(5)1986年3月石打後楽園スキー場なべコースにて、大回りのシーン。後ろに見えるのは今は無い第6シングルリフトです。
Biotonix(R)、フランスで開発された受動デバイス。
インソールに貼ってある肌色のシートが、バイオトニックスです。
6月にBMZさんでインソールを作っていただいた時に、自分でも意識していて解消できなかった体の歪みが、このシートを足裏に置いていただいた時から自然に解消されてしまった不思議なシート。
この効果をしっかりと体に覚えさせるために、もうワンペア購入しオールマイティな敷き皮に貼り付け、平日はビジネスシューズに入れて1日12時間、休日はスニーカーに入れてバランス改善に努めています。(本人は何も努力していませんね・・・)
2か月経過して、意識することなく、右肩下がりが改善されています。
【カタログより、
バイオトニックスというデバイスは、人体から放射される生物光子(バイオフォトン)という超微弱光(情報)を受け、それを皮膚に送り返します。その時の皮膚組織は、その信号を細胞に浸透させ、大脳皮質下の統合中枢へ送ります。統合中枢では送られた情報に基づいて筋肉の緊張を管理する錐体外路神経が調整されます。これにより、理想的な体のバランスに合致するように姿勢が改善されるわけです。】
もう少し様子をみてから報告しようかと思っていましたが、現役選手が序々に紹介されてきましたので、私も報告いたします。
【参考】
清澤恵美子さんのブログ
http://ameblo.jp/emikiyo/ 2007/8/1
佐藤栄一さんのブログ
http://ameblo.jp/eiichi0731/archive1-200708.html 2007/8/3
高澤美穂子さんのブログ
http://yaplog.jp/acceltakamiho/ 2007/8/7
BMZバイオトニックスのページ
http://biotonix.bmz.jp/
今、体の不調を訴えている星瑞枝さんに、このデバイスをプレゼントしようと思っています。
Kero-Factory ケロさわさんに誘われて、長岡市営スキー場へ行ってきました。
また、先日のご案内でトレーニングに参加いただきました「Tさん」、お疲れ様でした。
本日はパラレルターンのトレーニングに発展することができました。
グレステン・グランジャーで滑ってみると、うまくいかないことが増幅されて感じることができるので、どうしたら理に適ったスムースなスキーができるかなどの目的を持った方にとって、特に効果的な練習ができるオフトレーニングです。
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今日、世界一受けたい授業という日本テレビ系列の番組で、Drアッシーと言われている、井口傑 慶応義塾大学教授が出演されていた。
このシーンで気付いたこと。
井口さんの説明では、
足裏の内側(親指から踵にかけて)に体重がかかると、脛の内側の筋肉で体重を支えようとするので、そのバランスを取るために膝の外側に負担がかかるという。
同様に、足裏の外側(小指から踵にかけて)に体重がかかると、脛の外側の筋肉で体重を支えようとするので、そのバランスを取るために膝の内側に負担がかかるという。
スキーヤーで膝の靭帯を痛める人が多いのだが、痛めた人はどこか心当たりがないだろうか?
