作文・おたよりのページ5

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このページには,丹後まみこさんが講演を行なった学校の子供たちや先生方の感想などを,許可をいただいて掲載しています。
なお,特に子供たちに書いていただいたものは,ご本人のお気持ちをそのままお伝えするために,原文のまま掲載させていただいています。
 
富山大学教育学部附属小学校4年1組の皆さん
鹿児島県曽於郡財部町財部中学校の西岡原英美さん
高知県高松市立木太小学校一年生の先生と保護者の皆さん
東京都八王子市立高倉小学校2年1組の皆さん
新潟県東頚城郡松之山町立松里小学校二年生の作文
東京都江戸川区西葛西西小学校4年5組の皆さん
東頚城郡浦川原村村立下保倉小学校1年生の皆さん
岩船郡荒川町町立荒川中学校の生徒さん
南魚沼郡六日町町立六日町中学校PTA広報誌より
岐阜県垂井町立不破中学校の生徒さん
新発田市立佐々木小学校と佐々木中学校の皆さん
富山県富山市の原田さんご一家
豊栄市立岡方第一小学校の皆さん
中頚城郡清里村立櫛池小学校1年生
福島県いわき市立平第二小学校1年生の作文
福岡県飯塚市立潤野小学校2年2組の皆さん
新潟市立五十嵐中学校 文化教養部の皆さん
 

 


 
富山大学教育学部附属小学校4年1組の皆さん
 
 先日は,本校での講演,まことにありがとうございました。
大変心に響くお話で,子供たちも保護者も私も,とても心を
打たれました。私の総合的な学習で願っている「命の尊厳」
「親子の愛情」「力強く前向きに生きる大切さ」などが,
子供たちにとって感じられたのではないかと思っています。
 命の大切さについては頭では分かっていますが,日頃
なかなか考えることができません。それどころか,命を
粗末にしてしまいがちになります。例えば,車の運転一つ
とっても,ついとばしがちになり,そのとき命の大切さなど
考えることもありません。新聞などでの自殺,殺人事件など
についても,敏感になっている自分かといえば,はたして
どうかという疑問がわきます。
 このような私たちに,切実感のある丹後さんの話は本当に
意味がありました。私は,子供たちと総合的な学習をつくり,
その過程で「命のアサガオ」を通し,子供たちに生き方の
自覚を深めるようにしたいと思っています。
 機会があれば,いろいろなことで,今後ともよろしく
お願いいたします。
4年1組担任 松永 和久先生
 
 本日は,「我が子からの贈り物−命のアサガオ−」を拝聴
させていただきました。いつもは,授業参観などには子供の
気持ちを考えて出席することが多いのですが,今回は自分の
為に出席しました。丹後様のお話の中に,きっと自分を成長
させるものがあるだろうと考えたからです。そして,実際は,
お話もそうでしたが,丹後様の涙に,我が子のを失った方の
悲しみをみました。これからも完全に消えることのない
悲しみを・・・・。私は,これからの人生において本日の
貴重な体験(丹後様と光祐君が身をもって教えてくださった
こと)を決して忘れたくない考えでおります。そして,子供
にもそうあってほしいと考えます。
 
 丹後さんのおかげで,光祐君のことがよく分かりました。
それに,手紙をわたしたとき,丹後さんとあく手ができたので,
とてもうれしかったです。それに,丹後さんがなみだを流して
までいっしょうけんめいにお話をしていたからです。丹後さん
に感しゃしています。
 
 ぼくは,本当に光ちゃんがいるような感じがして,感動しながら
聞きました。とちゅうで,丹後さんも保護者の方も泣いておられた
ので,ぼくも泣きそうになったけど,なきませんでした。悲しい
気持ちが伝わってきて泣きたかったけど,泣かないぞという気持ち
で聞きました。コンピュータや本で調べても,気持ちが分からない
ので,聞いてとてもよかったです。
 
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鹿児島県曽於郡財部町財部中学校の西岡原英美さん
 
西岡さんがいのちのアサガオを読んだ書いた感想文が財部町の感想文
コンクールで入選されました。
長文なので、西岡さんの感想文の最後だけご紹介します。
 
私は、この本をはじめて読んだ時、本当に心にじーんとくる話でした。
とてもいい本で、何回見てもあきません。白血病とは、とても難しい
病気なんだなと思いました。
とてもとてもいい本なので、せひ読んでください。
 
