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「愛と勇気」

2015.12.20 スキー指導者研修会 D 菅平(東京都)


2週続けてとなり、菅平スノーリゾートで開催されたスキー指導者研修会 D会場の8班の講師を担当しました。

今回は、裏ダボスコースもリフト営業があり、土曜日の朝から実技研修が出来ました。
菅平スノーリゾートのスタッフの皆さま、ありがとうございました。

実技研修は裏ダボスコースとファミリーコースの2つに分かれて、それに加えて、サンホテルの体育館で理論研修を交代で進めるという日程で行われました。

理論研修がありましたので、雪上では子どもへの指導を想定して、難しい言葉を使わない指導法を経験していただこうと内容を工夫しました。もちろん、指導者向けの解説も交えてですが・・・。
入念な準備体操+ウォームアップは、実技のリハーサルと、生徒さんを掌握する時間になります。
医科学に基づいた解説を交えながら、
1)最初にストレッチするのは、大殿筋から、
2)スタッティックストレッチが運動前に良くない説が出ているが、原文では20分同じ筋肉を伸ばした後で計測されたデータであること、30秒から1分程度で筋肉が伸びている感覚が感じられた方が脳との信号のやり取りが活性化されること、
3)股関節の6つの動きをダイナミックストレッチで、肩甲骨まわりをほぐして上半身の動きをよくして、
4)ローカル筋がねじられる動きをし、バランスが整う体験をしていただきました。
体操前、体操後で、片足立ちをしていただき、バランス感覚の変化を感じていただきました。すべての方が改善された感覚を経験していだきました。
このような準備をしてから雪上に立つと、パフォーマンスのアップも期待できると思います。
すべては、指導者による環境の整え方、次第ですね。
このウォームアップの方法は有益であると思います。また、普及されていない分野ですので、研修会や講習会で普及したいと思っています。

雪上では、
「私は、今後、【斜面】という言葉を使わないようにします。」と宣言しまして、
【坂をくだる】という言葉に置き換えて説明していきました。
斜面という言葉は、【面】という印象が強く、【2D】でイメージを構築していくような気がします。
【坂】という言葉は、そこに重力が存在することを感じ、低い所に足を落としてくなど、【3D】のイメージが作りやすいという気がしています。

最初に初歩の滑りの指導法として、広いスタンス(ワイドスタンス、プルークのスタンス)で坂を下る際に、フォールライン(最大傾斜線)に向いた所だけ両足の高低差がない水平を感じ、そこ以外では必ず高低差があり、山回りを進めると、どんどん高低差が大きくなる、そんな坂道を下っていることを感じていただきまました。
【足元の高低差が無いところ】、【足元の高低差があるところ】、
ターンの外足の位置を感じていただきますと、
【足元の高低差がある=高いところ】、【足元の高低差が無いところ=横】、【足元の高低差がある=低いところ】という掛け声とともに、外足がどこにあるかを感じていただきます。
特に、低いところへ足を運ぶ、アジャストすることが、身体を支え安定した状態を保つことができますので、恐怖心がやわらぎ、次のターンの外足作りに専念できます。

また、ターン後半での【スキーの向きと体の向き】に着目していただきました。
【スキーと身体のねじれ】は、スピードを制御する時場面では舵取り時間帯全体で使うと有効で、
スピードを速くしたい場面では、切り替え局面でのスキーの移動する方向と、身体の移動する方向に、わずかな差があるだけで、角付けはオートマチックに外れることに有効です。

【スキーと身体のねじれ】、これを教育本部では「くの字姿勢があらわれる」と表現しています。
大切なのは、何が良くて、何が悪い、ではなく、
どの方向に行きたいか、というスキーヤーの意思があり、その思い通りに身体を操っているか?
というところです。
スキーの学習者に対して、どうプログラムを提供するか、
ターン後半で、進行する方向に3つの選択肢がありますが、どれを選びますか? と、相手に委ねることも、指導者の大事な役目です。
8班の皆さま、ありがとうございました。

【参考】 スキーの向きと腰の向き(2012.5.18)

終了後、8班の皆さまと記念撮影 友人と久しぶりの再開 山崎操さんと記念撮影 放課後は専門員トレーニング 放課後は専門員トレーニング 終了後、スタッフで記念撮影 昼食は津南の「岳藪」にて十割そばでした。

終了後は、津南まで走行して「岳藪」にて昼食。
津南産そば粉100%の十割そばをいただだきました。



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