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「愛と勇気」

2016.2.29 内脚の仕事


2週間前に、苗場スキー場で見た、世界最高峰の滑り。
GS、SL。
特に、SLでは、スタート直後の斜面にて、1番スタートから10人の滑りをiPhoneに記録できた。
オープンゲートでは、遠心力があって、緩斜面であっても、腰は雪面に近く、ブーツはかなり遠くにあり、スキーの傾きがマックスであっても、次のストレートでは、2m近い巨体を起こして、高い位置での素早い切り替えし。
オープンゲートでの切り替えしの時、山側の高い位置にある次の外スキー(内スキーの時から)を使い始めた時、今まで外脚だった足をどう使っているのか。
外脚として使ってきた脚を、素早く、内脚として使い始めている選手と、使った外脚のスキーが浮く選手。
外脚から内脚に替わる部分での、脚の使い方に違いがあるようだ。

一般スキーヤーの場合でも、似たような対応を見るケースがある。
山回りの時間帯に、スキーが進む方向に、腰や顔を向けてしまい、山側に倒れた姿勢を長く続けてしまい、思うようなタイミングで切り替えしができないケースだ。
スキーを回すことを意識しすぎてしまい、山回りの時間帯で、スキーと身体の捻じれを、うまく作ることができないようだ。

うまく捻じれができたとして、スキーは向こう、身体はこちらと、進行方向の角度に、わずかな差ができると、角付けはスムースに切り替わる。
さて、その時、いかにターンポジションを取りにいくか・・・
考えることは自由だったはずなのに、内脚のことはあまり考えてこなかったみたいです・・・。

単純なこと、【脚を曲げる】ということ。
さて、どこから動かし始めるか、ということなんです。

基礎スキー界では、ここしばらく、「股関節から動かす」みたいな、伝言ゲームがあったような気がする。
切り替えしのシーンで、股関節から動かし始めると、進行方向に対して、後傾になりやすい。
身体が慣性の法則に沿って、その場に留まろうとするのだ。(全ての物体は静止し続ける。)
そんなことを考えていたところ、先日見つけた動画にヒントがあった。

膝を曲げる膝を曲げるのである。
ロングターンであれば、内脚の膝を曲げる意識。
膝を前方へ押し付けるように曲げる。
脚が曲がり重心は真下に落ち始めるが、【 膝を前に出していく 】と、身体は前方へ引っ張られる。

フォールラインに向かって滑って行くときは、スキーのトップは下がっていく。この時間帯では、スキーは斜面の下へ向かい、トップが下がってくる。

内脚の膝を前に出すように脚を曲げると、斜面にマッチしたポジションに、素早く移動できることになる。
また、重心も内脚に引っ張られ、内傾のポジションができやすくなる。

私の場合、左が外脚の時の山回りの時間帯に、膝が内側に向きやすかったのは、内脚だった右脚が仕事をしていなかったから。
内脚がつっかえ棒になってしまい、内傾がとれない中でも、スキーは傾けたいので、膝折れという現象が出ていたようです。
内脚の膝を前に出してターンに入っていくと、重心が内側に容易に移動できるので、内傾がとりやすく、外スキーの傾けを自在に操ることができるようになってくる。

乱暴な表現になるが、
【内脚を膝から曲げ始めるようにし、膝を前に出していく】
長い脚と短い脚でコントロールする時には、両足には前後差ができるのである。どんどん前後差を作り、トレーニングしていく。

緩斜面から急斜面、ターンの大きさ、自在さを含めて、トレーニングしていきたい。

 


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