ここだけの話 発展途上のスキーヤー

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(はじめに)
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「愛と勇気」
2009.9.7 斜面でのトレーニングにて

斜面でのトレーニングを振り返って見ると、現地で気付いたことがありました。

その一つは、靴の選択です。

普通に平地でランニングするシューズだと、足底の左右方向への強度が少なくグラグラして、斜面を駆け降りる時に足首が安定しません。
トレーニングなのに、足首を負傷してしまうリスクを感じました。
「トレイルラン」用のシューズが良いようです。

もう一つは、斜面の中でパワーポジションが出来るか?という課題です。

例えば、谷足片足で、連続ジャンプをしながら、少しづつ斜面下へ移動してみたり、斜面を山回りで駆けてみたり。

「足首のグラグラ感」だったり、「膝を適切な位置に配置するための筋出力に課題があったり」を内在していると、負荷の低い状況では問題無いものの、負荷が高くなると、バランスの悪さを露呈することになる。

バランスの悪い人(私を含めて)を観察してみると、ある共通点があることに気付いた。

バランスを成立するために、足裏(規定面)を貫通する重心位置に「股関節の位置を合わせることでバランスを成立させる」という現象だ。
パワーポジションでの重心と股関節の位置は、「股関節が重心よりも後」である。
(参考:パワーポジションの考察(パワーポジションとは)2009.5.4

飯島さんの説明では「脚が捻られた状況で股関節の位置を山側(ターンの内側)に位置させては、体がローテーションしてしまい、スキーのテールがズレてしまう。正しくは「スキーのテール側」に股関節を位置させてみよう。」という表現をされていた。
その通りだと思った。その位置で上半身を捻ることでできる外向・外傾で、負荷に強いバランスを手に入れることができる。

私の場合、上手くいく右足と、上手くいかない左足を比較してみると、負荷がかかった状況では左足に同様の現象が発生していた。

バランスは取れていれば良いというものではなく、斜面で必要なのは、重心位置よりも股関節を後に位置させることが第一で、その状態で「足回りの筋肉を総動員」させてバランスを覚えていく、記憶していくのだ。
どうも、この「体の記憶(斜面への適応技術)」は、斜面の中でないと、育まれないようです。

このバランスの練習を、「雪上に出てから行う」という時間の過ごし方では、もったいないと思いませんか?



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