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2012/2013 FISワールドカップが開幕となりました。いよいよシーズンインです。
27日(土)の女子GSに引き続き、28日(日)は男子GSでした。写真は、田中慎一郎さんのブログからお借りしました。田中さんのブログも是非、ご覧ください。
さて、男子はアメリカの Ted Ligety の2本目の滑りが圧巻でした!
薄暗いコースで、ラスト2人目だからコースに溝が出来て荒れているのに、ものすごく安定して、ターンの最中から、切り替えしから、スキーがまったく浮かないように見えた。
そして、2位に、2秒75もの大差で勝利。これだけの差が出たのは近年にないとのこと。
J-SPORT 1 の中継と、今日の再放送で、滑りを数回見た。
ビデオには撮れなかったので、動作解析は精確とはいえないが、印象を備忘録として。
ゲートを通過した後、遠くにあるターンの外足を、角付けがゆるむように、腰の下にしっかりと戻していた。
ブーツの前傾角の影響で、腰の下までキッチリと(左右にも、前後にも)戻す前に、切り替え動作をしてしまう選手が多く、だから次の瞬間に「スキーが浮く」という現象が生まれていた。
Ligety だけは、スキーが浮くことなく、ターンとターンをつなげていたので、それがタイム差となって現れたようだ。
外足だった足を腰の下にしっかりと戻すことができたら、次の瞬間、その足は内足になっても、身体の重さを支える役割に変化が生まれない。
だから、スキーの角付けが入れ替わっても、両スキーは雪面にコンタクトしたままで、早い段階から内足で身体を支えることが出来るから、外スキーのたわみを引き出す態勢が出来るのだと思います。
これは、前回のグレステントレーニングの(1)の動作目標と同じだ。
2012 Spring ロシニョール 試乗会&デモキャンプで確認した内容でもあり、春スキーのトレーニングでも確認している動作だ。
「2軸運動」、「体幹主導」の理論も、ここまで表現して使えたら、本当に身体の大きな筋肉を主体に動作ができるので、初めて、「楽なスキー」と言っても、皆が納得するであろう。
スキーはスポーツである。
スポーツとはいえないスキーをさせたがるお年寄りが多くいるが、スキーはスポーツである。
スキーのインストラクターとは、スポーツの指導者であり、受講者はそれを望んでいるから、教わりたいと思うのである。
スポーツとはいえないスキーをする時間が多いから、テクニカルプライズや、クラウンプライズの取得者が少ないのではないだろうか?
もっと、みんなでスポーツのスキーをしましょうよ!
それと、この春、野沢温泉にて記念撮影した Defago(スイス)選手は5位入賞でしたよ。
技術系でもポイントが重なれば、総合チャンピオンも夢ではない!
あと、フランスチームの腰の高さにも注目だな。