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高知県高松市立木太小学校一年生の先生と保護者の皆さん
 
 例年より早く桜が満開の頃となりました。一学期にはたくさんの
こうすけのアサガオの種やパネル写真をありがとうございました。
「命のアサガオ」の本を一年生全員親子で読みました(学校用に
四十冊程購入しました)。保護者の方々にも何度か授業に参加して
いただき、生命や自分のよさを伸ばしていくことについて親子で
一緒に話し合うことができました。十二月の人権集会では、学習
してきたことを全校生や地域の方々に発表する機会があり、親子
ともに心に残る学習となりました。他の学年の子どもたちも図書室
で、この本をかりて読んでいる姿を見かけます。
「命のアサガオ」の本を通して、こうすけくん、そしてお母さまに
出会えましたことを心より感謝しております。ありがとうございます。
授業後の子ども保護者の方々の感想を同封させていただきます。
一年生の担任 木村先生
 
 今回、こうすけ君のがんばりや、こうすけ君の良さに注目して、
授業が行われましたが、できればまた、高学年くらいになってから、
もう一度、子供といっしょに読み、話ができたらいいなあと思います。
その時には、命の大切さ、こうすけ君の気持ち、こうすけ君のお母さん
や兄弟、他の回りの人の気持ちがどうだったのか、今、どんな気持ちで
いるのか、という事を考えてもらいたいです。
 若い頃から、たとえば明日自分が死んでも後悔のない生き方がしたい
と思っていましたが、子供達四人もまだ小さく、イライラすることも
多い毎日です。もう一度、子供が大好きである自分にとって、かけがえ
のないものであるという基本に戻って、子供達にもそれが伝わるような
毎日を過ごせたらと思いました。ありがとうございます。
 
 最初は、私が一生懸命読んでいても、本人は後ろを向いて、虫の図鑑
とかを見ていて、とても不安だったのですが、自分と同じ名前の
こうすけ君が病気で苦しんだこと。死んでしまってからお母さんに会え
なくなっちゃったんだ・・・とか。いろいろな事が学校の授業と平行
して考えていた様です。一方、私が悲しくて、涙が出て、子供には
読めないよ・・・と思っていました。夏休みのある夕方、うちの
こうすけが、満月よりも少し欠けた月を見て。「こうすけ君があの
月におるんで。んで月を食べよんで」と言いました。
「え?こうすけ君てくいしんぼだったけ???」と思ったけど、
なんとなく嬉しい言葉でした。
 
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東京都八王子市立高倉小学校2年1組学級通信より
 
 昨日は、いのちのあさがおをもとに、いのちの学習をしました。
おうちの方達も何人もいらしたので、読むのにいつもより力が
入ってしまいました。子ども達は、本当の話ということでドキッ。
話に深く入りこんでくれました。
そしてこんなことを書いてくれました。

◎いのちって大せつだよね。だっていのちがなかったらしんじゃう
 もん。だから、いのちをたいせつにいしようとぼくは思った。
◎こうすけくんは、いっしょうけんめいいきたんだよね。
 あとお母さんは、いっしょうけんめいはげましてあげたんだよね。
 だから、いっしょうけんめいってたいせつだよね。
◎こうすけくん。とてもかわいそうだった。いのちって一人に一つ
 しかないから、いっかいしんじゃったら、もうなおらないもんね。
 きょうから、だいじにしようとおもいました。

自分達と同じ子が、白血病という病気になり死んでしまったという
ことを受け入れるのがショックだったようです。でも、たった一つ
しかないいのちの大切さは、この7回の学習で感じとってくれた
ようでうれしいです。
昨日の授業のあとでの講演「今、なぜ心の教育か」で「子どもの心に
ひとクワ入れて、1つぶのたねをまく。先生がどんなタネをまくか、
子ども達がどのようにそのたねを育てるかが問題」という言葉が心に
残りました。これからも、子ども達に、心を豊かにしていけるような
本をえらんでいきたいと思っています。
2年1組担任廣瀬先生
 
