ここだけの話 archive
地元の高校生が下校する時間帯に、通学路付近を通過したら、地ベタリアンになっていたりする。(男女とも)
また、中学生や高校生の歩行の姿を見ると、股関節の可動が固いように見える。
先日、ホームページに掲載した記事で、神経系の発育のピークになっていく6〜8歳までにあらゆる運動をさせること(医科学に基づいた運動能力=脳の発育の知識)を、保育園に通う子のお母さんに伝えようというプランを提案した。
2011.8.27 スポーツは文化だ
ちなみに、調和の取れた全身運動ができる人に対して、「運動神経が良い」という表現があるが、神経には思考回路がなく、運動命令を伝達する機能しかないはず。
運動神経が良いということは、「0.01秒で伝える」ところを「0.005秒で伝える」という能力をいうのであるから、それ自体が全身運動の調和を司っているわけではない。
あくまでも、脳の処理能力が良いか、どうか、ということになるであろう。
もしかしたら、この年齢よりも前に何か必要かもしれない、と思うようになってきた。
生まれてきてから1歳を迎える前後の時期、寝返りが打てるようになった赤ちゃんは、次に「ハイハイ(這這?)」をします。
いわゆるホフク前進。
このハイハイは、股関節の可動と、肩甲骨の可動を、同時に調整する運動になるので、全身を効率よく動かしていくバランスを習得できるようになります。
最近のお母さんたちは、赤ちゃんに「ハイハイ」を十分にさせて、見守っているのだろうか?
早く歩かせようとする大人のエゴを押し付け、「歩行器」に入れてしまい、「ハイハイ」の機会を奪うことで、股関節と肩甲骨の調和運動の機会を与えなかったために、一生涯に影響がでてしまうようなことになっているのではないだろうか?と思っている私。
「赤ちゃんにハイハイをさせよう!」というところからいかないと、運動能力の高い子どもが出てこなくなるのか?
また、私的には、このハイハイが、足首を伸ばすことを覚えさせ、足首の可動範囲が広がり、足首が柔らかく動かせる人になる、そう思えるのです。
先週末、ガーラ湯沢で開催されたスキーセミナーにて、ピラティストレーナーの竹井伯夫さんと、ハイハイの話をしてきました。
ハイハイにより、背骨のS字がしっかりとできあがること、
肩甲骨と股関節の円運動の調和を覚えること、
との見解をいただきました。
竹井さんは自分のお子さんに、十分に伸び伸びと、ハイハイをさせているそうです。
ハイハイの経験時間は、人生を左右するかもしれませんね。
親はしっかりと見守ることをしましょうね。
妊婦さんに、スポーツ医学を伝えよう!
赤ちゃんの時から体を動かし、脳を働かせて、子どもの可能性を広げよう!