90年代前半、菅平高原スキー場でオーストリアのデモンストレーターとオーストラリアのデモンストレーターと一緒に滑り、見聞を広めていた研修会がありました。ミーティングでオーストリアのデモは技術的な観点や指導法について話があり、とても参考になったのですが、それよりも次に話したオーストラリアのデモの話が今でも頭に残っています。
パン=食パンを切る時、ナイフを上から押し付けたらどうなりますか?
押し付けて手を離したら、食パンは元の形に戻りますね。だから切れません。
押し付けるナイフを前方に動かしてみるとどうでしょう?押し付けながら前に動かす力を加えるのです。
すると、パンは切れていきます。
パンは雪面で、ナイフはスキーだ、と言うのです。
とても短いスピーチでしたが、今でも鮮明に覚えています。
短いセンテンス(文章)を意識するきっかけだったと思います。