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平成22年度のSAJ B級コーチ養成講習会・検定会 アルペン種別専門科目が、2月19日〜21日に栂池高原スキー場で開催されました。
第1日目、雪上では安全配慮と準備体操、脚部のアライメントと姿勢、低速での基本滑走などを確認し、バリエーショントレーニングではグループに分かれ、滑り手を評価するジャッジのトレーニングも行われました。
体育館にて脚部の動作範囲の測定、フィールドテストと評価、座学としてトレーニング論、ICRの知識、マテリアルとチューニングのコマでは新種のワックスが紹介された。この日は終了が22時。
第2日目、雪上では小谷ジュニアチームの選手に協力していただき、フリースキーイングでのバリエーションの確認とアドバイス、ゲートでのバリエーションまで、一貫して「ずらす滑り」を確認しました。
座学では運動の機能解剖学、スポーツ生理学、バイオメカニクス。先日NHKで放映されたスビンダルのミラクルボディでの計測データなどを見せていただいた。夕食後も座学、体力トレーニングの計画の仕方を再確認。終了は21時。
第3日目、雪上でのセッティング。GSのセッティングに課題(ターンのねらいと間隔の数値)を与えられ、標高差140mのコースにセットする。与えられる時間は10分。距離感は目視のみ、日ごろから距離感を鍛えているか、それがインスペクションでの質につながる能力になる。
設置後は小谷ジュニアの選手が滑走。全員のセッティングが終了後、来期からチルドレンのレースで開催となるコンビのセッティングが示された。SLのセットにGSのフラグゲート区間ががとリピートされる内容。ゲートの間隔は15m程度、スピードが出ないセッティングで、選手自らがスキーを滑らせようとする対応を引き出し、能力を開発させるもの。スキーは短く、ブーツは柔らかいものを使って能力開発をすることがねらいだ。
勝つことが目的ではなく、自分の滑りの質に向き合えるレースになることだろう。そのコースを滑ってくれた小谷ジュニアの選手たちは楽しそうに滑っていた。
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岩谷さんが使っていたヘッドマイクとベルト式のスピーカーのセット、両手が使えるので、集団講習には必需品となることでしょう。
先日の吹雪の中での横滑り講習でこのセットがあったらよかった。