ここだけの話 archive
やっと案内が来ました。2シーズン前に栂池高原スキー場で開催された会に参加していたのですが、「未終了」という扱いになっていたそうです。参加していたのにそのような評価であったとは・・・。
私の場合、「共通科目の筆記試験」」は合格をいただきました。「日本体育協会のコーチ試験」も合格をいただいていました。
しかし、セッターの資格を保有していません。当初コーチの受検資格に「セッターの資格保有」の条件は提示されていませんでしたので受検に踏み切った次第ですが、アルペンスキーの指導者としては、もちろん保有しているべき資格なのでしょうね。
「セッティングと滑走技術」というテーマは一番自信がない講義です。コーチとして必要な知識と技術を学びたいと思っています。
父が亡くなって7回忌、母が亡くなって3回忌にあたる3月ですが、最後のチャンスなので受検しようと思います。法要はこの会に参加した後に行いたいと思っています。きっと許してくれることでしょう。
受検されていた方々とスキー場で再会する度に、「再開はどうなっているのでしょうね。」と会話してきた講習会です。「養成講習会」と表記されていますので、こんな私ですが、本当に養成していただきたいと思っております。
養成講習会のスケジュール案は下記のとおりとなっております。
【第1日目】
1.技術 テクニカルベーシック(フリースキーイング)雪上3時間、
2.体力テストとその活用 競技に必要な測定項目、測定と評価、測定結果の活用、各種目で必要とされる体力から測定すべき項目を理解する。測定方法としの評価について理解する。測定結果の活用方法について考える。 実技2時間、
3.トレーニング論 各種目で必要な体力について考え、トレーニングすべき能力について理解を深める。 講義1時間、
4.マテリアルとチューニング アルペン競技で使用する用具について、選び方、手入れの仕方などについて理解を深める。 講義2時間、
5.体力トレーニング 持久力トレーニング(有酸素性、無酸素性)、筋力トレーニング(上半身・下半身のトレーニング)、スピードトレーニング(瞬発力)、体幹トレーニング、柔軟性トレーニング、コーディネーショントレーニング(アジリティトレーニング)。 実技(室内)2時間、以上22時まで。
【第2日目】
6.ジャッジング・技術 技術分析とアドバイス、セッティングと滑走技術。 雪上3時間、
7.スポーツ生理学 筋系、神経系、呼吸循環系、体温調節、栄養などについて、各種目運動時の対応および適応などについて理解する。 講義1時間、
8.バイオメカにクス 各種目特有の動きについて、バイオメカにクスの観点から観察する能力を高める。 講義1時間、
9.運動の機能解剖学 各種目特有の動きにおいて、それぞれ動きに関わっている筋や筋の働き(収縮様式など)について理解を深める。 講義1時間、以上17時まで。
合否の評価は、数テーマが出題され、レポートを提出して審査されるとのことです。
まちがいなく、この会が現在の日本のスキーコーチを要請する最先端であります。
日本各地にこのカリキュラムを理解する人が増えることを望んでおります。特に現役のスキーヤー(選手)にもシーズンオフを利用して資格を取っていただき、現役を終えたらすぐ現場でコーチで活躍できる、そんな土壌を作り上げていただきたいと思っております。
自由な考えから生まれる新しい方法論をコーチが摘むのではなく、それらを育てられる技量こそコーチには求められるはずです。コーチは自分の持論を展開するのではなく、選手自信が世界一の理論を作り上げる過程の手助けをする立場でありたいと思うのです。
子どもたちがトライしている「プルークボーゲンの外足」が、「ワールドカップの選手が滑っている外足と同じだよ」、そんな表現ができるコーチでありたいと思うのです。