アルペンスキーのイメージトレーニングは、どのスポーツ種目と比べても、その重要性は高いものだと感じています。
毎シーズン自分にとって何かテーマを決めて取り組んでいるのですが、かなり以前に「イメージトレーングの時に出てくる映像ってどんなの?」ということをお会いする方に色々尋ねたシーズンがありました。
ナショナルデモだったり、スキー学校の先生だったり、一般の指導員の方だったり、テクニカルプライズを目指している方だったり・・・。
ゴールゾーンから見上げていて、そこに滑ってくる映像・・・。
スタート位置にいて、そこから見る後ろ姿の映像・・・。
自分が今滑っていく斜面の映像・・・(?)。
人間の頭の中で作りあげる3D映像処理のスペックは、スーパーコンピュータの比ではありません。
ゴールゾーンから見た実像を、斜面の横から撮影した時の映像に変換したり、リフトに乗車して見下ろすような角度からの映像に変換したり・・・。そして、その滑り手(他人)の中に入り込んで、その人が感じているであろう「感覚」を感じとってみたり・・・。(でも、斜面の映像は出てこないよなぁ?)
私が最初に見るのは「スキーの動き」です。
スキーがどのように雪面に接しているか、たわみ具合はどうか、雪面からの力のかかり具合はどうか・・・。
ですから、イメージトレーニングの時、最初に出現する映像は、「スキー単体が滑ってくる様子」なのです。
スキーヤーは出てきません、スキーだけが登場するのです。
スキーというスポーツは「スキーが滑る」スポーツだと思っています。
そして滑り手はその動きを邪魔しないように介添えしていく。
スキーヤーが滑るのはころんだ時ですよね・・・。
その次に登場するのは、スキーにスキー靴が付いた状態の物体が滑ってきます・・・。
私も入手しました。
(ヘルマン・マイヤーもゆっくり滑っていましたね・・・。)