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新潟県東頚城郡松之山町立松里小学校二年生の作文
 
 たんごまみ子さんはじめまして。わたしは、たねをまいて、
なかなかめが出てこなかったけど、いっしょうけんめいに
あさがおをそだてました。そして、めが出てきたとき
「やったぁ」とおもいました。
なつ休みのはじめごろは、あさがおの花がさかなかったけど
なつ休みのまん中ごろになったら、むらさきいろのあさがお
の花がさきました。こうすけくんの本をみてはっけつびょう
ときいたとき「かわいそう」とおもいました。こうすけくんが
しんでしまったときは、すごくつらかったとおもいます。
こうすけくんのあさがおをこれからもたいせつにそだてて
ください。
 
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東京都江戸川区西葛西西小学校4年5組学級通信より
 
ふつうの高校生になって
ふつうのお嫁さんになって
ふつうのお母さんになって
ふつうのおばあさんになって
ふつうに死にたい
この言葉が心につきささった。どきっとした。
そして、人は死を通して生きることの大切さ、命の大切さを
学ぶのだなと改めて思いました。
図書係の「命のアサガオ」の提案が、大越さんに感想文を書かせ、
そして、NHKプロジェクトXで放映された。日本で初めて
骨髄移植のドキュメント番組を録画してきてくれたのです。
むずかしいかなと思わぬこともなかったのだが、映像の強みと
ナレーターの簡潔で押さえた語り口は四年生の子どもでも分かる
だろうと、道徳の授業で取り扱うことにした。
最初、ビデオを聞いて、ワーイとはしゃいでいた子ども達だが、
五分もしないうちにシーンとなり、おしゃべりする子は一人と
いなかった。ビデオが終わった後、ぼくの話すことは何もなかった。
4年5組担任 大楽先生
 
 今日、ぼくは、命について、とてもよく学んだ思います。
道徳で、大こしさんがもってきてくれた「こつずいバンク」の
ビデオを見ました。
白血病はとてもおそろしいなと思いました。生きているだけでも
しあわせなんだ。ぜいたくを言っていてはだめなんだ。
と心からそう感じました。
「生きていていいのか」なんてことはぜったい口にしてはいけない。
出てきた女の子の、しょうらいのゆめという題の作文の
「ふつうの高校生になって、ふつうのおよめさんになって、
 ふつうのお母さんになって、ふつうのおばあさんになって、
 ふつうに死にたい。」
その言葉が心につきささりました。これからこのビデオの
ことをよく思い出して、生きていきたいです。
大こしさんがビデオをもってきてくれたおかげで命の大切さ
がとてもよく分かりました。
 
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東頚城郡浦川原村村立下保倉小学校1年生の皆さんからのお便り
 
あさがおが,70こさきました。こんどの火ようびに,こうすけくんのおかあさん
が,くるのをまっています。おはなしをしてくれるのをたのしみに,しています。
 
あさがおのたねありがとう。わたしのあさがおは37こさきました。あさがおの
つるで,リースもつくりました。きれいなあさがおがたくさんさいて,うれし
かったです。
またあさがおをさかせてみたいです。いま,一年生は,チューリップをさかせて
います。はるになったらきれいにさくといいです。
 
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岩船郡荒川町町立荒川中学校の生徒さんの作文(抜粋)
 
私は,丹後こうすけ君の「命のアサガオ」で,たくさんの事を学びました。
私は,この本を読んで,とても感動しました。私よりも幼い子が,病気と最後
まで闘い続けた苦しさを思うと涙がたくさん出てきました。そして,「こうすけ
君が一生懸命育てたアサガオを,私も育ててみたい。」と思い,母や先生に
協力してもらって,種を送ってもらいました。私はこれをクラスのみんなで
育てることにしました。
最初はとても小さな芽だったアサガオはどんどん成長していき,夏休み前には
全てのアサガオが咲きました。私は,こうすけ君の小さな命の一つを作り上げた
ような気がしました。そして,亡くなってしまったこうすけ君が,喜んでくれて
いるように感じました。
アサガオの花は,本当に短い命です。朝咲いたアサガオは,花びらがうすいため,
正午頃にはもうしぼんでしまいます。しかも,一つの花は一度きりしか咲かない
のです。でも,私はアサガオの花をとても気に入っています。どんなに小さな花
でも,どんなに命が短くても,必死に生きている姿はとても素晴らしいからです。
特にこのアサガオには,こうすけ君の命も宿っているような気がします。だから
「命のアサガオ」は,生命の素晴らしさを教えてくれる大切なものだと思います。
「命のアサガオ」は,私に生きている素晴らしさや強さ,そして力を与えてくれ
ました。だからこれからも,もっとたくさんの人たちに,このアサガオを育てて
さまざまな事を感じ取ってほしいと思っています。こうすけ君,ありがとう。
 
