平成がまだ一桁だった頃、地元のスキー学校がロシニョールの提携校であったこと、ボードスクールが併設されていたことで、ロシニョール社の招聘でスノーボードワールドカップに出場していたオーストリアの選手が来場された。
彼は以前スキーのワールドカップを目指していたが、層が厚いオーストリアチームに見切りをつけ、ボードに転向してのワールドカップ出場であった。
当日は仕事の都合で参加できなかったのだが、参加した仲間から聞いたことを今でも覚えている。
「スキーは6テクニック(4本のエッジと2本のストックを指し、ワン・ツー・スリー・フォー・ファイブ・シックスと)、ボードは2テクニック(2本のエッジ)。スキーは複雑で難しい。」と。
確かにそのとおりだ。
ターンの最中に両膝が離れて向こうの景色が見えるように対応するには、4本のエッジの存在を常に意識し、特に外スキーの外側のエッジが空中にあろうとも荷重しているという感覚を大切にしていきたい。