私も2006年シーズン前半までは、足裏の内側にウエイトを多くかけ、スキーの角付けがしっかりできるようにと頑張っていた。
そうすると、しっかりターンはできるのだが、いつまでも山回りを続けてしまう状況を作りだしていた。
山回りを続けてしまっては、その間、体はスキーよりも山側に常に位置されてしまうので、谷へ落ちることを拒んでしまう。
だから、減速してしまうのだ。
最近心がけてること。
足裏の親指側にも小指側にも、両方に体重を預けた状態をキープしながら、ターンを行いたいと思っている。
角付けした状態でも両方なのだ。
そうすると、狙ったタイミングで角付けを開放することが容易となる。
膝への負担 = エネルギー は、速度の2乗に比例して大きくなる。
減速したくないスキーヤーは、体の使い方を見直してもいいかもしれない。
皆川賢太郎ブログ 2007.8.19の動画がヒントになるかも。
スキー学校仲間のY氏とともに長岡市営スキー場へ行ってきました。
今日はチームアルビレックス新潟(スキー)のイベントでジュニア選手のトレーニングが行われていました。
参加コーチは、
渡辺靖彦選手:http://yasuhiko0418.seesaa.net/
吉岡大輔選手:http://www.daisuke-y.net/
佐藤栄一選手:http://ameblo.jp/eiichi0731/
原田彦選手:FISCHER TEAM
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写真1)
右から、渡辺靖彦選手、吉岡大輔選手、佐藤栄一選手、酒井部長
写真2)
左端、原田彦選手
渡辺選手は怪我のリハビリのため、ゲレンデ下部でのコーチングでしたが、他の3人はグランジャーで滑走しながらのコーチングでした。
JAPANトップ選手をまとめてリフトの上から眺められて最高!こんなライブ画像は滅多に見れるものではありません!
技術的な内容もとても参考になりました。
休憩時間で靖彦さんと骨髄バンクのお話をさせていただきました。
入院中の友人のことを・・・。
阪神の藤川選手が働きかけ、阪神甲子園球場脇にに献血車が待機し、試合終了後、骨髄バンクのドナー登録の活動をしています。そして実際に5万人の入場者で5人から10人の申込みがあるそうです。
ドナーズネット
http://www.donorsnet.jp/110/000427.php
藤川球児さんのサイト
http://kyuji22.tblog.jp/?eid=147715
この活動をチームアルビレックス新潟でできないだろうか?
スキーチームでの観客動員数は限られているが、サッカーやバスケットを含めて、健康とスポーツという方向でマスコミを含めて動かせないだろうか、ビッグスワンのスタジアムの脇に献血車を配置したいと・・・。
私の力は小さいが、色々な方の力を借りて是非実現していきたいと思っている。
30万人の参加があれば、数字的には白血病で困っている型数の全てがカバーできると言われているが、まだその人数には達していない。
皆様、よろしくお願いします。
バングーバー冬季オリンピックまであと900日を切った。
若者たちよ!その日のゴールバーを切るまで精進してほしい。
見に行きたくなってきた・・・・。
スキー連盟の日程が発表され、今年もブロック研修会が北海道小樽市で開催されることになった。
団体での移動となり、羽田空港集合となるわけですが、日本海にいる私は、直接北の大地を目指すことになります。
本日から予約が開始されたANA旅割も予約完了!
いよいよ2008年シーズン開幕という感じです。
去年の研修会では輪島千恵デモの班で目からウロコが100枚ぐらい落ちました。(落ちすぎです・・・。)
今年も期待しています・・・。
雪も降ってね・・・。
昨日は、胎内スキー場の支配人にお時間をいただき、お話させていただきました。
新潟県下越エリアの5つのスキー場で、骨髄バンクの啓蒙ポスターを掲示していただけそうです。
そして、「スキーの仲間が困っています」というパンフも作ったらいいとアドバイスをいただきました。
今日は、新潟県中越エリアで唯一の知り合いの方から、明日中越エリアの役員会議があるのでそこで話を出してみる。
と、力強い返事をいただきました。
ありがたいことです。
でも本当の目的地は、「ドナー登録者が増える」というところにある。
遠いけれど、進んでいきたい。
自重をスキーへ伝える部分をどうイメージしているだろうか?
