オーストリアのジュニアのトレーニングの映像を見ていると、日本のスキーヤーに足りないことを感じてしまう。
外スキーにしっかり乗ることと、斜行を多用するトレーニングだ。
特に日本ではスラローム(SL)の種目では世界で戦えているが、ジャイアントスラローム(大回転:GS)ではどうだろか。
日々の練習で、フォールラインに絡んで落ちていくことを多くしていないだろうか?
日本のスキー場の環境では、斜面の上から必ず人が滑りおりてくるので、斜行の(進行方向を横にとる)練習機会が少なくなってしまう。
私が小学生の時に指導者から与えられるメニューには、必ずシュテムギルランデがあったことを思い出す。自分の足で登ってから滑りだすのだから、いきなり上から滑りおりてくる人はいない時代だ。
斜行ではターンの前半を意識してその部分だけ感じていくことと、ターンの後半部分を意識してその部分だけを感じていくことが、同じ方向に滑っていくなかでできるのだ。1回ではうまくできなくても、数回同じことを繰り返しトライできるので、うまくできない時と、うまくできた時の差を感じやすい。
これだけ滑り手にとってメリットが沢山ある練習方法であるが、最近ゲレンデでは見かけなくなった。
技術には、「スキーを操る技術」と「斜面に対応する技術」の2つあると思っている。
「スキーを操る技術」は時代とともに進化していくのであるが、「斜面に対応する技術」は昔から未来へも変わらないのだ。
このあたりをしっかり分けて考えていかないと、「無駄が多いものから洗練化へ」というプロセスに時間がかかってしまうだろう。
せっかく、斜面を占有しゲートトレーニングをしているのであれば、上からの人を気にせず安全な環境で斜行トレーニングができるのに、そんなシーンにはお目にかかったことがない。
ゲートトレーングばかりやっていないで、スキーヤーの能力の幅を広げよう!
味軒 (醤油ラーメン) 滝川市本町1−2−25 TEL 0125-23-4028 |
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今日は父の一周忌法要のため、滝川に来ています。
来週は準指導員検定会の役員を任命されていたので、一週間早めていただきました。親戚の皆さんに感謝!