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2014年3月8日〜9日で、東京都スキー連盟 公認スキーB級検定員検定会が菅平高原で開催されました。
私は、東京都スキー連盟会長より検定員として委嘱され、主任検定員と検定員の3名で会の運営にあたりました。(公認スキー検定員規定 第6条)
今年度も、東京都スキー連盟の場合は、公認スキー準指導員検定会で実施されました。
B級検定員を受検される方は、今期指導員を合格された方、資格喪失等で再受検される方、東京都の会員他、埼玉県からも参加がありました。
今年度は、指導者検定の種目の変更、種目数の変更などがありました。
検定委員の委嘱を受けた後、主任検定員と意見交換を重ね、「東京都スキー連盟として、どのようにB級検定員を育てるか?」「B級検定員のスキルアップに貢献するには、どのような運営が望ましいか?」という議論を経て、昨年までの、実技と理論を1日で行い翌日は発表のみという過去の慣習にこだわることなく、充分にジャッジトレーニングする時間を作ろうということになりました。
実技検定の種目設定では、準指導員検定会の日程と照らし合わせ、1日目に「基礎パラレルターン大回り」、「基礎パラレルターン小回り」を、2日目に「総合滑降・リズム変化」としました。
実技の判定基準の一つとして、
「基礎パラレルターン大回り」
2級の検定種目に設定されています。指導の見本として適切か、2級検定の前走として適しているか、という角度からも評価をトレーニングしていただきました。
「基礎パラレルターン小回り」
1級の検定種目に設定されています。指導の見本として適切か、1級検定の前走として適しているか、という角度からも評価をトレーニングしていただきました。
「総合滑降・リズム変化」
この種目は1級には設定がなくなりました。テクニカルプライズから種目設定されています。
B級検定員は、プライズテストをジャッジできる資格になります。また、受検されている方は所属クラブでの指導活動のリーダー的存在となる訳すから、プライズテストでの滑走速度で、どのような評価を下すか、という観点をトレーニングしていただくことを願い、この種目を設定しました。
昨年までのジャッジトレーニング(クリニック)より、標本数は倍以上見ていただきました。
そして、本番を迎えた訳ですが、トレーニングを積み重ねたことで、合否のアジャスト率が向上したのは言うまでもありません。
そして全員が合格するという結果になりました。
しかし、今回のクリニックが全てではありませんので、各自の研鑚が必要となってきます。
これからも、検定員として、クラブのリーダーとして、ご活躍を祈念しております。
皆さん、ありがとうございました!
閉会式では、オリンピックメダリストである 猪谷千春 東京都スキー連盟会長から、合格された代表者に公認証が授与されました。
終了後は、記念に猪谷会長とのツーショットをいただきました!
【追記】 2014.3.11
準指導員の資格にトライしている方の滑りを評価させていただきました。その中で感じたことを・・・
「基礎パラレルターン大回り」「基礎パラレルターン小回り」「総合滑降・リズム変化」で共通して見られたのですが、ターンの切り替えし時間帯のポジション(重心の位置)が、あまりにも高い方が多く見られました。高すぎるポジションは(股関節と大腿骨の角度が180度方向にに近づくと)、スキーをブーツ中心に回旋(スピン)させるのには有利ですが、スキーの傾きを素早く切り替えるには時間がかかることが高速度になるほど不利になります。
(いわゆる「立ち上がり抜重」という現象があらわれます。)
特に小回りでは、移動距離がなくその場でスキーをスピンさせる運動が顕著になり、ターン弧を描いてスピードをコントロールすることにはつながりません。
また、総合滑降では、高速度での滑走ですから、スキーをスピンさせると、すぐにスキーは真下を向いてしまい、ターン前半の回転弧を描けないので、雪面抵抗を使える場面が山回りの時間帯にきてしまいますから、ターンの後半に雪煙があがるのがよくわかります。
切り替えしの時間帯で、素早くスキーの傾きを切り替えるには、重心位置をある程度下げて股関節を屈曲させて、股関節の外転と内転の動きをうまく使うことが必要になると思います。高すぎる位置では股関節の外転と内転の動きが使えないのです。
(参考:股関節の動きを見直そう 2013.6.24)