中学生になった。滝川市立江陵中学校に通った。
冬場の体育の授業ではスキーをする学校だった。
学校から数百メートル石狩川方面に向かうと、自衛隊滝川駐屯地があり、駐屯地の中に小山が作られていて、隊員の方々は踵の上がるスキーで登行・滑降の訓練を行っていた。
体育の授業は、1週間分の授業時間をまとめて、午前中全部をスキー授業に当てる、そんな時間の使い方をし、自衛隊駐屯地に出掛けた。
雪国ではあるが、全員スキーの達人であるはずはなく、初心者には初心者の練習があり、うまく滑れる者はそれで集まり練習をする。当時すでに1級を持っていた同級生がいたが、体育の先生はうまく滑れるグループのリーダーに私を任命し、練習をすすめるように指示し、初心者グループの面倒を見に行ってしまう。
バッヂテストの講習会に毎年参加していた私は、プルークボーゲン、シュテムターンで外足の使い方を中心に、講習会で学んだ事の見本を滑り、皆で練習した。
スキー指導の初体験である。