足首を曲げる=ブーツのタング(ベロ)に脛を当てて前方へ強く力をかける、と足首が曲がります。
昔から「雪面から近い関節から動かせ」と言われてきたものです。私の信条である「発想は自由」ということで、整理してみますと、この動きは次の時に使えそうです。
(1)スピードがそんなに出ていない時、
(2)スピードがでないように調整する時、
(3)滑走中のバランス取りがうまくできない初・中級スキーヤーが脚の各関節を曲げることで股関節の回旋を誘発して、角付けの強弱を身につける学習をしている時、
など・・(決して昔のことを否定的に捉えてはいけないと思うのです。)
さて、ハイスピードの状況ではどうでしょうか?
良く見かけるのが、ターン外側の足首を曲げ過ぎることで、
= スキーの前方に必要以上に荷重がかかります
= スキーにブレーキがかかります(減速します)
= テールが軽くなります(スキーがブレます)
そして、現象としては、
(1)外スキーが遅れますから、内スキーの滑走性に負けて両スキーの先が開きます。
(2)ターンの後半で外足がおいてけぼりになったり、スキー板が波打ったりするような症状がでます。
スムースに滑走性が良いターンができなくなってしまいますね。=思いと結果が違ってしまう。
そういえば、ステンマルク選手が現役時代の頃のスキー雑誌に、「トップ選手には足首が伸びた高い姿勢が見られる・・・。」と誰かの取材記事に書いてあったことを思い出しました。(昔も今も変わらないか・・・。)
サスペンションシステムが、「板バネ式」から「ウィッシュボーン式」に進化するような感じ(?)
乗り心地が良くなるのでしょうね。
さて、足首曲げないで滑ってみますか!
(2006.5.21 皆川賢太郎スーパーGの練習始める・・・。)