プラスノーはとにかくズレるのです。足場が外へ外へと逃げていきます。
そのズレる分量を考慮し、自分自身も外側に移動しながら、体をターンの内側に沈めていく感覚で安定させます。
そのズレズレの中にあっても、
(1)足場が腰から離れていき、また戻ってくる感覚。
(2)スキー板の角付けが、小さいもの 〜 大きいもの 〜小さいもの と常に変化する感覚。
(3)自分の重みがブーツあたりにしっかりと伝わり、板を押し付けているという感覚。
常にズレズレで移動している中でも、これらの感覚を大切にしたいところ。
また、雪の上とは違い、除雪抵抗に当たる要素がありませんので、油断すると板がすぐフォールラインに絡んで落ちていきます。ターンの前半ではゆっくりと板の向きを変えてあげたいですね。自分自身が大腿部を捻る量、捻らない量をコントロールしなければなりません。
さて、もう一つ。
4月に行われたゲートトレーニングのDVDが星直樹さんから届いていまして今日見ていましたら、【速いスキー】になるには高いポジション(股関節から足場までの距離が長い)が必須であることを改めて感じていました。
高すぎる位置に変化させると「抜重」になりますし、低い位置になりすぎても「抜重」になってしまいます。
滑走中に外スキー側の足を伸ばしたり、曲げたりしすぎないようにしたいものです。
目的は自重をブーツ当たりに常にキープしていたいため。
そうすると、スタートからゴールまでスキーにブレーキがかかるような力を排除し、外力を受けてどんどんスキーが滑っていくことを助けてくれるのです。外スキー側の足を曲げたり伸ばしたりをしすぎると滑走性が損なわれてしまいますね。
プラスノーであってもこれができたら、板がたわんできます。