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南魚沼郡六日町町立六日町中学校PTA広報誌より(抜粋)
(平成13年12月8日の講演)
 
医学が進歩し,妊娠も出産も安心して迎えられるようになった。生まれてくる
子どものほとんどが,健康で,元気に育っていく時代にあって,丹後こうすけ君
の現実は,あまりに残酷でショッキングなものだ。
急性リンパ性白血病という,血液のガンに冒され,それでも「治る」ことを信じて
続けられた治療は,学校入学前の八ヶ月。五歳の子どもの身体にはおそらく耐え
がたい苦痛の日々だったろう。そんなこうすけ君の心のケアまで,一手に引き受け
たまみこさんの心労はいかばかりであったろうか「代われるものなら,代わって
やりたい。」その一言が,聴衆の胸に重く響く。
悔しさ,行き場のない怒り,だがもうこうすけ君は帰ってこない。そんな時,
遺影がまみこさんに語りかけてきたという。
「お母さんには,やることがあるでしょう?」
「私に,何ができるだろう」
ある朝,庭に出たとき目に飛び込んできた「こうすけ」の文字が書かれた植木鉢。
ピンクのアサガオが咲いていた。こうすけ君が楽しく過ごした,短い学校生活が
よみがえる。
「あの子が,精一杯生きた証がある。」
まみこさんはアサガオを育て続けた。こうすけ君の命を思って,アサガオの種を
増やし,骨髄バンクの人たちを通してたくさんの人に贈った。
骨髄移植を待つ患者さんは多い。だが,登録されているドナーの数をまだまだ
不足しているのが現状だという。一人でも多くの人の理解と協力を求めて,
アサガオの種を優しく,だが強く訴えかけている。「命の大切さ」をもって
感じて欲しい,と。
 
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岐阜県垂井町立不破中学校の生徒さんからのお便り
 
こうすけくんのお母さんへ
 今年も不破中ではこうすけくんのアサガオの種で花をいっぱい咲かせました。
ピンク,むらさき,あお。とっても明るく美しかったです。たくさんの人が
参加してくれて,みんな自分のいアサガオを一生懸命育てようと毎日水を
やり,様子を見に来たり,とっても楽しそうでした。花が咲いた時は,
本当にうれしかったです。
 私がこの命のアサガオを知ったのは一昨年の6月,2年生の時でした。
放送でこうすけ君の話がされ,びっくりしました。・・・白血病?・・・なん
だろう。話を聞いていくうちにとてもおそろしい病気だとわかりました。実は
私の父の友人が昨年の9月に白血病でなくなりました。こうすけくんと同じ
白血病。かみの毛が抜け,体力がおとろえて。私の身近な人が...とても
悲しかったです。
−−−こうちゃん,えらかったね。つらかったね。−−−
でも,こうすけくんは私達にこんなにすてきなプレゼント,種を残していって
くれました。そして今,全国各地に命のアサガオが広まっているんだから。
 私は今年高校生になります。高校へ行っても,花だんでアサガオを育てたい
です。また,保育園,幼稚園の子たちにも伝えていけたらいいなあと思います。
こうちゃんへ
こうちゃん,たくさんの種をありがとう。おねえちゃんね,とてもうれしいんだ。
なんでかっていうと,きれいなお花がいっぱい,いっぱい咲いたから。
お花大好きなんだ。だからとってもうれしいよ。
こうちゃん,知ってる?今ね,こうちゃんのアサガオが日本にい〜〜っぱい
広まっているんだよ。おねえちゃんの住んでる岐阜県っていう所まで...
すごいよ。こうちゃんは日本のみんなにたくさん幸せ分けてるんだね。
これからも,おねえちゃん,こうちゃんの種で,いっぱい花を咲かせたいなあ。
頑張るよ。
 
