スキー技術とは、 斜面に対応する技術 と 用具に対応する技術 に二分化されると思っている。
斜面に対応する技術 とは、
アルペンスキーの普遍的な課題、初心者にもレーサーにも平等に訪れてくる変化に対応する課題である。
用具に対応する技術 とは、
用具の進化により、変化する課題、スキーヤーの意思や目的により変化する課題である。
ショートカービングの板が登場してから、そしてこの10年を振り返ってみると、この相容れない2つの課題が混同されて表現されている、そう思えてならない。
「変わらないこと」と「変わらなければならないこと」、この2つを整理してみよう。
ゆっくり滑るために必要なことの中に、速く滑るための要素が隠れている。
速く滑れない原因が何か、それを探る作業して自分のパフォーマンスを直視してみよう。
年上の人が常に正しい答えを導きだしているとは限らない。
雑誌編集者の言葉が正しい答えなのだろうか・・・。
その時代のスキーヤーの「気付き」の中に「新しい答え」が導きだされ、時間が流れていく・・・。
「新しい答え」が個人に委ねられ、理論化できない日本の現状は寂しいことである。
「新しい答え」となる「気付き」を感じられるよう、スキーヤーを育んでいこう。