準指導員を合格しても、自分に足りないものを吸収したいと思い、八海山スキー場にて大平成年デモの講習会に参加したのは、85年1月と思う。
この時の一番の課題となったのは、『山回り』。
ラディウスの数値が大きい当時のスキーで、極細いシュプールを描こうとする。
とにかく「じっ!」としているのだ。体のバランスが崩れると、シュプールもぶれる。
それから毎週末のトレーニングは、もちろん石打後楽園スキー場である。
この頃は1日13時間くらいゲレンデにいた。朝食を早めに頂き、8時過ぎにはゲレンデに出ていた。
しかし、当時はシングルリフトしかなく、10時を過ぎる頃には、どのリフト乗り場にも行列ができる。
そうなると、思ったようなトレーニングができなくなるので、「レストラン イイホー」の横(18番ホールのフェアウエイ)あたりの緩斜面で『山回り』に取り組んでいた。(この前の年は『斜めプルーク』の質を高めるトレーニングでした。)
このシーズンは、『山回り』の練習にかなりの時間を当てた。
回転半径はめちゃくちゃ大きいが、昔の板でカービングターンができるまでになっていた。
一度「できる」という経験をすると、「いつでもできる」というのは割りと近いところにあり、容易に手に入れることができる。
そのためには、結論を急いではいけない。
しっかりと目標に向けて取り組んでほしい。