ここだけの話 archive
2か月振りに菅平高原にやってきました。今回は、準指導員検定を受検される7班を担当しました。
自己流から始まって、だんだん上手に滑れるようになり1級を取得したのに、さらに、アルペンスキーの運動理論を学んだり、指導理論を学んだりと、とてもスキーに情熱を傾ける愛好家の方々が受講生であります。東京都スキー連盟での今シーズン準指導員受検者は約250名、スキー愛好家は都会に多いようです。
今回は、アシスタント(指導経験が浅い方の体験)の方も1名加わり、総勢14名で指導法の理解を深めました。
準備体操では、、股関節、肩甲骨回りで筋肉を目覚めさせ、ローカル筋に刺激を与え、運動前後でバラス保持能力がどのように変化するかを感じていただきました。スポーツ能力を高めるためには、1本でも多く滑る前に、身体を整える基盤が重要だと思います。なので、15分位、しっかりと身体の準備とウォームアップを行いました。
初日は午前の後半に「種目別グループ講習(基礎パラレルターン小回り」の時間指定がありましたので、その前に小回りのベース作りを行い、「手のポジショニング」、「斜面にこんちは」、「しっぽとテール」をキーワードに、谷回りでスキーをコントロールする感覚を育みました。
お昼休みの食事後、両手でプルークボーゲンの滑走を表現していただきました。
見事に全員、その両手には高低差はなく、平面の上で滑走しています。それではアルペンスキーになりません。
フォールラインを向いた時だけ左右の手は水平になり、それ以外(スキーが横に向く場面)では、徐々に高低差が大きくなりなる、そういう場所(斜面)を滑っていて、重力という垂直な力が働いているという前提を感じていただきました。
そして、雪上では、「高いところ」「横」「低いところ」と声を出すエクササイズで五感を刺激し、高低差を体感していただきました。
勿論、検定種目のトレーニングも行いましたが、ノーストックでのトレーニングも行いました。
中斜面から緩斜面では、大回り系で、「山回り時でのスキーと身体のねじれ」、と「次のターンに向かってのスキーのたわみと身体のねじれの解放」のエクササイズを。スピードがあるターンでの成功を体験して、それからスピードを控えた時を考察していただきたいと・・・
天狗ゲレンデはリフトを降りると急斜面なので・・・
急斜面では小回りで両腕を前にポジショニングしての「エアーストックワーク」。
中斜面での小回りでは、身体の前で腕を組み、「基礎パラレルターン小回り」。
ストックワークが無いことで、足元の感覚が研ぎ澄まされてきます。
無理かな?とは思ってスタートしましたが、やってみると、皆さんの上達具合に驚かされた次第です。
次回も行ってみたいと思います。
【参考資料:今回トレーニングした主な内容】
2013.6.24 股関節の動きを見直そう
2010.7.7 SVINDAL に見るクロスアンダー
2014.6.1 横滑りはパラレルターンに必要な要素です
2012.5.18 スキーの向きと腰の向き
2014.8.31 湯浅直樹選手にみる「ひねりと解放」
2014.6.22 コブ小回りに見るストックの振り始めポイント
2006.1.10 はじめに
【素敵なパラレルターン】が出来るようになり、それから、そうなるにはどんなことが必要?
という出来る領域からの考察も必要なkとと思います。
養成講習会は、次週にあと1回開催されます。
検定までの1か月、たくさん練習して、習熟されることを願っております。
全員合格を目指して・・・
アシスタントに入っていただいたクラブの代表の方には、7班の講習にご協力いただき、ありがとうございました。