ターンとターンのつなぎ目、切り返す局面のことです。
今までの指導活動の中で、「ニュートラル=元に戻る」という使い方をしていました。
これを深く考えてみると、「元に戻る」とはなんだ? という疑問がでてくる。
「元」とは「スタートした時のこと」を示しているのか?
「1ターン目の入口のこと」なのか?・・・。
今シーズンは、プルークボーゲンの構造を考えている時間が多いです。
斜めプルークで移動している局面だったり、山回りをしている局面だったり、外足と内足が入れ替わるところの話になりますが、パラレルターンに必要な外足の役割(外足がターンの始動期から機能することを学ぶ)を感じとるために、プルークのスタンスを借りて滑るプルークボーゲンがあってもいいなと思います。
山側にいる身体を谷側へ落とすと = 足と斜面が二等辺三角形(左右の足が同じ長さ)になり、短かった内足が長く復活し、その場所から素早く外スキーとして機能させることができるようになる。
自らを高い位置へ持ち上げるのではなく、低い方へ移動する。
移動できたら、滑走ポジションの長い外足が復活すると思うのです。
もし、外足を短い状態で使い始めると、後傾姿勢でターンに入るだけでなく、滑走スピードにもついていけなくなると腰が落ちて膝関節が90度近くになってしまう。この角度は膝の靭帯を伸ばしたり切断したりと、怪我につながるので、怪我を回避するためにも、外足は長い状態で使っていきたい。