ここだけの話 archive
東京都体育協会主催のスポーツ指導者研修会に参加しました。
日本体育協会の資格者は、任期中に1回以上所定の研修会への参加が義務付けられています。
私の場合は、昨年までにスキー連盟の研修会により「受講済」となっておりましたが、新たに専門分野のお話が聞ける研修会ですから、自らのアップデートを求めて参加しました。
会場はトヨタドライビングスクール東京(立川市)の会議室、会場一杯の参加者がありました。
「情報提供」では、大塚製薬の福田とも子さん(カーリング選手)から、「水分補給について」説明がありました。
・2%の脱水で20%パフォーマンスが落ちる
・水だけ摂取していると体液が薄まり、血液のナトリウム濃度が下がり「痙攣」が起きる。水中毒(低ナトリウム血症)。夏に脚がつるのjは熱中症の症状。
・塩分は0.1〜0.2%、糖質は4〜8%,含有が最適。
・水分は飲んだらそこから効果があるのでなく、小腸で吸収され血液に乗り、筋肉の各所に運搬されることが必要なので、時間がかかる。
ここまでは、今までに押さえていたところ、さらに新しい解説が聞けました。
小腸での水分吸収には糖質が4%〜8%が大切だが、「糖質の種類」も大切。
・糖質を吸収する際に水も一緒に吸収される。
・糖質を吸収する因子は2種類あり、「果糖のみを運搬するもの」と、「ぶどう糖+果糖を運搬するもの」がある。
・「果糖のみ運搬するもの」より、「ぶどう糖+果糖を運搬するもの」の方が2倍ちかく働くので、水分の吸収も倍の差が出る。
・脱水による水分補給(吸収)を素早く行いたいのであれば、スポーツドリンクの成分表示を確認し、「果糖」だけしか含まれていないものより、「ぶどう糖+果糖」のように複数の糖分が含まれているものが効果的。
なぜ、スポーツドリンクなのに糖質をたくさん入れているのか、種類が少ない方が体に良いのでは、と思っていたが、目的は「水分の吸収」であり、水の吸収に差があるのであれば、糖質の種類も確認していきたいと思います。
講演終了後の休憩時間に、ウインタースポーツでの雪上での水分補給について、プロモーションをお願いしました。
また、スキー連盟の行事で多くの方へ啓蒙を図りたいと思っております。こちらは仲間と相談してみます。
その後の講演は、
「スポーツ指導と最適体験(フロー理論による楽しさの定義)」 法政大学 国際文化学部 浅川希洋志さん
私が実践してきたスキー指導は、このフロー理論に沿っていることがわかりましたので、自身を持って継続していきます。
続いて、
「障害予防と身体メンテナンス(筋膜への理解を深める」 森部高史さん (http://www.kukunabody.com/)
体全体を整える、空間に対する意識、感情と連動、
見たいものしか見ていない、聞きたいことしか聞いていない(自分のことを主体的に考えられるか)
・力みのない身体の使い方
・適切なウォーミングアップとクールダウン、セルフケア
・抽象的な指導は避ける
・エラーの刷り込みは避ける
・バイオメカニクス
・適切は休養と練習強度
・栄養と睡眠
技術員仲間の井上さんと記念撮影。
帰宅しましたら、ポロシャツが届いていました。
アルペンスキー ワールドカップ苗場大会まであと3か月です。
念願のピンバッジもいただきました。