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新発田市立佐々木小学校と佐々木中学校の皆さんからのお便り
 
 わたしが,お話を聞いて一ばんかんどうしたのは,子どもがなく
なっておわりじゃなくて,つぎのことをかんがえて,こうすけくん
のそだてたアサガオを,こうすけくんのお母さんが子どものように
育てたからです。
 花はお話がなんにもできないけど,お母さんはアサガオの花に
話しかけたりして,ほんとうにアサガオを,子どもみたいに思って
るんだなあと思いました。
 お花は,1つの花から何十このたねができるので,たねがほんとう
のあかちゃんみたいです。
 そのたねを,お母さんは自分だけもってるんじゃなくて人に配り
ました。またそのたねを育てたら,また花がさいてたねができます。
 わたしは,たくさんの人に命のたいせつさをしってもらうために
配ったと思います。
 もしそのアサガオの花のたねをもらったらただ育てるだけじゃなく
てわたしもお話をしながら育てたいです。
小学校三年生
 
 命のアサガオのことは,飼育栽培委員会の人が育てていたので知って
いたけれど,こんなに悲しい話だとは,知りませんでした。丹後さんが
どんな気持ちでアサガオの種を増やして大切にしているのか初めて分かり
ました。アサガオの種は,光祐君の生まれかわりみたいだなあと思い
ました。
 丹後さんは,光祐君が亡くなる瞬間のことを涙ながらに話して下さい
ました。私も涙が出てきました。つらい話をがんばってして下さって
いるんだと思いました。
 光祐君の写真がたくさんかざってあるのを見たときなんでこんなに
かわいい子が,まだ七才なのに,病気になんかならなきゃいけないん
だろう,どうして死ななきゃいけないのかとせつない気持ちになって
きました。それで光祐君の顔をずっと見ていることができませんでした。
 私はまだ十二才なので,骨ずいバンクに登録できませんが,二十才に
なったら,十ccの血液でいいのだから,協力したいなと思いました。
これぐらいの協力しか私にはできないからです。ドナーを待っている
人たちがしななくてすむようにしたいです。
 あと,心に残ったことは,当たり前のように毎日生きているけど,
その当たり前に生きていること,命があるということをもう少し大事に
考えていかないといけないということです。生きていたい,死にたく
ないと言って,生きたかったのに生きられなかった光祐君。
私は,今,かんごふを目指して,かんごふになるためにがんばって勉強
しています。
 生きていることに感謝して,生きている今を一生けん命に過ごしたい
と思いました。
 丹後さんを見て,親よりも先に子供が死んでしまうことは,やっぱり
親を悲しませることになるんだなと分かりました。何年たっても。
小学校六年生
 
 私は丹後さんの話を聞いて今,私が学校に通っていること,自分の
好きな事が出来ること。そんなことにありがたみを感じます。あたり
まえだと思っていたことが光祐くんには出来なかった。私達は幸せだ。
そう思います。
 もし,将来私が母親になり子供がおもい病気にかかったら,どんな
思いになるだろうか。そう思いました。どんなに落ちこんでも,まだ
生きている自分の子供のために精一杯いろんなことをしてあげたい。
そう思います。丹後さんは本当に強いお母さんだと思います。光祐くん
がなくなった後にも,光祐くんのために,いろんな所に行って話を
したり,詩を書いたりとたくさん活動をしています。そういう丹後さん
の活動のおかげで,私達が普段あたりまえだと思っていることのありが
たさを知ることが出来るんだと思います。
 丹後さんがこれからもいろいろな活動をすることにより,たくさんの
人に普段の生活のことを見直してほしいです。
中学生
 
