ここだけの話 archive
今シーズン2回目で、今シーズン最後のグレステンスキートレーニングです。
道院高原グレステンスキー場にて、午後だけ滑ってきました。
今日も、新潟県内の中学生チームがトレーニングされていました。
山全体が紅葉していた道院高原。
吹く風も冷たく、冬本番も間近ですね。そういう標高の場所ですから、本日が最終営業日です。
本日のトレーニングは76ターン。
谷へ進む勢いと、ターニングポイントまではグランジャーを下へ向けない調和が必要。
グランジャーはスキー板と違い、たわみは生まれないが、タイヤの滑走性が出てくるので、似た感覚になる。
常に両足のグランジャーに重みを与え続けることができるか、が最大の課題となるはずだ。
単純にターンの外足に上体を外傾すれば良いというものではない。
外傾が優先してしまうと、グランジャーにブレーキがかかってしまうからだ。
「滑らかなパラレルターンをする」ためには、「意識(心)」、「身体運動パフォーマンスの出来具合と用具のセッテイング(体)」「斜面でのタイミング(技)」を、いかに滑り手がコントロールできるかにかかっている。
指導者の言われたことをするだけでは、だめだ。
自分のオリジナルを組み立てていくべきだ。
小さな積み重ねが、前例を覆すことになるのだと思う。
両スキーに重みを常に与え続けられることで、ワックスが利いたスキーが滑走する。
そして、スキーとブーツのたわみと戻りを、うまくコントロールできたら、さらに滑走性は高まる。
スキーを傾けることよりも、重みを与えつづけることを優先し、斜面を移動することで、外力を得てスキーがたわむのである。
スキーをズラす感覚が感じられたら、スキーにはたわみが生まれているはずだ。
もう一度、シュテムターンの動作によるトレーニングをしてみてほしい。
大切な外足に重みを与えた状態で谷側へ移動する感覚を習得できるはずだ。
「ズレ = たわみ」 を意識できる中低速のトレーニングが、筋パワーに依存することがない高速度の滑走性を引き出すベース作りになるはずだ。
テクニカルプライズ、クラウンプライズに合格できる滑りが、短期間で出来るようにする指導法の確立が望まれる。
緩斜面を滑るのに様式はない。指導法という様式を求めるものではない。
あるのは、斜面であり、足元の高低差が変化することであり、谷側の足で身体を支える現実である。