ここだけの話 archive
菅平高原で開催された東京都スキー連盟セッター講習検定会に参加し、B級セッターを受検しました。
昨年の11月に理論検定があり、今回はセッティングの実技講習と検定会です。
初日は講習会で、表太郎のゲレンデで行われました。受検者全員は練習できませんでしたが、受検者が立てたSLのセットを、斜度、斜面の傾き、そして規定の距離感や、滑走する選手の想定したレベルなど、講師から随時その場で解説いただけたので、とても理解が深まりました。
リフト営業が終了する時間まで、たっぷりと学ぶことができました。
翌日の検定は、晴天に恵まれ、大松山のグランプリコースで開催されました。
B級セッターはSLのセッティング。A級セッターはSLとGSのセッティングを行い、評価を受けました。
高度計にて測定した標高差120mのコースで25分以内でSLのセッティングを行うという条件で検定が開始となりました。今回からメジャーを使用しても良いということになったようでしたが、「使わないでやってごらん。」というありがたいお言葉をいただき、自分の距離感でチャレンジしました。
私の場合、構成と距離についてはルールの範囲内で問題なかったようですが、ヘアピンやストレートでは6mを超えないというルールを守りたいというプレッシャーから、ゲート間を4.5〜5mぐらいで立てたのですが、6mぎりぎりで立てるようにアドバイスをいただきました。
また、急斜面から緩斜面に変わる斜度変化で、どのような構成にすると、タイム差がでやすくなる、など、アドバイスをいただきました。
昼食後に発表された結果で、「合格」をいただきました。
長年の夢がかないました。
これで、初心者からスキー選手の指導に必要な、指導者としての最低限の知識を習得できたのではないかと思います。
昨年認定をいただいたB級コーチ(アルペン)と日本体育協会のコーチコースで学んだオリンピック選手を育てる理論とあわせ、「できないこと」から「できること」、「うまくできること」が実現できるよう、学習者の望みをかなえられる導き方を実践していきたいと思います。
斜面の上から下へ、右ターンの次に左ターンをするアルペンスキーは、初心者にもオリンピック選手にも、共通した課題を与えてくれます。
その共通した課題を、初心者が初めて滑る機会から取り組むことで、飛躍的に「できる」までの時間が短縮されます。本当に短縮されるのです。
「できる」ことが多くなると、より楽しくなり、楽しいからまたやりたくなるという、内発的動機付けが働き、スキーがどんどん好きになってきます。
年齢や性別に関係なく、どんな技術レベルにあっても楽しめるというアルペンスキーは、最高のスポーツだと思います。
スキーでは、股関節と肩甲骨まわりの筋肉を積極的に動かします。また、足首の曲げ伸ばしは、ふくらはぎの筋肉群がポンプの役割となり、血液やリンパなど循環器系が活性化されます。
また、遠心力と除雪抵抗から、抗重力筋が活性化されますので、子どもの成長から、高齢者の老化スピードを鈍化させるなど、健康への役割も大いに期待できます。
そして、「するスポーツ」「見るスポーツ」「応援するスポーツ」など、文化としてスポーツを発展させていきたいですね。
これまでに出会った方とも、これから出会う方々とも、アルペンスキーを楽しんでいきたいと思います。
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