今日はストックワークについて少し。
昔からのセオリー:ストックのリングを振り子のように前に振り出し、帰ってきたところで足元に突く。
スキーナウ全盛の80年代後半は確かにそうだった・・・。
それから20年・・・。
何が違うか、それは【スピード】。
滑走スピードが上がれば、ストックを振っているヒマも無い。
ストックワークで手首を曲げて、ストックを振り子のように振っていたら、間に合わないのだ。
ではどうするか、
提案:手首はあまり曲げずに、肘関節の曲げ伸ばしで突いてみよう。
参考:Mizuno 2008年スキーウエアカタログ表紙 L.Kostelic(CROATIA)。
http://www.mizuno.co.jp/ski/
2007年技術選決勝小回りの吉岡大輔選手に注目です。
特に、中回りや大回りなどの切り替えシーンで、スキーヤーがスキーよりも谷へ移動したい時に、ストックを振り子のよに振ってしまうと、そのストックが壁となり、体が谷へ移動することを邪魔してしまう。
この時、肘を曲げ伸ばしするようなストックワークにしてみると、ストックのリングはけっして自分の位置よりも前に出ることは無く、リングが斜面(雪面)に触れる場所は体よりも後ろの位置かもしれない。すると、体を斜め前に落とせる空間が出来上がることになる。
スピードの次元の違いでストックの扱い方を変えてみた方が、うまくいくシーンがあると思うよ。