ここだけの話 archive
この会期の研修会は、「親子で研修会」という志向の方と、一般の年齢別の志向の方のグループと併設で行われました。
御両親いずれかの方が研修会に参加し、ライセンスの更新を受けるのですが、同時にお子様も参加いただき、親子で同じ班構成の中、我々東京都スキー連盟の専門委員がジュニア指導を行う現場を体験していただき、また、親御さんはその班の安全管理のサポートも担当していただきます。
長年継続して進めている企画でして、リピーターの方や、他県連からの参加もあり、盛況な会となっています。
また、ジュニア級別テストも開催され、指導を受けること、目標をもって取り組むこと、そして評価を受けること、これらも体験していいただきます。
今回は、ジュニア研修班が8班、一般研修が2班の陣営で、私は、一般研修の9班を担当しました。
研修会テーマをベースに、12月に4回の研修会を体験し、自分のとっての今シーズの課題を消化して迎えた3月ですから、自信を持ってぎ紹介できる内容が増えていることにも気づきます。
私の班では、今回も、手でプルークボーゲンを表現していただきました。
残念ながら、今回も手で斜面の高低差を表現される方は、いらっしゃいませんでした。
そして、「高いところ」「横」「低いところ」と声を出していただくエクササイズを体験していただき、斜度感とターン外脚で体を支える感覚を見つめていただきました。
そして、全体に共通して体験していただいたのが「スキーと身体の捻じれ」です。
回ること(ターンをすること)を一所懸命にする時の身体の対応と、連続ターンをする時の身体の対応の比較などを体感していただきました。
私が研修会を進めるにあたり、気を付けていることとして、技術論だけで終わらないこと、中央研修会や技術員研修会の内容の伝達研修で終わらないこと、参加された指導者が将来受け持つであろう指導の現場で使える実践的な内容を加えること・・・。
ですから、滑るテーマを説明する際には、指導者向けの専門用語を一切排除し、5歳の子供でも、70歳を超えた方でも理解できる、そんな説明方法を聞いていただき、トライしていただきます。そして評価する声掛けや、現場で生かしていただきたい指導法も体験していただき、技術論と指導法とを、考察いただけるように、プログラムを配置しています。
プルークボーゲンから、どのようなことを積み上げてパラレルターンへ導くか(下から上を見上げる方法)、
素敵なパラレルターンの提示があり、そうなるためにはどうしましょうか?(上から引き上げる方法)、
どちらも学習者にとっては、有益なことです。
「ああいう風に滑りたい!」
そんなイメージを作ってもらえるプラグラム提供ができたら、指導者も、学習者も、楽しい時間を共有できると思います。
今シーズンは、あと1回、担当研修会がありますので、頑張ります。。