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(はじめに)
発想は自由であれ!
既成概念=こうやらなければ=誰が決めたの??
「愛と勇気」

2013.2.3 ジュニアスキー教室(A)


今回のジュニア教室では、初回の低学年のクラス分けと、3回目〜5回目の4班を担当しました。

ジュニア教室の参加条件は、「1人で第1リフトに乗車できること」。
学校スキーで体験したことがきっかけだったり、スキーを上手に滑りたいと、参加動機は様々ですが、上手になって楽しく滑りたいというのが共通した目標であることは、まちがいありません。

集合したら、参加者の意思を確認し、今日の目標を設定します。
2回目の最後に「次週はペアリフトの急斜面に挑戦するかも?」「怖い?」「でも、頑張ったらできるかも?」と前振りをしていただいておりました。
3回目の始業時確認は、「今日は最後にペアリフトに行こうと思うんだけど、怖くて行けないという人?手を挙げて?」と声がけしましたが手を挙げる人がいなかったので、「それではペアリフトを滑れるように頑張りましょう」と目標を設定し、最後に1本、ペアリフトの急斜面を全員でトライしました。
4回目は、「山頂に行ったことある人?(肯定的な言葉がけ)来週は最後なので山頂に行ってみたいと思います。山頂からは日本海が見えたり、晴れると新潟市内や佐渡まで見えます。第2リフトの左側の斜面にはカモシカがいることが多いので、運がよければ見えるかも。」と、次の目標をイメージさせて、今回のモチベーションを高めます。
最初からペアリフトのコースへ行き、5本滑ることができました。
5回目の最終回は、山頂からのコースは前日の雨で湿った雪が冷え込みにより氷となっていましたから、どうしようかと悩んでおりましたが、手の空いているスタッフが補助についてくれることができましたので、山頂へ行くことに決めました。どうしても山頂からの景色を見ていただきたかったのです。
ペアリフトコースの5〜6本分くらいの距離があり、終了時間ぎりぎりで山麓へ降りることができました。急斜面で身体を支える足場を経験しましたので、緩斜面で足場を得るのは容易になりますから、身体を支える外足がしっかりできますので、パラレルターンへの発展が容易となるのです。

子どもたちにも、
1) 階段登行と階段下行
2) 緩斜面で、ワイドスタンスで、パラレルターンに変化するために、短い足と長い足になるように、ハの字の中央ではなく、短い足寄りに体幹を沈み込む。
3) 第1チェックポイントとして、ハの字でフォールラインを向いた時、短い足と長い足が見えるか。
などを確認ポイントにしていただき、トレインで連なって滑ることで、深回りだったり、浅回りでスピードが出る状況だったりと変化させ、両足が同じ方向に動くようにパラレルターンへと導いていきます。
しかし、焦ってはいけません。トップページに記載しているハンネス・シュナイダーの言葉のとおり、プルークボーゲンでの外足の位置、感覚などをしっかりと身につけることがパラレルターン習得の早道だと思います。

「重心位置を下げること、足の位置を腰の横に位置される(ワイドスタンス)」がポイントでしょう。
高速度ターンで活用する「ニーイン」で得る脚の状態は、プルークボーゲンで利用したワイドスタンスで、重心位置を下げると現れてきます。

先人たちが、プルークボーゲンをしっかりと練習すると、パラレルターンがうまくなるよ、と言っていたことはこのことでしょう。
初心者への指導をしっかりと考えると、確実にパラレルターンが上手になると思います。

初めてのペアリフトコースにチャレンジ!” 圧雪車で左右連続のウェーブを作ってもらいました。その横にはネトロンで規制コースも。 最終回は山頂で記念撮影!カモシカにも合えました!
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急な斜面で、どうなるかという不安も沢山あったと思いますが、勇気をもってトライしていただきました。
まだ身体が小さく、筋肉も少ないので、身体を支えるのも、ままならないシーンもありました。

雪山という日常ではない環境の中で、「できない」ことが「できた」時、その喜びはひとしおです。

「できない」時は、次を頑張ろうと励まし、見守り、
「できた」時の喜びを共感する、それが私の役割でございます。

子どもたちからは、沢山の感動をいただきました。
その現場に立ち会えた私はとても幸せに感じております。

 


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