 僕はこの講演会でとても勇気づけられました。こうすけ君が白血病を
知った上で,一生懸命,闘病生活にはげんでいる所にも勇気づけられ
ましたが,実の息子を亡くされた事にもめげず,こうすけ君の死が,
少しでも無駄にならないようにと,進んで骨ずいバンクの運動に参加
したり,各地で講演を聞いたりと,とても前向きなこうすけ君の
お母さんに,自分は何よりも勇気づけられました。また,ビデオでも
分かった事で,こうすけ君はとても元気のいい子で,検査の時も
けろっとしているほどだった子が,急に亡くなってしまって,自分は
他人なのに何故か,ショックでした。でもその様なこうすけ君に
なれたのは,いいお母さんがいたからなのでしょう。僕はお母さんが,
「親なのに子供と一緒に病気と闘えなくて,くやしい。」と言っていた
けど,僕はそう思いません。それは,今,骨髄バンクの運動等で,
一生懸命白血病と闘っているからです。やはり僕はそんなお母さんを
尊敬します。自分もその様な人になりたいです。だから,陰ながら
こうすけ君のお母さんを応援したいです。
中学生
 
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富山県富山市の原田さんご一家からのお便り
 
突然お便りをお出しします失礼をお許しください。
富山では今年の冬も雪が少なくて少しほっとしています。
私の娘が小学校で担任の先生より,「いのちのあさがお」のこと
を教えていただき,昨年は学校で育てるという活動を致しました。
その活動がきっかけで,習っているピアノ教室での曲作りに
「いのちのあさがお」のことを取り上げさせていただきました。
娘の思いを大切にしながら,先生が手直ししてくださいました。
12月にその発表会があり,ぜひ丹後さんにも「いのちのあさがお」
の曲を聴いていただきたくお便りしました。
こうちゃんに歌が届くといいなあと思って発表会に参加しました。
学級の松浦先生は子供たちにいのちの大切さを熱く語ってくださり,
継続して「いのちのあさがお」について指導してくださっています。
学級の子供たちも心を動かされていたようです。また,ピアノの
高田先生も,美容院で本を読みながら涙され,曲ができたらぜひ
こうちゃんのお母さんに送ろうねと言って,曲作りをとてもよく
手伝ってくださいました。
「いのちのあさがお」についてはホームページ,映画などで話題に
なり,丹後さんの活動も新聞などで紹介されていることも知り,
本当にお忙しい日々をお過ごしのことと思っています。どんなにか
こうちゃんを亡くされお寂しかったことでしょう。同じ子をもつ親
としてお察しいたします。
もしもよろしかったら聴いてやってくださいませ。
 
こうすけくんのおかあさんお元気ですか?
わたしは,富山大学教育学部附属小学校の2年生の原田まゆかです。
わたしは,1年生の時に,まううら先生に,びょう気でなくなった
こうすけ君のお話をききました。そのつぎに,いのちのたねを
もらいました。大きくなりますように,と思いながらうえました。
こうすけくんも,わたしと同じ気もちでうえたと思ったけど,なく
なってしまってかわいそうだなと思います。
わたしは,ピアノをならっているので,ピアノの先生の教えて
あげました。あさがおのきょくをつくってみようか,と思い
きょくをつくりました。
あまりじょうずになっていないけど,いっしょうけんめいつくり
ましたのできいてください。
 
こちらをクリックする⇒はらだまゆかさんのつくってくれた曲と楽譜
がご覧になれます。
 
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豊栄市立岡方第一小学校の皆さんからのお便り
 
先日はご多用中のところ,お出でいただき「命のアサガオ」のお話しを
していただきましてありがとうございました。子供達も保護者の方も,
丹後さんのお話に真剣に聞き入っておりました。映画も話の内容がわか
りやすく,子供たちには感動を与えました。
翌日,三年生から六年生までの子供たちにお話をお聞きしての感想を
書いてもらいました。私も感想を読ませていただき,光祐君の病気との
たたかい,命の大切さ,骨髄バンクの活動に,子供たちは感動して
いました。
丹後さんからのお話しと映画から,子供達,保護者の皆さんは,
「命の大切さ」を学んでくれました。子供たちの中には,
「命のアサガオ」を育ててみたいという子供もおりました。まだ,
余分の「アサガオの種」がございましたら,十袋ぐらい届けていた
だけたらと思います。
子供たちの感想文をお届けいたしますので,ご一読いただけたら幸い
に思います。
先日の丹後さんの「命のアサガオ」のお話を機会に子供たちに
「命の大切さ」を教えていきたいと思っております。
ご多用中のところ,ありがとうございました。これからもお元気で
講演と骨髄バンク活動をすすめてください。

