ここだけの話 archive
今季の準指導員検定会は、5年前と同じ3月11日(金)に菅平高原へ役員が集合しました。
今回は都合により夜の時間帯に到着となり、コースの下見には参加できませんでしたが、あの日の情景はけっして忘れることはできません。
本年度の検定会では、検定2班のコース係を担当しました。
第一日目は、基礎パラレルターン(大回り:ファミリーコース)、パラレルターン(小回り 不整地:シーハイルコース下部)、
第二日目は、総合滑降 リズム変化(ファミリーコース)で実施されました。
コース係は、スタート係と連携しながら、受検者の点呼、コース状況の確認(場合によってはコース整備などの状況判断)などを行い、検定種目の運営を担当しました。
冷え込みをあり、ハードパックとなった滑走コースは、荒れることなく、良い条件の中、実技検定が行われました。
合格された方は、ご自身のスキー技術の研鑚はもちろんのこと、指導活動にも積極的に参加していただき、アウトプットをすることが人の為にもなりながら、自分にとっての整理にも、とても役立つ行動になりますので、実践していただきたいと思います。
残念ながら合格にならなかった方は、是非、チャレンジすることを続けていただきたいと思います。
できなかったことが、できるようになる経験は、必ず指導活動を行う際に役立ちます。
指導活動そのものをご自身で経験されているわけですから、その経験が人の為に活かされていきます。
この2日間、スタート位置から延べ500人の滑りを見たことになりますが、私の感想を記録してみます。
今シーズン行われた養成講習会で、「ターンポジション」という課題が、受検生及びスタッフに出されました。
これにより、プルークボーゲンが発展してもプルークボーゲンにしかならず、「ターン」とは、「パラレルターン」を示しているのであって、パラレルターンのポジションとは、どうあるべきか、ということを考えさせられました。
そして、ワールドカップ苗場大会での世界最高峰の滑りを見て、内脚の仕事を見直すことができました。
そんな内脚のことを思いながら、500人の滑りを見てみますと、内脚を上手に使えてパラレルターンができる人と、内脚を上手く使えないために両脚によるパラレルターンのポジションに無理がある人に分かれていたと感じました。
また、種目別では、備忘録として記しておきたいのが、「基礎パラレルターン(大回り)」。
どうも、横滑りを主体とした大回りで滑り続けている方が多かったように感じました。
準指導員はC級検定員になることができます。
バッヂテストを担当し、2級や1級受検者の手本として、デモンストレーションする能力が必要となります。
「基礎」というタイトルの呪縛があったのでしょうか?
単純に太いシュプールで滑り続けるのではなく(3級程度ではなく)、ターン数を重ねると、わずかながらスピードが出てきます。
その中で、両脚での適切なターンポジションが出来ること、だからこそ滑らからなターン運動の表現が出てくる、というような観点もあります。
2級から1級受検者の手本として、デモンストレーションするような意識(指導者としての意識)があったでしょうか?
それとも、受検者の意識のままで・・・。
技術的な観点からは、ズレ幅の多いターンで運動を開始したとしても、斜面とスピードにより遠心力が加わってくると、スキーの角付け量がそれに合わせて変化してきます。
それに合わせてスキーヤーは、スキーの傾き量をコントロールすることが必要になってきます。
外スキーの傾きを調整していても、内スキーの傾きを調整できない方が多いと感じました。
トレーニング内容の例としては、
スキーがフォールラインに向かうまでに「内脚股関節の外旋」を使った内スキーの傾きの調整(パラレルターンのポジションの確立)、
スキーがフォールラインを過ぎてからの「内脚股関節の外転」による「スキーと身体のねじれ」は → 「連続ターンを行うためのスムースな切り替え」につながります。
それには、春スキーをしましょう!
春は一日の中で、雪質が大きく変化します。
また、水分を含んで除雪抵抗が大きくなりますから、スムースな回転弧を練習するのが最適な環境です。
斜面とスピードに合わせたパラレルターン(連続回転)を練習しましょう。
私も滑ります・・・