スキー指導者の実技検定では、種目が設定されており、それらのカテゴリは、「テールコントロールの技術」、「トップ&テールコントロールの技術」、「トップコントロールの技術」という名称が今シーズンも使われている。
これも含め、現教程の記述表現は、スキーヤーを見ている側の立場で感想や感覚が記述されていると思う。そういう風に見える、という訳だ。
だから、指導者側から言えばそのとおりなのだが、スキーヤー側から見たら、操作感覚等などを言い当てていない事に気付いているだろうか?
どのカテゴリでも、スキーのトップからテールまでコントロール(制御)してスキーヤーは滑っているのだから、私はこの言葉は好きになれない。
スキーヤー側の感覚(見えないもの)は想像するしかない。
しかし、あちらこちらの路上でしゃがみこんでしまう若者なのだから、そんなことをしたら数秒後のシーンでは、後から来る人の邪魔になるということをイメージできないように、見えないものを想像できないのかな?
某大学の心理学教授のお話の冒頭では、「愛という存在を信じますか?」で始めると言う。見えないものの代名詞だそうだ。
そういう訳でカテゴリを説明する時に私は、「ゆっくり滑るカテゴリ」、「なめらかに滑るカテゴリ」、「速く滑るカテゴリ」という言葉に置き換えて説明してみる。そういう風に滑ろうという意思をもってスタートしていますか?