豊栄市立岡方第一小学校校長 中村昇一先生

 
ぼくは,命のあさがおのえい画が見れるなんて思ってもいません
でした。それでこうすけ君の小さいころのことなどがすごくよく
わかりました。しかもお話しなどもすごくくわしくきかせてくだ
さったので,命のありがたみがわかりました。こうすけ君の
お母さんも,お父さんも,お兄さんも,みんないっしょにがんばった
と思います。それとこうすけ君の友だちも,先生も,みんなで
こうすけ君のことをおうえんしました。でも,なくなってしまった
けれど,みんなぜったいにわすれられない友だちになったと思います。
それで薬もがまんしてのんでもだめなんて,かわいそうだと思います。
さいごまで,さいごまでがんばったのにかわいそうだと思います。
ぼくはさいごは心の中でないてしまいました。みんなもそうだと
思います。
(三年生)
 
ぼくは,丹後さんのお話を聞いて,びっくりしました。ぼくは,
まさか,光祐君が亡くなるとは思いませんでした。あらためて,
病気のおそろしさをしりました。
光祐君は,つらい病気との戦いで,つかれたんだろうと思います。
白血病はおもいしょう状があるのだと,分かりました。兄弟に
同じ骨ずいがなく,残念だっただろうと思います。
だけれど光祐君は,入学して,友達もできて,ぼくは,良かった
と思いました。
ぼくは,自分に一つしかない命を大切にしたいと思います。
ぼくは,光祐君のアサガオの種それは,光祐君の生きているあかし
だと思いました。とても,悲しいお話で感動しました。
(四年生)
 
命のアサガオについては,うわさには聞いていたけど,くわしい
話はあまりわかりませんでした。わずか七才にしてこの世を去って
しまったコウスケ君。病気とたたかい,ボロボロになっても生き
よう生きようとがんばる姿がとても感動的でした。生きようとする
意志は何よりも強いということを三才年下の,コウスケ君から
教えられたようです。人生は限りがあるからこそ,今を楽しむんだ。
楽しまなきゃそんだってことですね。それなのに今の子供は,
夢がないんですねー。生まれてきたことをもっとよく思ってほしい
です。子供がこんなこと言うのもふしぎでしょか。
いい話をありがとうございました。
(五年生)
 
金曜日にはお話ありがとうごさいました。私は白血病という病気
はあまり知らなかったのですが,丹後さんのお話で色々なことが
分かりました。こうやって知ることができたのでは丹後さんの
思いが入ったお話を聞くことができたからだと思います。
骨髄バンクは,十四万人の方がドナー登録をしていると聞きま
した。私は十四万人なんて多いなぁなどと思いましたが,本当は
十四万人なんて必要としているドナーの半分しかなっていない
ことが分かりました。私達は今は何もできないけれど,光祐くん
みたいにたくさんの人ががんばっているとわかると,声援だけも
してあげたいと思いました。
私は毎日をあたり前のようにすごしていました。お話を聞いて,
毎日を大切に生きていきたいと思いました。
(六年生)
 

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中頚城郡清里村立櫛池小学校1年生(学級通信より)
 
たくさんの花を咲かせた命のアサガオは,私たちに命の大切さや
精一杯生きることの素晴らしさを教えてくれました。
そのアサガオとも先日根っこを抜いてお別れしました。
寂しそうな声も聞かれ,子供たちにとって大切な花であったことを
改めて感じました。
アサガオからは,たくさんの種がとれました。
先週はみんなで今までに取ってあった種を数え,学習発表会で約束した
通り全校のみなさんに種をプレゼントしました。
あまりの種の多さにちょっと泣きそうになる人もいましたが,
みんな頑張って種を数えました。
お友達の中では,紗世さんの511個が最高でした。
みんなで植えた花壇の種はなんと2855個で,まるで算数の勉強の
ように種を協力して数えあげることができ感心しました。
みんなの種と友達の種を合わせると5109個にもなり,
「すごーい!」と歓声が上がりました。
全校のみなさんに種を20個ずつプレゼントすることになり,
袋作りやアサガオの絵の色塗り,お手紙作成など,みんなで力を合わせて
大イベントを成功させました。
プレゼントに行く子供たちは,まるでサンタさんのようにニコニコ顔でした。
本当に意欲的に頑張る子供たちです。
来年の自分用の(白い花の種も人気なので,お友達からみんなに分けて
もらう予定です)を取った後,まだ残っている種をにいがた・骨髄バンクの
方へ届けたいと思います。
 
