ここだけの話 発展途上のスキーヤー

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(はじめに)
発想は自由であれ!
既成概念=こうやらなければ=誰が決めたの??
「愛と勇気」
2007.1.24 ジュニアクラブ

地元スキークラブに併設されているジュニアクラブが毎週水曜の夜に行っているトレーニングに参加してきた。
90分のトレーニングだ。スキー場はブッシュなど皆無であるが、ゲートトレーニングを行うだけの厚みはまだない。

先週担当したブロック員の友人から、「角付けが強すぎる」という申し送りがあったので、「角付けを緩める」トレーニングを柱にしたいと考えた。参加者は小学4年生〜中学2年生の11名。

(1)ストック2本を体の前で水平に両手で握り、滑っていくターンの外側のスキーを外側に動かして(ズラして)ターンに入っていくトレーニング。スキーのテール側を大きく動かすものからはじめたい。1本目は4〜5ターン目で止まる。初めて行う動作はうまくいく訳がない。延々滑っても無駄が多いもの。

スキーを動かさずに止めてしまうと、膝を内側に捻る動作になり、怪我のもと。見逃さずに年齢別にわかりやすく説明することが努めだ。
そして、2本目はそれよりも長く距離を取り、「感じる」「調整する」時間を多くとってあげる。コースの上から3分の1の距離にコースの中央にある林までがチェックポイントとなる。下3分の2は一気に滑り、リフトに乗り、上で集合となる。

(2)ターンの入り口で外スキーを外側に動かすことができてきたら、ターンの一番ふくらんだフォールラインに向かう場所から、「角付けを緩ませる」ことに集中してもらう。

離れている足場に、足の長さを変えずに上体を近づけるように。この段階では足場を支点にして上体が谷に移動する感覚。

(3)上記のテーマを変えずに、ストックを肩に担ぐもの。

(4)ストックを背中に当て、両肘の内側で挟むもの。これは上体のバランスが整い、リラックスした上体の重みもスキーに伝えやすくなる。

(5)ターン後半に角付けを緩めるシーンで、緩め終わって緩め過ぎて横滑りで滑落することなく、ほんのわずかに角付けが残るところを探してみよう、というトレーニング。

(6)ターンの入り口での、外傾ポジションのトレーニング。

上手ではなかった子もスキーの動きが抜群に良くなった。
年齢に関係なく、子どもだからと一方的に、こうしろ!ああしろ!ではなく、「どうでしたか?」という問いかけが大切だ。
答えはスキーヤーの内側に準備されているのだから。

それと、中学生が先に滑り終え、小学生が滑っている時間で、ぺちゃくちゃ喋っていて他人の滑りを観察していなかったシーンがありましたので、

「本当にうまくなりたかったら、1分1秒を大切にするものだよ、上手にできない人の滑りを見て、どうしたら良くなるかを考えることが大切だよ」という声がけをした。自分の行ないは自分に帰ってくるのだ。

さあ!みんなで皆川賢太郎を目指して頑張ろう!



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