ここだけの話 発展途上のスキーヤー

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(はじめに)
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「愛と勇気」
2007.6.21 プルークボーゲン

プルークボーゲンを練習する人は少ない。真に練習している人の姿など見たことが無い。
だからパラレルターンが下手なのだ。

トップページに掲載している1930年のハンネス・シュナイダーの言葉のとおり、

「たっぷり時間をかけて真に徹底的に練習し、このスキーの基礎を真にマスターしなければならない。」

という主張に、それから78年後となる私は大賛成だ。
なぜかというと、

(1) 怪我を予防するためにも、速度を抑えることを覚えるべきだから。
(2) スキー技術は、【速いスキー】=【洗練された運動】を実現するためにあるが、そのためには【低速で巧緻性】を高め、運動の質を高めることが必要だから。
(プルークボーゲンは制動をかける滑りで、【速いスキー】にならないから必要無い、という考え方があるようだが、私は賛成できない。)

さらに、
(3) ハの字に開いた足場は、腰から離れた所にある。股関節と足場に距離がある。その距離感がパラレルターンには必要なのだ。その距離だからできる角付けと、荷重されることでできるスキーのたわみ、どちらも高速度のターンには必要となる要素だ。

(4) 両足とも外スキーの役割をセットできるので、(3)の感覚を連続して練習できる。

選考会では緩斜面が下手だった新人デモンストレーターも、シーズン通して緩斜面のデモンストレーションをトレーニングしているから、その結果として高速度の滑降もスムースになることは、いつの時代でも見られる現象だ。

外スキーと股関節の距離感をつかめないことが、パラレルターンを難しくしていることに気付いてほしい。
パラレルターンで滑り出したら、「股関節から足場を離せ!」と言われても離せるものではない。
だから、やさしいシチュエーションで、プルークボーゲンなのだ。

【速いスキー】に必要な外スキーの土台を身につけよう!



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