 

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福島県いわき市立平第二小学校1年生の作文
 
1ねん1くみのみんなで,いのちのあさがおをそだてています。
みんな,じぶんのあさがおよりもとてもだいじにしています。
なつのあいだにはピンクやむらさきやみずいろのはながたくさんさきました。
いまは,もうあきだから,ちゃいろのからをつけたたねがたくさんできています。
いのちのあさがおのたねを,がっこうにもってきたのは,わたしです。
あそんでいたとき,わたしはたいせつなたからもののはこをあけてみました。
その中のケースにはいったたねを見つけました。
にいがたで,「いのちのあさがおです。いっぱいふやしてください。」といって,
こつずいばんくの人にたねをもらったことをおもいだしました。
「そうだ。がっこうにいのちのあさがおのたねをもっていって,みんなで
たねふやそう。」とおもいました。
せんせいは,どんなたねなのかみんなにはなしてくれました。みんな,とても
しずかにきいていました。みんなで,はやくめがでてねっておいのりして
まきました。
1くみのこが「いのちのあさがお」のほんをもってきてくれたことがありました。
ほんがあるのをしらなかったのでとてもびっくりしました。
せんせいが,みんなにそのほんをよんでくれました。こうすけくんは,
「はっけつびょう」という,とてもこわいびょうきでした。
さかなにえさをあげていたとき,はなぢがとまりませんでした。
そのときがびょうきのはじまりだったことがわかりました。こうすけくんは,
にゅういんしてがんばったのに,一ねんせいのときにしんでしまいました。
こうすけくん,どうしてしんじやったの。
いきていれば,たくさんあそべるし,おいしいごはんもたべられるし,
べんきょうだってできるし,すきなことなんでもできるのに,
どうしてしんじゃったの。
とてもかなしくて,こころのなかで,こうすけくんにはなしていました。
せんせいのよんでいるこえが,こうすけくんのこえにきこえました。
こうすけくんが,めのまえにいるようなきがしました。
わたしは,こんどの一ねんせいにいのちのあさがおのたねをあげたいです。
こうすけくんのことをはなして,だいじにそだててもらいます。
つぎの一ねんせいにも,またつぎの一ねんせいにもそだててもらいたいです。
ほんとうは,みんなにそだててほしいのです。
いのちのあさがおのたね一つぶ一つぶは,こうすけくんのやさしいこころ
のようにおもいます。
たねがふえたら,こうすけくんは,てんごくで,きっとよろこんでくれる
とおもいます。
こうすけくんのことを,わたしはおおきくなってもわすれません。
わたしに,「げんきでね。しんではだめだよ。」っておしえてくれたから。
いのちをだいじにしようとおもいます。
 

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福岡県飯塚市立潤野小学校2年2組の皆さんからのお便り
 
こうすけくんは,はっけつびょうでなくなっているけど,
てんしになってあさがおをみているとおもいます。
だからまい日水をやってください。
 
いのちのあさがおの本を,先生によんでもらいました。こうすけくんは,
てんごくでたのしくしてるとおもいました。だからげんきをだしてください。
わたしはてんしのえをかいてみました。このてがみをよんでげんきをだして
ください。
 

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新潟市立五十嵐中学校 文化教養部の皆さんからのお便り
 
先日は遠いところを朝早くからお越しいただき,どうもありがとうございました。
丹後さんのお話には,皆,心を揺さぶられていました。そのことは参加して
くださった方々にお願いした「企画についてのアンケート」や「丹後さんへ
のメッセージ」を見ていて,よくわかりました。それぞれが,自分を振り返って
みたり,家族のことや,自分の周囲,骨髄バンクについても深く考えたりと,
様々に思いをめぐらせていました。
こんなに有意義な時間を与えてくださったことに部員一同,心から感謝して
います。ありがとうございました。
 

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