先月内足について記述したところ、「そうではないだろう」という意見をいただきました。
意見をいただけるということは、ありがたいことです。
それから1か月、内足のことが頭から離れません。
もう少し、補足してみたいのです。
必要に応じて「内足をたたみたい(足を曲げたい)」と考えています。
これができると、重心を大きく内側に位置させることができるので、角付けやスキーのたわみをたくさん使えることになり、より自在さを手に入れることができるのだと思っているからです。
しかし、実際に滑り出すと、なかなか内足をたたむことはできません。
どちらかと言うと、内足がたためずに長いまま、つっかえ棒になっているように感じてしまいます。
きっと、床の上に両足が着いた状態で、体を倒してイメージトレーニングしてしまうからでしょう。
そこで、直立した状態で、内足を曲げてみました。
すると、内足は床から離れます。
そこで気付いたのですが、内足の位置をそのまま垂直に上に移動させると、足首を最初の時よりも「深く曲げる」ことが必要になっています。
しかし、スキー靴を履いていると、ブーツの設計以上には深く曲げることはできないのです。
実際に直立姿勢から、足首の角度を一定にしておいて、膝を上に引き上げてみてください。
足がたたまれると膝は元の位置より前に出ます。
両足を平行にそろえたまま垂直に引き上げようとしたら、内足がたためないのです。
内足はわずかに前に出していくつもりで前後差を作っていかないと、たためないのです。
重心を内側に移動させて内足をたためている人を観察すると、内足は外足よりもわずかに前に位置しています。
切替の位置からフォールラインに移動する間に、内足は外足よりも前に出していくように動かしていくと、内足をたたみながら重心位置を下げることができるでしょう。
内足を前に出すと外足が引けて遅れると思ってしまう方、それは内足を前に出すからが原因ではなくて、外足の足首をブーツの設計以上に曲げようとしていることが原因であるはずです。