山回りの部分で体が回りすぎてしまうことは、2007.4.30 に記載したとおりであるが、もう少し掘り下げてみたい。
ポイントは山回りに入っていくシーンの足元。俗に言う前後差といわれることである。現実には前後差と高低差があるので表現が難しい。
3Dを言葉で表現できないので、斜面に垂直な上空から見た図を描いてみた。
図の(2)に着目してみたい。
前後差があると、谷方向に体を落とせる空間が生まれる。それに対し(2’)では谷足が進行方向に先行してしまうと、その谷足がつっかえ棒になり体を谷へ落とすことを邪魔してしまう。
(2’)になってしまう原因としては、
●外スキーの滑走性を高めようと進行方向へ押しすすめる動作を一所懸命にやりすぎてしまうから。
●同様に外手を進行方向へリードしすぎてしまうから。
●前回の(3)のシーンで内足を引いた感覚をキープしすぎてしまい、そのまま(2’)を迎えてしまうから。
●(3)から(4)のシーンで内足が外足と同様に使えないと、(4)の場所で急激に内足に荷重されてしまうことになってしまい、内スキーが急激にターンの内側に向いてしまう力が働くので、外スキーはそれに引っ張られてしまうから。
私と仲間の映像から、このような事が読み取れる。
話は少しそれてしまうが、(3)のシーンで内足を前に出す逆前後差を取ってしまうと、ここでも体を谷へ落とせなくなってしまう。
私は、(2)のシーンで前後差ということをキーワードにトレーニングしてみたい。