「2007.8.25 膝への負担」、「2006.7.30 怪我の予防」で説明したことを改めて図にしてみた。
親指側とともに小指側にも荷重しているイメージ。
すると、膝下〜足裏で長方形ができるイメージになる。
平行四辺形をイメージすると膝に負担がかかってしまう。
この長方形を常にキープして滑っていきたい。
これをターンの中でイメージすると、
傾いたシーンで、空中にあり雪面に接地していない側にも荷重をイメージしていきたい。
思い描くタイミングで角付けをはずすためには、相当早い場所から角付けをゆるめ始めなければならない。
昔から言われていた「4本のエッジを自在に使う」とは、こういうことではないだろうか。
新潟県下越エリアの5つのスキー場で、骨髄バンクの啓蒙ポスターを掲示します。しかし、掲示するだけでは効果が出ないので、その横に「ご協力いただける方はこちらでドナー登録をお願いします」という内容の書類を掲示したら、行動に移してくれる方も出てくるかもしれない、と思い、色々調べてみた。
県都新潟市とは違い、新潟市から一歩外へでると、ドナー登録を受付ける場所は「保健所」となり、しかも「平日の午前中」しか受付けていないようだ。
これではドナー登録の対象者である18歳〜54歳までの人が登録に訪れることができないのは明白である。
「役所仕事 = 一応やっています」と映るのは私だけだろうか・・・。
どうにか工夫して土曜日または日曜日を組み込むことはできないのだろうか?
新潟県民の命と生活を守る立場の、泉田新潟県知事へお願いのメールを出した。
少しでも動いてくれたらいいな。
今日は地元の総合型地域スポーツクラブが開催したクリニックに参加してきました。
講師はアルビレックス新潟の育成統括部長の若杉透さん。
講演内容は「コーチの役割」。
日本サッカー協会コーチ養成課程にも使われている内容や具体例など、子どもたちを育成することに携わる指導者が身につけておくことを、改めて確認させていただきました。
斜面を下りながら右に左に移動するスキー。
スキーの運動を考える時、スキーヤーの運動ぶりや感覚を話す時&聞く時に、『斜面』を移動している状況の表現をどう表しているのか、を気にしてほしい。
固定した斜面をスキーヤーが動いていく、ということイメージするのが一般的だと思う。
私はスキーヤーが固定されていて、斜面の方が動いている映像を思い描いてみる。
CCDカメラをヘルメットに取り付けた時の映像のように。景色が動いているのだ。
たとえば、ターンの切り替えシーンで、
「踵荷重から爪先側に荷重ポイントを変えるように動いていく・・・。」
と言われるが、本当にそうだろうか?
次のターンを始める場面では、スキーのトップが今までの位置よりも、斜面下に向かって落ちていく。
スキーとスキーヤーが直角となる位置関係をキープしたまま、スキーのトップが落ちていく。
つまり、自分が動いていって荷重ポイントが変化するのではなく、自分がじっとしていても、斜面を移動していたら、足裏に感じる圧が変化するのは当たり前なのだ。
図:2006.6.8 変わらないこと
踵にも母指球にも小指球にも常に自重がかかっている状態 = 垂直な関係をキープできる。
あとは、
(1)垂直な関係を崩さないこと、
(2)スキーの滑走性がそこなうようなことがないよう、スキーの傾きとたわみをスキーのトップからテールまでイメージしてみる。
(3)スキーの傾きを作るまでと、それを戻すまでの動きを、滑走ラインのどこからどこまで行うのか・・・。
床の上で動いてみても、そこは平地ですから・・・。
内足をどうしようかと考えていないだろうか?
内足をそのまま内足と考えてしまうから、苗場の技術選決勝の選手のように、ただ体を支えるだけになってしまうのだ。
内足を外足のように機能させよう!
滑り手の感覚としては、「2007.4.30 奥只見スキー場」の記事が参考になると思う。
先日のグレステントレーニングで再確認したことを考えていた。何が言いたいかを図にしてみました。
オレンジの板の間にある青い細いシュプールはパソコンでコピーして平行になるよう配置してみた。(若干いびつですが・・・)
だから、外足と内足の滑走距離は等しい。
青い板を見てほしい。
あえてシュプールは描かなかったが、外スキーの滑る距離と内スキーの滑る距離が一致しないことは、一目瞭然である。
だから、ギクシャクしたり、内スキーの滑走距離が短い分、減速してしまうのだ。
オレンジ色の板の絵がターンの終わりの絵になるには、ターンの途中のどこかで、内足を少し前に出すような力を加えてあげないと、青い板の終わりの絵になってしまう。
だから、内足を少し前に(ブーツソールの半分くらいの長さ分)出すくらいで調度良い具合になるはずだ。
目線にも注意してみよう!
