前回の山回りに関する記事は、2006.9.18でしたが、今回は山回りのイメージについて。
イメージトレーニングに関しては、2006.6.22、2007.2.14の記事のとおり、私の頭の中にはスキー単体が登場します。
直滑降からスタートして、最初の山回りです。スキー単体が動きます。
いきなりですが、陸上競技の200m走を逆走してみてください。
参加選手は1コースと2コースの二人です。
2人の速度は同じです。
直線で横に並んだ状態でコーナーに入ります。
等速度なので同時にゴールします。 = 1コースと2コースでゴールのポイントが違います。
コース上の選手の目線で見た画像と、観客席から見た画像は違います。見る角度によって認識は変わってきます。
だから、内側のコースにいる人の方が前を走っているようにも見えるのです。
何が正しくて、何が間違いだというのでなく、ただそう見えるのです。
スキーの話に戻しますと、
体の向きを谷向きにキープして、直滑降から山回りをしてみると、「200m走の逆走」が体感できます。横滑りを伴う低速で行うとなおさらでしょう。
そして連続ターンをしていくスピードのもとでは、
スピード・斜度・回転弧の大きさによって、スキーの角付けを強めたり緩めたり、スキーのたわみの量や、スキーに受ける外力の方向などがが変化するので、スキー単体の滑走状況と形状は一通りではありません。さまざまな画像・映像を想い描くことになります。そういう状況の中で、2本のスキーが理想的に移動するイメージを作り上げていきます。例年イメージをリセットし、新規に作り上げる作業をしています。
まず、スキー単体の状況を思い描き、それから、その変化するスキーの上で、スキーヤーがどう動くと一番無駄が無いか、を私はイメージしていきます。
是非、「このラインにスキーを滑らせたい」、「このタイミングで角付けを緩めてスキーを滑らせたい」というスキーが主人公のターンを練習してみてほしいと思います。フリースキーで
私はこういう観点で、スキーヤーの運動ぶりと結果を見ていきたいと思っています。