ここだけの話 archive
2014年度の雪上行事がスタートしました。
今回は、志賀高原熊の湯スキー場で、11月29日から12月1日の3日間で開催されました。
実技研修の内容は、指導法に焦点を当てたカリキュラムの全体像を作り、対象となる学習者にとって役に立つ感覚を育んでいきましょう、というものであったと思います。
しかし、内足を主体に考えることが有利だとか、外足を主体に考えることが有利だとかの論争をしてはいけません。
アルペンスキーは、「両脚一対運動」であるからです。両方をどう使うかを整理すべきですね。
元々「内足・外足」などは存在しません。あくまでも概念、頭の中の認識にすぎません。
そこにあるのは、斜面の中で「谷側に位置する足」と「山側に位置する足」、または、「右足、左足」なのです。
昨年までの状況を私なりに考察してみますと、指導員受検種目であった「連続する谷回り(緩斜面)」、これは低速の中で運動構造を表現する方法なのですが、それを「これが基本なのだからと、高速下の中でも同じようにしなければ」、と考えて行動された方がいたのではないでしょうか?
昨年までのスキー技術員研修会にあっても、スピードが出てきた段階では外足を主体に使うタイミングがだんだん早まっていき、始動期から始まりますね、というものであったのですが・・・。
各都道府県の技術員に原因があるのでしょうね。全国各地で開催される研修会は伝言ゲームであってはなりません。プロフェッショナルな資格を持った方が参加され、スキーを学習する指導対象者にとって、何が有益なのかを考察する場であると、私は思います。
今シーズンは、ソチオリンピックが開催されるシーズンです。
指導員のみなさん、今シーズンもアルペンスキーを盛り上げていきましょう!
足元の前後差を意識下に置けたなら、どの局面でもバランスが良くなり、機能美が現れてくるはずです。