プルークボーゲンで滑ることに慣れてくると、外スキーの角付けがうまく使えるようになってくる。
ズレによりゆっくり滑っていたスキーが、角付けによってズレが少なくなり、スキーの滑走性が良くなる。
すると、角付けによって、外スキーへの働きかけの反作用として、重心がターンの内側方向へ移動してくる。
すると、内スキーの角付けはゆるむようになり、平踏みの状態を経由し、ハの字のポジションからパラレルターンのポジションへ変化していく。
プルークボーゲンからダイレクトにパラレルターンを習得させようとする方法だ。
これがプルークターンだ!というピンポイントな滑り方は無く、「プルークボーゲンの状態が崩れた」ものから「パラレルターンになる手前の状態」まで、どれもがプルークターンである。そう思っている。
話はそれるが、指導員検定の種目設定も、単純なプルークターンではなく、「プルークボーゲンからスタートしてパラレルターンに発展する過程を表現する、展開の種目」を私は望んでいる。指導者となるべき人の理解力、習熟度も容易に判定できるはずだ。実際の指導の現場でもすぐに使える技量が育つと思う。
さて、ここで、プルークターンの構造をよく見てみると、外足で抵抗をキャッチするために足を伸ばし、側方へ足場を移動することで生まれてくる「ハの字」、と、内足が外スキーの滑走性に負けて外スキーについていこうとすることで生まれてくる「二の字」の状態がある。
「ハの字」と「二の字」といえば、シュテムターンの時にも見られる現象。
「プルークターン」と「シュテムターン」は、ともに「ハの字」と「二の字」で似ているが、果たして何が違うのだろうか・・・・。
八月八日の考察でした・・・。