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2014年1月11日〜12日で、スキー指導者研修会 東京都G会場(菅平高原)が開催され、5班を担当しました。
十分な降雪に恵まれ、また、晴天での2日間は、研修に最適な環境となりました。
参加者の中には初滑りの方も居られましたので、初日の午前中は天狗コースを利用し、長い距離を滑っていただきました。
そして、「道具に慣れる」、「斜面に慣れる」、「スピードに慣れる」という目的で、実際の指導例を体験いただけるよう、ワイドスタンスを利用して中斜面で左右の足の高低差を感じていただくエクササイズ(+声を出してみる)をまず体験していただきました。
続いて、ターンの中で必ず1回出てくる重力軸を感じるエクササイズを。
今回も、体幹主導、両脚一対運動、パラレルターンへの導き、脚の屈伸運動による躍動感、スポーツとしてアルペンスキーを楽しむ、などをキーワードとして、研修テーマの全体像をつかんでいただくように、プログラムを組立てました。
ワイドスタンスでプルークボーゲンから発展してきて、内スキーがフラットになる片プルークが見れるようになってきた段階で、どのような指導をするとパラレルターンに発展できるのでしょう?
プルークでの展開と、シュテムによる展開に共通して、股関節の外転・内転と重心位置の関係を理解して運動を行うと、とてもスムースな滑走が表現できるようになりました。
2日目は、前日の復習を行い、そして「高速度ターンに必要なポジショニング」を体験していただきました。
ターンの外足のポジションをプルークボーゲンで体験していただき、裏ダボスの中緩斜面を利用し、ハイスピードの中で体験していただきました。続いて、ファミリーコースに移動し、セパレートされて安全が確保されたコース内で、ハイスピードを体験していただきました。
全員がターン中の安定感と、今までにない滑走性がある、今後も使える、などの高評価をいただきました。
5班の皆さん、大変お世話になり、ありがとうございました。
初日の放課後は、恒例となっている技術員のトレーニングが行われました。
今回は、沖山正裕太デモと、プルークボーゲンから基礎パラレルターンのトレーニングを行いました。
トレーニングの姿を下から見ていて感じたのですが、ターンとターンのつなぎ目あたりで、山側の足(ブーツ)は、体の前にあり、その位置からそのまま次の外足として動かし始めると、身体は後傾のバランスのまま、フォールラインあたりまで過ごしてしまうようです。
2級クラスぐらいで、切り替え後に不安定なターンポジションとなる例と共通しています。
そうならないためには、次のいずれかの対応が必要でしょう。
1)両足よりも後ろに位置してしまう腰を、前側(進行方向)にもっていき、足の上に腰がある、滑り出しのバランスに戻してあげる。
2)山側の足を引き、腰下に位置させる。たたまれていた足は自然と長くなる。
高速度ターンにもつながるためには、2)の対応を覚えると、都合が良さそうである。
【参考】
2013.12.22 スキー指導者研修会 東京都G会場(菅平高原)
今回は右の写真をiPhoneに保存し、研修参加者に現場で見ていただきました。
【写真は、FaceBook Ski Racing Magazineより借用:Bode Miller(USA)】