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2011.5.8 外旋についての考察


スキー用語として使う「外旋」とは、主に脚部の動きを説明する時に使います。本来ならば、「脚部の外旋」というように言うのですが、スキーの場合、運動主体が脚ですから、割愛して表現する機会が多いようです。

最近、スキー指導でこの「外旋」という用語が多用されているようですが、説明する人と、聞く人で、同じイメージを共用しているように思えないシーンを見かけたので、少し考えてみたいと思います。
説明する人(内観を)、聞く人(外観を見ている)、ここに差があるのでしょう。

一般的に、脚部の動きを図解してみます。

脚部を捻る動き

さて、スキーシーンでの運動を考えてみますと、

スキーの場合の脚部を捻る動き

(1)内旋された状態から、その捻りをもどす動きを説明する時に、「外旋」という言葉で、爪先を外側に動かすイメージができます。
(2)捻りがもどった状態から、腰の向きをそのままに、爪先だけをさらに外側に動かすことは、スキー滑走中、特に真横方向に滑走性が良い滑りでは、あまり使わないでしょう。

では、滑走中の時を図解してみます。

回転中の外旋

捻りを解いた状態から、ターン内足の爪先を外側に外旋させることで、回転が導かれます。
爪先の向きが変化する量だけ、腰の向きも同調して追従していきますので、外観では、スキーヤーが内足を外旋させている動きが見えにくい。
しかし、スキーヤーの内観では、爪先を外側に外旋させているのです。

このあたりを少し見極めないと、言葉と映像が一致しないことがでてくるかもしれません。

 



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