過去の準指導員受検者数の推移を見た。全国的に受検者数は減少している。雪国の筆頭新潟県では30人を切っている。
指導員検定ではどうか。
東京、神奈川、愛知など都会のスキーヤーの受検者数は横バイなのには驚きだ。こちらも雪国の受検者数は軒並み減少している。
地方に住んでいる私の感覚としては、景気が良くない地方では、スキーなどの娯楽に支出するほど余裕がないこと、低所得な傾向にあるのが第1。スキー以外に冬場にも他に楽しいことが色々あることが第2。(お金をかけずに余暇を過ごす傾向にあるのではないか。)と思う。
次に受検者の年齢層をここ数年見てみると、30歳、40歳、50歳台が中核をなし、60歳以上と20歳台の人数が同じ位に少ない傾向にある。中高年が主役なのだ。(若い人が少ないことに危機を感じている。)
そこで考えるのは、
中高年になると体の動き、キレは、若い時のようにはいかないこと。
この年代で指導者検定にトライしている人の傾向としてはスピードに弱いこと。
若い時にパフォーマンスが高かったスキーヤーが年を取ってスキーをするのと比べ、普通の人が中高年になってから技術のパフォーマンスを高めるには難易度はとても高いと思う。
指導者検定は、プライズ検定や技術選のようにパフォーマンスの優劣が求めらているのではなく、指導者としてのデモンストレーション能力が求められているのだから、中高年であっても運動要素(回転弧をどう描くか、スキーの上でどうバランスを取るか)を表現してほしいと思う。
私見なのだが、各年代別の標準的な滑り、というのがあってもいいと思う。
検定員としてジャッジする場合も、若い人の動き(パフォーマンス)を基準にするのでなく、滑り手の表現力が指導者にふさわしいか、というような観点で見ていきたいと思っている。