局面的にスキーの向いている方向を見ている場合ではない。あなたは常に谷へ落ちているのです。
【速いスキー】を目指す人は要注意だ。
このページの運用も2シーズン目が終了しようとしています。
初めて読まれる方にも、時系列で読んでもらいたいので、延々1ページに記述してきました。
しかし、先日読者の方からメールをいただき、「印刷してスキー部の生徒に見せてもいいですか?」という内容でして、もちろん良い例としても悪い例としてもお役にたてれば、どんどん使ってくださいませ、なのですが、このページは印刷には適していませんでした。
そこで、「ここだけの話 archive」のページを作成し、1話毎に印刷できるようページを作成しました。
さて、前回提示した図の再登場です。
緑色はスキーヤーを示しています。
【オレンジ色の板のスキーヤー】は落下を優先しています。
私はこうありたいと思います。
【青い板のスキーヤー】はターン(回ること)を優先しています。
体は進行方向を向いてしまいます。
また、【内スキーを外スキーと同様に機能】させていないと、内スキーを支点に外スキーがその回りを移動してしまいます。すると外スキーが前に出てくる姿になります。
準指導員を受検される方とプルークボーゲンを練習していますと、この症状が出てきます。プルークで滑る中で外スキーの滑走性を高めようとした時に出てきます。
2006年の私の滑り映像でターンの切り替えシーンを分析してみますと、前に出てしまった外スキーが体を谷へ落とすことを邪魔しています。
角付けをゆるめられないでいます。角付けが保持され膝が山側に押し付けられた中で体を谷へ落とそうしますから、膝への負担は相当なものです。
だから、体が移動できたとしても、外スキー(次の内スキー)の上、重力に垂直な位置までくらいしか移動できず、それ以降の対応が後手後手になってしまいます。
できたらこのシーンでは、斜面に垂直になる場所まで移動できて、次の内スキーも次の外スキーと同様に機能させたいところです。
2本のスキーの位置関係が体の位置や向きとセットになって影響しあっていることを図に表現してみたのです。
このような症状に陥っている方への最優先課題は、2本のスキーの位置関係、特に前後差をイメージすることにあります。
それが土台となって全てがうまくいく方向に働くはずです。
内スキーが外スキーと同様に機能するには、角付けの角度がそろうだけではなく、内スキーにも荷重があり、滑走性があることが必要です。それが足りない人にとっては、【内足を少し前に(ブーツソールの半分くらいの長さ分)出すくらいの動作】をしてあげると、荷重と滑走性が増してくることを感じてきます。
(落下をうまく使えているレーサーは2本のスキーをうまく操れているので、この感覚は無いものと思います。)
先週の追突事故で頚椎捻挫になり安静を指示されていたが、昨日より治療が始まった。
体の症状としては、首、肩、肩甲骨まわり、右腰、右足の親指に張り・コリ・シビレなどがあるのと、右足でブレーキを踏んだ状態で衝撃が来たので、体全体が右に傾いた状態で形状記憶されている模様。
整形外科の治療は「電気治療」というもので、遠赤外線+電気振動で筋肉の奥を温め血行を促進することで、患部のコリをほぐし改善されていく。
普通の人はこれで良いかもしれないが、スキーヤーは体のコアのバランスを改善するまで取り組まなければ。
そこで登場するのが、6月に群馬県のBMZさんで購入した「楽体(らくだ:ヨガ式ストレッチンググッズ)」。
(買っておいて良かった。)
使える筋肉を作るには、縮めることだけでなく、伸ばすことも必要なのです。
怪我をしたからリハビリという紹介になってしまいますが、それよりも、普段の生活習慣で形状記憶された筋肉のこわばりをほぐし、体の可動域を整えることを目的に、トレーニングの一つ(新しい生活習慣)に加えてはいかがでしょうか?