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「愛と勇気」

2010.1.3 谷開きシュテムターン


今日の午前中は、スクールの先生方とトレーニングでした。

先月のスキー指導者研修会の実技から、山開きシュテムターン、谷開きシュテムターンを多用しております。70年代に盛んに用いられていた技法です。

山開きシュテムターンでは、斜面に直角の方向に体幹の傾きを合わせて、足を山側に開くと、その場から外スキーとして機能することを体感できるのです。 足を動かして側方に位置させると、体幹を斜面に直角の方向に位置させることが、容易にできるのです。

谷開きシュテムターンでは、山回りの時間帯に、谷側のスキーを押し開く操作にひきずられ、山側に位置していた重心が谷側に落下することを容易に体感できます。
適度に谷側に移動できたら、山側スキーの滑走面が斜面にピタリと張り付くことができ、そこが斜面に直角な場所。その方向に山側の半身を真直ぐに位置させることができたら、スキーヤーの山側半身は、パラレルターンに必要なバランスを体感できるのです。

シュテムターンが不要なのでなく、シュテムターンを使いこなす、知恵が足りないだけではないでしょうか?

体を斜面に直角に位置することを体感するために、シュテムターンの質を高めるためにも、斜めプルークが有効です。(参考:斜めプルークの勧め 2009.6.21
特に谷開き斜めプルークのポジショニングの適正な位置を体感できたら、谷開きシュテムターンも上手になり、パラレルターンの谷回りのバランスが、飛躍的に良くなりますので、お試しください。

さて、午後は、高校1年生の男の子を担当しました。小学3年生からスキーを始め、中学生ではスノーボードを体験し、高校生になってから、家族でスキーに来て2回目とのこと。
パラレルターンがうまくできないのが課題との申告で、様子を見てみますと、足場を腰の下にキープして滑走するので、スキーの角付けが使えない状況でした。
処方箋としては、
(1)ハの字のスタンスをベースに、少ししゃがみながら、ターン外側になる足を側方に伸ばしてみる(遠くに置く)と、スキーに角付けが生まれ、それが滑走を助けてくれることを体感していただきます。
(2)すると、外スキーの滑走性が良くなるますので、ハの字にしている内足が邪魔になることを感じてきます。
(3)次の課題は、谷回りの時間帯に、邪魔になるターン内側のスキーのトップ部を、積極的に斜面の下側に向けていく操作を加えていきます(内足の外旋)。
細かいことを気にせず、見守っていますと、両スキーにウエイトが乗ったパラレルターンに「なっていきます。」
次は山頂からの景色を眺めましょうね、と約束しレッスンを終了しました。



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